メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

諸事雑感

虚構の勝利

ハベルテュルク紙のコラムでムフスィン・クズルカヤ氏は以下のように書いていた。 「大きな敗北を喫した社会の統治者らは、支配を継続するため、その敗北に見合う勝利を必要とする。勝利とは常に戦いによって得られるものではないのだ。 時には、その理想に…

ドイツの民族主義的なロマンティズム?

2017年の3月、トルコのニュース専門局の討論番組で、ある識者が次のように語っていた。 「EUに合理性をもたらしていたのはイギリスだった。そのイギリスが抜けてしまった後には、ドイツの民族主義的なロマンティズムだけが残った。これから、EUは大…

韓国と北朝鮮の「愛国歌」

20年ぐらい前だったと思う。日本で開催された冬季競技の国際大会で、優勝した韓国の選手が表彰台に上がったところ、手違いで北朝鮮の「愛国歌」が流れるという事件があった。 日本の関係者は、「韓国の国歌も曲名は同じ『愛国歌』なので間違えてしまった」…

照ノ富士優勝!/横綱鶴竜が現役引退

スポーツを観戦して最も感動するのは、やはり逆転勝ちや復活の場面じゃないだろうか。感激しながら、「俺も頑張ろう」と決意を固める。そして、一週間ぐらいで元の自堕落に戻る。これでは駄目だが、一週間でも頑張る気持ちなれたら良い。 しかし、今場所優勝…

マービン・ハグラーのボクシングと河本元通産大臣の美学?

ボクシングの元ミドル級チャンピオン、マービン・ハグラー氏が亡くなったと伝えられている。66歳の若さだった。コロナワクチンを接種した後で急に体調が悪くなったという情報もネットに出回っているけれど、はっきりしたことは解っていないらしい。 私は小…

守るべき「祖国」とは?

イスタンブールに居た2016年の10月、当時、ISが支配していたイラク北部モースルの奪回作戦に関する討論番組を観ていたところ、ある識者は、「古来より中東を大きく二つの地域に分けるならば、それはペルシャの領域とローマ(ルム)の領域である」と…

「悪い政治家」

《2017年3月23日付け記事を加筆修正して再録》 昭恵夫人はともかく、さすがに安倍首相は、長い政治活動の中で、胡散臭い奴をたくさん見てきただろうから、直感もかなり働くんじゃないかと思うけれど、なんとなく、育ちの良さに由来する「人の好さ」が…

日本とトルコの女性問題

昨日(2月7日)再録した上記の駄文に、「日本の報道番組で女性のキャスターは何故か殆ど発言しない」という疑問を書いていたが、2月5日、この報道番組のスタジオに森元首相が招かれ、問題になった発言や東京オリンピックの開催目途などについて意見を訊…

森元首相の印象

森元首相の女性に関する発言が批判されている。確かに失言だったとは思うが、森元首相個人を血祭りにあげたところで「女性差別の問題」が解決するわけでもないはずだ。 おそらく、「森氏を攻撃している人たちの気分が晴れる」「マスコミの仕事が増える」「失…

「高島忠夫さんのラジオ番組~ 戦前の神田駅」

《2011年4月16日付け記事を修正して再録》 私は20歳ぐらいの時に、40歳を過ぎた中年が若い頃の思い出をつい昨日の出来事のように話しているのを見て、『よくそんな下らないことまで覚えているもんだなあ』とか『このおっさんに20歳の時代なんて…

スポーツマンシップとファイティングスピリッツ

《2017年1月24日付け記事の再録》 雑誌か何かで読んだ話だけれど、日本のスポーツ選手の多くは、相手に反則があると、それを審判にアピールして防ごうとするものの、欧米の選手などは黙って同じ反則をやり返すという。これでは、なんだかスポーツの精…

「身捨つるほどの祖国はありや」

《2018年12月17日付け記事の再録》 「マッチ擦るつかの間の海に霧ふかし 身捨つるほどの祖国はありや」という寺山修司の短歌、私でも知っているくらいだから、広く人口に膾炙している詩なのだろう。音の響きも素晴らしいし、なんとなく情景が目に浮…

時間に厳しい男:田中角栄

《2014年10月17日付け記事の再録》 いつだったか、週刊誌か何かで田中角栄に関する記事を読んだ。20~30年前だったかもしれない。角さんと面識があり、その人柄を良く知っていると思われる記者が、かなり好意的に書いていたように思う。その中に…

車椅子の乗客:日本とトルコの相違

先日、JR三ノ宮駅のホームで、電車から降りる車椅子の乗客を2人の駅員が手伝っている光景を見た。 まず、電車とホームの間に専用のプレートを敷き、その上を通して慎重に車椅子をホームに降ろし、駅員の1人が先導する後を、もう1人の駅員が車椅子を押し…

大坂なおみ選手の活躍

《2018年9月17日付け記事の再録》 大坂選手の全米オープン優勝を私はミーハー的に喜んでいたけれど、その後の論争を眺めながら、14年前にトルコのエムレ・アキョズ氏が書いたコラム記事を思い出した。 その記事の中で、アキョズ氏は、トルコ国籍を取得してト…

