メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

2022-01-01から1年間の記事一覧

年越し蕎麦

「ヤンキーゴーホーム」なんて今年最後の妄想をかましてしまったけれど、今日は大晦日、私も姫路で「年越し蕎麦」を食べて来た。 お蕎麦屋さんのメニューの上には「くる年もすこやかに」と記されていた。多分、蕎麦を美味しく食べることが出来た私は、来年も…

来年(2023年)の標語は「ヤンキーゴーホーム」?

12月29日、トルコ・シリア・ロシア3カ国の国防相がモスクワで会談したと報じられた。 トルコとシリアは関係正常化のため水面下で交渉を続けて来たそうだが、いよいよ国防相らが顔を合わせる段階に至ったことで、来年の早い時期にエルドアン、アサド両大…

福岡の鶏から揚げとアサヒビールと韓国から来た旅行者

昨日の昼に食べたガストの鶏から揚げがなかなか美味しかった。もも肉を使っていて、充分に油分があり、とてもジューシーだった。 やっぱり肉は、豚でも鶏でも油分が多くないと美味しくない。私はトンカツも必ずロースで、ヒレカツはもう何十年も食べていない…

ガストで活躍するロボットとタブレット

年末年始の長期休暇に入ったが、今日は特に何処かへ出かける予定もなく、昼過ぎてから自転車で15分ほどの所にある「ガスト」へ行ってランチを食べてきた。 ガストを利用するのは久しぶりだったので、まずは料理を客席まで運ぶロボットに驚かされた。いつ頃…

人口でインドに抜かれる中国の「一人っ子政策」と少数民族

1997年、大阪に住んでいた頃、アルバイトの職場に上海出身のおばさんがいた。ある時、おばさんは中国語で嬉しそうに話してから電話を切ると、「良かったわ。上海の友人が少数民族だったのよ」と言ったのである。 何事かと思ったら、当時、中国では少数民…

幸せなクリスマスの夢

《2020年12月25日付け記事の再録》 今朝(2020年12月25日)、夜勤から帰って朝食を取り、1時間半ほど横になったら幸せな夢を見た。 私は暗い夜道で自転車を走らせている。ライトが故障して前が良く見えずに困っていると、後ろから自転車に…

来年の大統領選挙/親米と反米の闘い?

トルコの野党勢力は、6カ月後に迫った大統領選挙でエルドアン氏が敗北すると断言している。しかし、誰が勝利するのかは明らかにされていない。というのも、野党連合の統一候補は未だ決まっていないからだ。 野党連合は、共和人民党(CHP)・良党(İYİ Parti…

イスタンブール市長に禁固刑の判決

イスタンブールのイマムオール市長が、選挙管理委員を「バカ」と言って侮辱した罪で禁固刑の判決を受けたという。 トルコの選挙管理委員会はヤルグタイ(大審院)等の判事らによって構成されているため、法廷侮辱罪のような認識になるのかもしれないが、2年…

「妄想は知的行為全般の母である」(『田中宇の国際ニュース解説』より)

「コロナ騒ぎ」が始まって以来、私はこの騒ぎに何か裏があるのではないかという陰謀論めいたことも考えて来たけれど、上記の田中宇氏の論説「米諜報界が中国のために作る世界政府」は、そんな私の小さな想像力など吹き飛ばしてしまう迫力である。 田中氏は、…

「欧米人だったら、とっくに怒り出している」?

youtu.be 東京の松屋銀座に出店した「カラキョイ・ギュッルオール」のムラット社長は、並々ならぬ親日家であるようだ。そのため、欧米ではなく日本を海外出店先に決めたらしい。 上記のYouTube動画でも、その熱い思いを語っているけれど、そこには日本の文化…

駅弁食べて旅情をそそられる

昨日、姫路駅の構内にある食堂で「幕ノ内弁当」を食べた。 本来は駅弁として店頭で販売されており、これを買ってから新幹線の改札を通る人も多いと思う。 この食堂では、以下の駄文でご紹介した「関西シウマイ弁当」を食べたこともある。 店頭で購入した弁当…

バクラヴァは宮廷の味?

松屋銀座「ナーディル・ギュル」のバクラヴァは、イスタンブールの「カラキョイ・ギュッルオール」の工房で作られた生地を空輸して、店内で焼き上げているそうだ。 そのため、かなり高い値段設定になっているけれど、バクラヴァの生地を一枚一枚薄く延ばす工…

トルコの菓子「キュネフェ」も美味い!

バクラヴァが菓子の王様なら、キュネフェは王子か女王か? このキュネフェも一度食べたらやみつきになるくらい美味しい。 小麦粉を薄く溶いて春雨状に焼き上げたテルカダイフでチーズを包み、さらに両面をこんがり焼いて甘いシロップをかけたキュネフェは、…

松屋銀座に出店したナーディル・ギュル氏のバクラヴァ愛!

