メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ユダヤ

ユダヤ人の強い意志は何に由来するのだろう?

おそらく30年以上前、友人から伝え聞いた話。日本に滞在しているイスラエルの若い女性が本を読みながら涙を流していたので、友人が何を読んでいるのか訊くと、それは「旧約聖書」だったそうである。 何の信仰も持たない私は、「宗教的な熱情によって突き動…

「栄光への脱出」

www.youtube.com 1960年の米国映画「栄光への脱出」。未だに本編を観ていないが、テーマ曲は20代の頃に聴いて以来、とても好きな映画音楽の一つになっている。 映画はイスラエルの建国に纏わる物語で、キプロス島に勾留されていたユダヤ人らがパレスチ…

「テルアビブの女たち」

今朝、「テルアビブの女たち」というイスラエルの映画をトルコ語吹き替え版で観た。(トルコ語の表題は「Duvarlar Arasında」:壁の間で) テルアビブのアパートで同居しているレイラ、サルマ、ヌールという3人のパレスチナ人女性が、男性権威的な社会に抵…

トルコのアルメニア人とユダヤ人

1992年の7月、イスタンブールの学生寮のホールで、テレビを観ていたところ、ニュースがトト・カラジャという女性演劇人の訃報を伝え始めた。 前に座っていた学生に訊くと、「優れたトルコの演劇人で非常に残念です」といったような哀悼の意を表する。し…

ユダヤとイスラム

ユダヤ人とイスラム教徒は、豚肉の禁忌など共通しているところが多い所為か、西欧の各都市では隣接する地区に住んでいる場合が少なくないそうだ。 血を禁忌とするのも共通しており、そのため、屠殺の際に頸動脈を切って充分な血抜きを行う。イスラム教徒はユ…

三ノ宮のシナゴーク

北野坂近くにあるユダヤ教のシナゴークは、階段の手すり等が錆びついていたりして、あまり手入れが行き届いていない様子だった。 7~8年前だったか、イスタンブールのタクシムで、ユダヤ系日本人という方に声を掛けられて驚いたことがある。なんでも、ロシ…

ユダヤ教コーシェルの料理

昨日(6月8日)の昼飯は、ユダヤ教コ―シェルの料理だった。ユダヤ教の戒律に則った食材・調理法による料理である。 上記の料理店は、既に閉店しており、今回、友人と出かけたのは、オスマンベイにあるシナゴーグの中で営業している食堂だった。ここは、料…

今日の昼飯/アルバニア風レバー/ベニスの商人

今日の昼は、家賃を入金しに行ったウムラニエで、“アルナブット・ジエリ(アルバニア風レバー)”を食べた。なんで「アルバニア風」なのか良く解らないけれど、トルコの定番メニューの一つで、小麦粉をつけて揚げたレバー(羊か牛?)にちょっと辛めの味付け…

イスラムの屠殺法/ISISに纏わる陰謀論

日本のメディアでも、羊や牛の首を切るイスラムの屠殺法が、話題にされたようだけれど、何故、それの元になっている“ユダヤ教の屠殺法”への言及は少ないのだろう?ネットで検索してみると、各国の動物愛護団体から、「ユダヤ人の屠殺の仕方は残酷である」と…

ソーセージ~ココレチ

先日、ソーセージについて、ちょっと調べたところ、ユダヤとイスラムにとっては、豚肉のソーセージばかりじゃなくて、血が入ったブラッドソーセージも禁忌であることに気づかされた。そういえば、血が禁忌となっている為、屠殺の際に頚動脈を切って、充分血…

イスタンブールのユダヤ教コーシェルの料理店

イスタンブールには、まだ1万8千人ほどのユダヤ人が暮らしていて、その多くが、1492年に終結したレコンキスタで、イベリア半島を追われたセファルディ系ユダヤ人の子孫とされている。1957年にイスタンブールで生まれたユダヤ人の小説家マリオ・レ…

ボブ・ディランの先祖はトルコからの移民だった

上記の記事によれば、ボブ・ディランは、その著書で自分のルーツについて次のように記したそうです。「南ロシアの港町オデッサから米国へ移住した。そのオデッサへもトルコのトラブゾンから渡って来たのである。祖母の家族はもともとアルメニアとの国境に近…

トルコ化に生涯を捧げたユダヤ人(ミリエト紙)

20051月30日付けのミリエト紙日曜版から。オスマン朝の末期から共和国の初期にかけて、トルコ化に生涯を捧げたユダヤ人モイズ・コーヘンの伝記を著したユダヤ人リズ・ベフモアラス女史(トルコ国民であると思います)にフィリズ・アイギュンドュズ記…