幸運な日本の繁栄と平和

《2017年2月12日付け記事を修正して再録》 2017年2月、トルコの時事討論番組で、「戦後の国際秩序が云々」といったテーマを論じていた識者が、「戦後、日本は、アメリカから技術力を与えられたお陰で・・・」などと話していた。歴史的な事実がどうであ…

15~6歳でピークを迎えてしまう競技の有り方

フィギュアスケートのザギトワ選手の引退騒動では、15~6歳でピークを迎えてしまう競技の有り方に疑問を唱える声も聞かれた。これに私は、20年ほど前、イスタンブールで出会った日本人青年の話を思い出した。当時、20歳ぐらいだった青年は、滞在して…

なんという誕生日なのか!

今日は、昨年の4月に亡くなった友人の誕生日だったらしい。友人が登録していたSNSに「お祝いのメッセージを・・」と告知されていた。そして、実際に「お誕生日おめでとう!」というメッセージが「友人たち」によって書き込まれている。 私が来年6月の誕…

即位の礼

先週、世間は「即位の礼」の話題で持ち切りだったようだけれど、もともと余り興味のある分野でもないし、トルコの情勢が気になって、こちらのニュースには殆ど目も通していなかった。 だから、その批判の趣旨を良く理解しているわけじゃないが、「即位の礼」…

勝てない戦争

軍人は、現実を無視して戦争を始めた場合、真っ先に自分たちが死ぬことになるから現実的にならざるを得ない、とは良く言われるものの、戦前の日本の軍人たちは、果たしてどのくらい現実的だったのだろうか? 満州事変以降、日本軍は現実を見失って暴走したと…

身捨つるほどの祖国はありや

「マッチ擦るつかの間の海に霧ふかし 身捨つるほどの祖国はありや」という寺山修司の短歌、私でも知っているくらいだから、広く人口に膾炙している詩なのだろう。音の響きも素晴らしいし、なんとなく情景が目に浮かぶようで、やはり相当な傑作に違いない。と…

大坂なおみ選手の活躍

大坂選手の全米オープン優勝を私はミーハー的に喜んでいたけれど、その後の論争を眺めながら、14年前にトルコのエムレ・アキョズ氏が書いたコラム記事を思い出した。 その記事の中で、アキョズ氏は、トルコ国籍を取得してトルコ代表となったエチオピア人陸上…

競争社会~アメリカの銃社会

私は21年ほど前、長距離トラックの運転手を1年ぐらいやってみただけで、『これは敵わん』と意気地なく敗退してしまった。あの仕事には、毎日3時間ぐらいの睡眠でも持ち堪える体力と(当時は)制限速度60キロの国道を120キロでぶっ飛ばす度胸が必要…

あまり無理をしなくても済むようにはなったけれど・・・

セメント一袋が25キロと無理のない重さになって、非力な私は助かっているものの、50キロを軽々と持ち上げる人にとっては、扱いが面倒になっただけだろう。 3年ほど前、通訳を務めたイスタンブールの工事現場では、設計した日本の技術者が、取り付け等の…

日本人は、体力でトルコの人たちに適わない?

今日、また雨で仕事がなくなってしまった。30数年前、川越で産廃のダンプをやっていた頃は、結構雨が降っていても、現場の作業はこれほど中止にならなかったような気がする。 これは私の記憶違いかもしれないが、当時と比べて、全般的に余り無理をしなくな…

そろそろ秋か・・・

この前、9月になったかと思っていたら、もう10月になってしまった。毎日、同じような日常が続くと、時間の経過が異様に早く感じられてしまう。思えば、昨年の今頃は、次から次へと色々な出来事が生じて、1ヶ月の間にたくさんの“思い出”が詰め込まれてい…

それぞれの立場に相応しい服装

作業着を派手に汚してしまうのは、作業の手際が悪い証しでもあるから、もちろん自慢にはならない。また、日本の場合、製造や建設等の現場に作業着で入るのは、かなり一般的になっているものの、職種や場所によっては、スーツにネクタイが当たり前だったりす…

作業着

派手に汚れてしまった作業着は、洗濯しても元のようにはならない。泥はある程度落ちるものの、草の汁がこびりついたシミは、何かで染めたみたいに残ってしまう。洗濯する前の状態はなかなか凄かった。それが雨に濡れたように汗でびっしょりになったまま、コ…

糖分の過剰摂取とアルツハイマー症

血糖値と血圧の関係について、私がネットで少し調べてみただけだから、大して当てにもならないけれど、どうやらエルドアン大統領が失神してしまったのは、血糖値の急上昇により、インスリンが過剰に分泌されたため、今度は血糖値が急降下して低血糖症を催し…

悪い政治家

昭恵夫人はともかく、さすがに安倍首相は、長い政治活動の中で、胡散臭い奴をたくさん見てきただろうから、直感もかなり働くんじゃないかと思うけれど、なんとなく、育ちの良さに由来する“人の好さ”が感じられて仕方がない。 もちろん、育ちが良くても阿漕な…