数ある美味しいトルコの菓子の中でも際立っているバクラヴァは、菓子の王様と言って良いと思う。 そのバクラヴァで有名なイスタンブールの菓子店「カラキョイ・ギュッルオール」が東京の松屋銀座に出店したという。 バクラヴァを食べに東京まで行ける経済的…

プーチン大統領の奇行/上海の奇態

www.youtube.com 9月にサマルカンドで開催された上海協力機構の首脳会議に参席したプーチン大統領の奇行がトルコで話題になっていた。 奇行の場面は、上記のYouTubeの動画から見ることができる。プーチン大統領は会見するエルドアン大統領を待っている際に…

イラン・イスラム体制の危機

1991年に、イズミルでトルコ語学校に通っていた頃、東京大学を退官されてからトルコ研究に来られていた老先生と知り合った。 先生は長年にわたってイランの農村の研究に携わって来られた方だ。そのため、先生が大学を退官されてからトルコの研究を始めた…

トルコの若者たち

《2013年10月4日付け記事の後半部分を修正して再録》 イスタンブール郊外の保守的な街イエニドアンで暮らしていた2013年の9月、あるいは8月だったかもしれない。 未だ暑かった頃、夕方、カドゥキョイで乗ったバスが、イエニドアンに近づき、車…

宗教よりも言語の繋がり?/イランの問題

モルドバ共和国のガガウズ人のルーツが何処にあるのかはともかく、トルコ共和国政府が自治区に学校を設立するなどして、ガガウズ人との連帯を進めているのは非常に興味深い。ガガウズ人はトルコ語に近い言語を話すものの、キリスト教徒であるからだ。 イスラ…

イスタンブール・イスティックラル通りのテロ事件

11月13日に発生したイスタンブールのテロ事件、実行犯とされるシリア人女性が拘束されたものの、背景等については未だ不明な点も少なくないようだ。 スレイマン・ソイル内務相によると、2016年以来、イスタンブールで爆弾テロ事件は起きていなかった…

モルドバ共和国のガガウズ人

www.youtube.com このYouTubeの動画では、トルコ人のアルダ氏がモルドバ共和国のガガウズ自治区でトルコ共和国政府の協力によって設立された学校を訪れ、トルコ語の授業の様子などを紹介している。 モルドバ共和国の主要な言語はルーマニア語だが、自治区の…

「アタテュルクとトルコ人気質」

《2015年12月18日付け記事を修正して再録》 いつだったか、タハ・アクヨル氏がコラム記事の中で、以下のような「アタテュルクの穏やかな人柄を示すエピソード」を紹介していた。ある日、アタテュルクが閣僚らと「トルコ語表記のラテン文字化」を協議…

トルコのEV車/デジタル化

トルコ初の国産自動車が、いよいよ量産システムを完成させて、来年の3月には市場にお目見えするという。上記の駄文に、設計はイタリアの「ピニンファリーナ社」によると記したが、これはボディのデザインと製造に関するもので、エレクトリックモーターやコ…

強い主権国家として蘇りつつあるトルコ/果たして日本は・・・

2016年7月の「クーデター事件」の後か、あるいはもう少し前だったかもしれない。イスタンブールのカドゥキョイで、アナトリア通信のチーフカメラマンだった友人の他、2~3人の元アナトリア通信の記者らと飲んでいたら、その内の1人が「世界史上、デ…

懐かしい味、懐かしいイスタンブール。

イスタンブールに居た頃、トルコの人たちから「鮨が懐かしいでしょう?」と訊かれたりした。しかし、「鮨」なんて日本でも滅多に食べていなかったので、格別に懐かしいとか食べたいという気持ちはなかった。それよりも、普段からよく食べていたもの、例えば…

すべては霧の中?/エリア・カザンがカメオ出演したトルコの映画

1988年制作のトルコ映画「Sis(霧)」、日本では89年か90年に封切りされ、私はそれを新宿の映画館で観た。既にトルコ語を学び始めていたから、少しでも単語を聞き取ろうしたが、解ったのは「メルハバ」といった挨拶の言葉ぐらいだった。 緊張感のあ…

のり弁

昨日の土山歩き、昼は「ほっかほっか亭」で「のり弁」を買って食べた。 緩い糖質制限で、ご飯類をあまり食べなくなっているため、ほか弁なんて食べたのは本当に久しぶりだった。弁当を買って食べることはあったものの、大概、コンビニで済ませていたから、ひ…

土山を歩く

今日は、JR土山駅の周辺を散策してきた。出掛ける前はその辺りも加古川市内なのかと思っていたけれど、今調べてみたら、加古郡播磨町となっていて加古川市からは少し外れている。今日歩いた大中遺跡公園の西端が加古川市との境界線になっているようだ。 大中…

キンシャサの奇跡

《2014年10月31日付け記事の再々録(1)》 1974年の10月30日、コンゴのキンシャサで挙行されたボクシングのヘビー級タイトルマッチで、モハメド・アリがチャンピオンのジョージ・フォアマンを8回KOに降した。これを、私たちのようなファ…

イスラムの芸術/聖書を題材にした小説

イスラムにも美術的な作品は多い。モスクには美しい装飾が施されていたりする。 しかし、コーランが小説や映画の題材として適しているようにも思えない。そういった作品があったしても、それほど読んでみたいとは思わない。あまり面白くなさそうである。 聖…

イスラムは「之を知らしむべからず」なのだろうか?

「エデンの東」の最後の場面を観ながら、やはり聖書は読んでおくべきじゃないかと思ったが、これだけ長い間、ムスリムの人たちと交流を持ち、イスラムとは何なのか考えさせられてきたのだから、もちろんコーランも全編を読んでみなければならないだろう。 し…