メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ドイツ

少しパンらしいプンパーニッケルと「ベルギーの修道院ビール」

一昨日の日曜日、三宮へ出たので、フロインドリーブに寄って、プンパーニッケルを買って来た。 フロインドリーブは、大正時代にドイツの人が創業したドイツパンの草分け的な存在であるという。教会堂を改装した古めかしい建物で、高い天井の広々とした喫茶室…

ドイツの黒パン「プンパーニッケル」

先々週、姫路駅ビル内にある「ドンク」で、「ドイツパンフェア」が催されていた。そこで、ずっしりと重みのあるライ麦パンを1袋買ってきて食べてみたが、特有の酸味があってなかなか美味かった。 ライ麦パンを食べたのは実に久しぶりだったと思う。ひょっと…

西欧の移民問題

邦人企業のアダパザル県クズルック村の工場で働いていた頃だから、やはり20年ぐらい前じゃないかと思う。 イスタンブールで日本語に堪能なドイツ人の青年と話す機会があった。発音はあまり良くなかったが、難しい言葉も使いこなして教養を感じさせる日本語…

第一次世界大戦の捕虜が残した彫刻作品

元旦の初詣に訪れた本徳寺の境内には、第一次世界大戦中、この本徳寺に収容されていたドイツ帝国の捕虜が制作した彫刻の作品が残されている。 彼らは青島の戦闘で日本軍の捕虜となったらしい。 以下の駄文で、青島で捕虜となったハプスブルク帝国の軍人らが…

ウクライナ戦争の行方は?

トルコの報道を見ていると、欧州はかなり難しい状況にあるらしい。特に、天然ガスをロシアからの輸入に頼っていたドイツは、この冬をどうやって乗り切るかが大きな課題になっているという。それでも、対ロシア経済封鎖を推し進めようとする米国に従っている…

多民族帝国の崩壊と国民国家の成立は何をもたらしたのか?

6月末に姫路のジュンク堂で購入したのは中公新書の「スターリン」だけじゃなかった。 そのもう一冊「さまよえるハプスブルク」もこの長期休暇を利用して読もうと思っていたが、結局、後半の部分はざっと読み流しただけで一応読了ということにした。 カバー…

生ビールの飲み方:ドイツ・日本・トルコ

「暑い夏の日こそビールだ!」とばかり、昨日は大阪の谷町にあるドイツ・ビールの専門店に出かけて見た。昨年の末頃だったか、この店の存在を知って以来、「ビールの季節」の到来を待ちかねていたのである。 しかし、まずはドイツ直輸入の生ビールで乾杯して…

ドイツに対する危惧

また性懲りもなく勝手な無駄話を続けてしまったけれど、ある程度は真面目に考えて書いていた。何と言っても、20世紀から現在まで、堂々と突っ張って、そのまま押し通せた国は、アメリカ以外になかったはずだ。やはり日本は、歴史と現実の状況に、少し怯え…

堂々としたドイツと屈折した日本?

先日、トルコのニュース専門局の討論番組で、ある識者が次のように語っていた。「EUに合理性をもたらしていたのはイギリスだった。そのイギリスが抜けてしまった後には、ドイツの民族主義的なロマンティズムだけが残った。これから、EUは大変なことにな…

ドイツ神話の崩壊?

今日、家賃を納めにウムラニエの銀行まで行った。 途中、渋滞で走ったり止まったりしているバスの窓から外を眺めていたところ、並走していたフォルクスワーゲンの高級車は止まったまま発進できなくなってしまったのか、パリッとしたスーツを着た中年男が、『…

質実剛健の気風

昨年の末頃、“YouTube”により、ドイツの農村で「豚の屠殺・解体」を取材した日本のドキュメンタリー番組を観た。 遠い昔、冬の寒さが厳しいその村では、秋の間にドングリなどを食べさせて太らせた豚を屠殺・解体すると、血や内臓も余すところなくソーセージ…

ソーセージに黒ビール/ドイツのリート

“イエニ・イデアル”のソーセージとベーコン。ソーセージは焼いて黒ビールのつまみに、ベーコンはベーコンエッグにした。どちらも涙が出るほど美味しかったけれど、結構な値段だから、そうそう食べられるものじゃない。日本では、なんの有難味も感じることな…

歴史認識

日本では、一部の識者たちが、「戦時中の日本軍による残虐行為は、学校で未だ良く教えられていない」と主張しているようです。 ところが、こういった態度を自虐的であると批判している人たちは、逆に、「学校で日本軍の侵略行為を教えすぎている」と主張して…