メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

トルコの料理・飲食

ベトナムの菓子「バイン ダウ サイン」 // トルコの「バーデム エズメスィ」

先週、姫路で購入して来たベトナムの菓子は、かつての王宮でも愛された「バイン ダウ サイン」という非常に由緒のある菓子だそうである。 私は食べて『これはトルコのヘルヴァ(ハルヴァ)だな』と思ったけれど、ヘルヴァもオスマン帝国の時代には、宮殿に「…

ジャムを作らないのは主婦の恥?

ドイツの黒パン「プンパーニッケル」は、三宮のフロインドリーブにもあるという。コメント欄で教えて下さった方がいる。ありがとうございます。 三宮まで行く機会があれば是非購入してみたいけれど、今のところ、プンパーニッケルを買うには、姫路のカルディ…

日経新聞で紹介されたトルコワイン

11月16日付け日経新聞夕刊の「酒紀行」というコラムのテーマは「トルコワイン」だった。 イスタンブール支局の木寺氏による記事は、現地取材により、意欲的な醸造元を紹介しているばかりでなく、トルコワインの歴史的な背景まで明らかにして、とても読み…

バクラヴァで感動! トルコを満喫!

昨日、梅田の阪急百貨店で開催されている「トルコフェア」を見に行った。といっても、装飾品等には殆ど興味がないので、お目当ては、ほぼ「バクラヴァ」に限られていた。 東京の松屋銀座に出店しているバクラヴァの名店「ナーディル・ギュル」による実演販売…

バクラヴァは宮廷の味?

松屋銀座「ナーディル・ギュル」のバクラヴァは、イスタンブールの「カラキョイ・ギュッルオール」の工房で作られた生地を空輸して、店内で焼き上げているそうだ。 そのため、かなり高い値段設定になっているけれど、バクラヴァの生地を一枚一枚薄く延ばす工…

トルコの菓子「キュネフェ」も美味い!

バクラヴァが菓子の王様なら、キュネフェは王子か女王か? このキュネフェも一度食べたらやみつきになるくらい美味しい。 小麦粉を薄く溶いて春雨状に焼き上げたテルカダイフでチーズを包み、さらに両面をこんがり焼いて甘いシロップをかけたキュネフェは、…

松屋銀座に出店したナーディル・ギュル氏のバクラヴァ愛!

数ある美味しいトルコの菓子の中でも際立っているバクラヴァは、菓子の王様と言って良いと思う。 そのバクラヴァで有名なイスタンブールの菓子店「カラキョイ・ギュッルオール」が東京の松屋銀座に出店したという。 バクラヴァを食べに東京まで行ける経済的…

「ジエリスタンの日本人テロリスト?!」

《2015年12月13日付け記事の再々録》 北イラク料理屋などもあるアクサライ(イスタンブール)の界隈には、ケバブの類をメインにした庶民的な店が軒を並べている。レバー(肝臓)串焼きの「ジエリスタン」はその中でもひと際目立っていた。ジエルがレ…

ベリーダンスの夜

昨日は久しぶりに友人の経営するトルコ料理屋「サクルエブ」に出かけて見た。 「春分の日」はトルコでも「ネヴルーズ」として祝われるけれど、特にネヴルーズを意識して出かけたわけじゃない。連休で翌日を気にせずに飲めると思ったのである。 夕方、阪急芦…

福原と文明堂のカステラ~レヴァーニの由来

昨日、神戸駅の方から歩いてきて、「シンチャオ」でバインミーを食べた後、新開地から山電に乗ろうと思って県道に出たら、「FUKUHARA/柳筋」と大きく記されたアーチ状の標識が見えた。 まだこの辺りの位置関係が良く解っていなかったため、『福原はここだっ…

トルコ料理の名店「Hünkar Lokantası(ヒュンキャル・ロカンタス)」

このYouTubeの動画では、ニルギュン・ビンギョルという女優さんが、イスタンブールのニシャンタシュにある「Hünkar Lokantası(ヒュンキャル・ロカンタス)」という伝統的なトルコ料理のレストランを紹介している。 ニルギュンさんの質問に答えるオーナーシ…

シュークリームの誘惑

ゆるい糖質制限を続けているので、麺類やご飯は滅多に食べない。食べる時も必ず半ライスにしている。 もちろん菓子類は極力避けているが、もともと甘いものは大好きだから、その誘惑を断つのに苦労している。 それでも、誘惑の強さはトルコに居た頃に比べた…

トルコの美味しいチーズが食べたい!

100年にも満たない「伝統」とはいえ、トルコの朝食にチャイは欠かせない。それから、チーズとオリーブ、これが無ければ朝食とは言えないような気がする。 しかし、これもエーゲ海地方など限られた地域の伝統に過ぎず、かつて内陸部では豆のスープが朝食の…

「細雪」~トルコ料理~「汾酒」

一昨日は、住吉川から蘆屋の辺り一帯を歩き、蘆屋川(阪急)から300mほどの所にある、トルコ人の旧友が営む料理店に寄った。「細雪」の家族の家は、そのもう少し先に位置していたことになっている。 旧友の料理店で昼を食べてから、また阪神の蘆屋まで歩…

元町で「鯖サンド」~神戸駅

昨日、夜勤明けに三ノ宮の神戸サウナで温まってから、元町の「SABAR」という店で「鯖サンド」を食べて来た。 ネットで「トルコ名物サバサンドもあります」という紹介記事を読んで以来、気になっていたが、この元町店では、特に「トルコ名物」と謳っているわ…

中央アジアからやって来た「トルコ人」がアナトリアにもたらしたものは?

