メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

東山魁夷展

昨日は、夜勤明けに神戸博物館で東山魁夷展を見てきた。 こういった美術の展覧会に足を運ぶことは殆どなかった。音楽のコンサートなどを聴きに行くこともない。 芸術を大勢の人たちと一緒に鑑賞するのは、ちょっと気が引けるように感じてしまう。 情けないこ…

「チャルクシュ(Çalıkuşu)」を歩きたい!

上記の駄文を書くにあたって、本山第二小学校の校舎が当時のものであるのか調べるために、ネットで検索していたら、「谷崎潤一郎の『細雪』を歩く」というもの凄いサイトを発見した。 「芦屋編」に始まり、「西宮編」「阪神大水害編」「京都編」「大阪編」「…

「細雪」~トルコ料理~「汾酒」

一昨日は、住吉川から蘆屋の辺り一帯を歩き、蘆屋川(阪急)から300mほどの所にある、トルコ人の旧友が営む料理店に寄った。「細雪」の家族の家は、そのもう少し先に位置していたことになっている。 旧友の料理店で昼を食べてから、また阪神の蘆屋まで歩…

「細雪」を歩く・大水害

「細雪」を読み返して、その舞台となった街を歩いてみようと思ったのは、昭和13年の阪神大水害の場面が非常に印象に残っていたからだ。 巻末の谷崎潤一郎自身の「回顧」によれば、実際の経験を書いたのではないかと思った読者が少なくなかったという。迫真…

今朝の秋:「多少の前後はあっても皆死ぬんだ」

YouTubeに「今朝の秋」がアップされていたので、冒頭の主題曲でも聴いてみようかと思ったら、結局、最後まで観てしまった。 1987年の制作であるけれど、私は98年頃の再放送で観たのではないかと思う。 その後も2010年頃だったか、YouTubeに10回…

イスラエルとパレスチナ

イスラエルとパレスチナの問題、双方の主張は大きく異なっていて、現地を見たことがない私には是非の判断も下しようがない。 パレスチナの人々が暮らしていた地域をイスラエルが力ずくで奪って来たのは確かなようだけれど、世界の歴史は全てそれの繰り返しだ…

辛くて美味い!

一昨日、モスクを後にしてから、ぶらぶらと阪神難波線の福駅まで歩いた。この辺りには、パキスタンばかりでなく様々な国から来た人たちが暮らしているのだろう。ベトナムや中国の物産を扱う店や飲食店が所々にあった。 福駅の前では、独特な香辛料の良い匂い…

ラマダン明けの祝祭にパレスチナを思う

一昨日は、ラマダン明けの祝祭に合わせて、大阪西淀川区にあるモスク(大阪マスジド)へ出かけてみた。 その辺りは、パキスタンから来た人たちが多数居住しているため「大阪のパキスタン」と呼ばれているらしい。 昼の1時頃に着いたら未だ礼拝中だったので…

ドイツの民族主義的なロマンティズム?

2017年の3月、トルコのニュース専門局の討論番組で、ある識者が次のように語っていた。 「EUに合理性をもたらしていたのはイギリスだった。そのイギリスが抜けてしまった後には、ドイツの民族主義的なロマンティズムだけが残った。これから、EUは大…

世界の歴史は大きな変化を迎えるのだろうか?

90年代の初め頃だったと思う。ロッテの創業者である辛格浩(重光武雄)氏がインタビューに答えた記事を雑誌か何かで読んだ。 当時の韓国には、様々な面でもの凄い勢いが感じられたため、「あと10年~20年もすれば日韓の立場は逆転してしまうのではない…

「細雪」を歩く・マンボウ

昨日は西宮に出て、御前浜から夙川の辺りを歩き回って来た。目的は、阪神西宮駅近くの「マンボウ」とその先にある「一本松」だった。 「マンボウ」とは、「細雪」の記述によれば、当時、関西の一部の人たちが使っていた言葉で、短いトンネルのようなものを意…

梅ヶ枝湯

一昨日、山陽電鉄の高砂駅近くにある梅ヶ枝湯で初めて湯に浸かって来た。 今でも薪で湯を沸かしている超レトロな湯として知られているけれど、うちから行こうと思ったら、自転車で20分はかかる。 そのため、冬は帰って来るまでに湯冷めしてしまう、夏は大…

「労働者の祝祭」

《2014年5月1日付け記事の再録》 今日(2014年5月1日)はメーデーで、工場も休日だった。この10年来、殆ど仕事のないフリーの通訳だか何だかで過ごして来たため、気がついていなかったけれど、トルコでは、2008年からメーデーが「労働者の祝祭」…