中央アジアからやって来た「トルコ人」は、アナトリアに何をもたらしたのだろう? まず、「セルジューク朝」という権力機構をもたらし、それから「オスマン帝国」を築き上げた。 オスマン帝国は、イスラム教を統治理念に掲げ、トルコ語にアラビア語やペルシ…

トルコの料理にゲテモノは少ない!

1991年にトルコへ初めて渡航する前、テレビの海外取材番組で一風変わったトルコの食文化が紹介されていた。来客のために羊の頭を焼き、まずは最も貴重な目玉をくりぬいて客人の皿に供するというのである。ゲテモノ好きの私は好奇心をそそられて、「トル…

武漢/新型コロナウイルス/世界三大料理と変わった食材

武漢で発生した新型ウイルス肺炎の騒ぎ、どれほど危険な状況なのか医学的な専門知識のない私には、入り乱れる情報の是非も判断し難い。 とりあえず普段通り生活しているけれど、幸いなことに今のところ新型はもちろん、インフルエンザにも風邪にも罹っていな…

トルコの厳しい現実

イスタンブールの正式な名称は、20世紀の初頭に至るまで「コンスタンティニイェ」だった。当時は、市の人口の半数近くをギリシャ正教徒やユダヤ人のような非イスラム教徒が占めていて、コスモポリス的な雰囲気が漂っていたそうである。 現在は、その殆どが…

イタリアのチーズとトルコのチョコレート

イスタンブールにいた時分は、近所の小さなスーパーでも安くて美味しいチーズを手に入れることができた。ところが、現在、福岡の柚須では、30分ぐらい歩いて、ミスターマックスのような大規模スーパーに行っても、普通のプロセスチーズ、あるいは“ナチュラ…

筥崎宮放生会大祭(はこざきぐう・ほうじょうや・たいさい)/ドネルケバブの屋台

今日も、休日の“街歩き”は、電車等を使わず、歩いて「筥崎宮」まで出かけて来た。片道30~40分ぐらいだったと思う。筥崎宮では、「博多三大祭り」の一つとされる「放生会大祭」が、12日から開かれていて、今日はその最終日だった。連休と最終日が重な…

大晦日

年末のイスタンブールは「大雪」という予報が出ていたものの、大晦日の今日は薄曇り、昨日は冷たい雨が雪になっていることもあったが、濡れた地面に落ちて直ぐ融けてしまった。思えば去年は今頃「大雪」で、元旦は一面銀世界になっていた。明日はおそらく、…

ホジャパシャ・ピデジスィ

一昨日(12月17日)、ベシクタシュから帰る途中、シルケジに寄って、ピデを食べてきた。ピデは、おそらくピタパンの“ピタ”と同じ語源で、要するにトルコ風のピザである。もっとも、ピタやピデの方が歴史は古いみたいだから、トルコの人たちに言わせれば…

スルタンアフメットのインド料理屋

一昨日(2016年12月12日)、スルタンアフットを歩いていて、7~8年前に一度、カレーを御馳走になったインド料理屋の前を通り過ぎたら、あの寒さの中、外のテーブルにも一組、トルコ人のお客さんたちが座っていた。3ヶ月ほど前も、ヒルトンホテル…

草入りチーズ

トルコには色んな種類のチーズがあるけれど、他所にない特色があって、格別に美味しいのは、先ずこの「オトゥル・ペイニル(草入りチーズ)」じゃないかと思う。主にチャイブ(西洋アサツキ)という植物が使われているそうだが、チーズと共に発酵を遂げてい…

カドゥキョイでエフェスの生ビール

昨日(8月23日)、久しぶりに、カドゥキョイのアルトゥヨル(六差路)近くのカフェでビールを飲んだ。2013年の夏以来じゃないかと思う。辺りは僅か3年の間に随分様変わりしていた。いつものカフェには、見覚えのある店員もいたが、元の経営者の女性…

スズメ(水切り)ヨウルト(ヨーグルト)/タヴァ(平鍋)ヨウルト(ヨーグルト)

糖質制限といっても、比較的ゆるいものから、かなり厳しく制限するものまで、色々あるそうだが、極め付けは、ほぼ肉・卵・チーズしか食べない“MEC(ミート・エッグ・チーズ)”と呼ばれるやり方らしい。 これを実践すると、体がブドウ糖の代わりに“ケトン体”…

マダム・デスピナーのメイハーネ(居酒屋)

昨日(6月8日)の夕食は、マダム・デスピナーのメイハーネ(居酒屋)へ。ルム(トルコに住んでいるギリシャ人)女性の故デスピナーさんが、1946年に創業したという老舗のメイハーネ(居酒屋)である。テーブルには、チロズ(干し魚を焼いて酢に漬けた…

ユダヤ教コーシェルの料理

昨日(6月8日)の昼飯は、ユダヤ教コ―シェルの料理だった。ユダヤ教の戒律に則った食材・調理法による料理である。 上記の料理店は、既に閉店しており、今回、友人と出かけたのは、オスマンベイにあるシナゴーグの中で営業している食堂だった。ここは、料…

今日の昼飯/アルバニア風レバー/ベニスの商人

今日の昼は、家賃を入金しに行ったウムラニエで、“アルナブット・ジエリ(アルバニア風レバー)”を食べた。なんで「アルバニア風」なのか良く解らないけれど、トルコの定番メニューの一つで、小麦粉をつけて揚げたレバー(羊か牛?)にちょっと辛めの味付け…