メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ロシア

スウェーデンの「反イスラム」デモ/ロシアの「大スターリングラード作戦」

在ストックホルム・トルコ大使館の前でコーランが燃やされたデモは、スウェーデン政府の許可を得ていたという。 もちろん、これにトルコは「イスラムに対する冒涜である」と猛反発しているが、1月23日付けサバー紙のコラムで、ハサン・バスリ・ヤルチュン…

イスタンブールで見た逞しいロシアの人々

ソビエト崩壊後の92年~94年、私はイスタンブールで多くのロシア人を見た。 老若男女を問わず多くのロシア人がラーレリ辺りの歩道に様々な売り物を並べて商いに励んでいた。彼らは、それをロシアから長距離バスで何昼夜もかけて運んで来るのである。 歩…

ロシアと欧米の戦争

ロシア軍がウクライナ東部のソレダルを制圧したニュースは、トルコの様々な時事解説番組でも取り上げられているけれど、見た限りでは、「戦略的にそれほど大きな成果とは言えない」と論じる識者が多いようである。 以下のYouTube動画で女性キャスターの問い…

「妄想は知的行為全般の母である」(『田中宇の国際ニュース解説』より)

「コロナ騒ぎ」が始まって以来、私はこの騒ぎに何か裏があるのではないかという陰謀論めいたことも考えて来たけれど、上記の田中宇氏の論説「米諜報界が中国のために作る世界政府」は、そんな私の小さな想像力など吹き飛ばしてしまう迫力である。 田中氏は、…

プーチン大統領の奇行/上海の奇態

www.youtube.com 9月にサマルカンドで開催された上海協力機構の首脳会議に参席したプーチン大統領の奇行がトルコで話題になっていた。 奇行の場面は、上記のYouTubeの動画から見ることができる。プーチン大統領は会見するエルドアン大統領を待っている際に…

モルドバ共和国のガガウズ人

www.youtube.com このYouTubeの動画では、トルコ人のアルダ氏がモルドバ共和国のガガウズ自治区でトルコ共和国政府の協力によって設立された学校を訪れ、トルコ語の授業の様子などを紹介している。 モルドバ共和国の主要な言語はルーマニア語だが、自治区の…

すべては霧の中?/エリア・カザンがカメオ出演したトルコの映画

1988年制作のトルコ映画「Sis(霧)」、日本では89年か90年に封切りされ、私はそれを新宿の映画館で観た。既にトルコ語を学び始めていたから、少しでも単語を聞き取ろうしたが、解ったのは「メルハバ」といった挨拶の言葉ぐらいだった。 緊張感のあ…

ロシア人の皮を1枚めくるとトルコ人が現れる?

この「韓国人の血」という駄文に、韓国の人たちと激しい論争を経て仲良くなった話を書いたけれど、日本人やトルコ人とも同様の経験はあったと思う。やはり、言い争ったりして多少とも本音をぶつけ合うことで、人と人は一層親しくなれるのかもしれない。 規模…

戒厳令~プーチン大統領は法治主義者?

今朝、YouTubeで視聴した「Transatlantik」というトルコの番組で、オメル・タシュプナルという政治学者が、ロシアに併合された4州で戒厳令が発令された問題について語っていた。 タシュプナル氏によれば、この戒厳令は驚くに値しない当然の成り行きだそうで…

ウクライナ戦争の行方は?

トルコの報道を見ていると、欧州はかなり難しい状況にあるらしい。特に、天然ガスをロシアからの輸入に頼っていたドイツは、この冬をどうやって乗り切るかが大きな課題になっているという。それでも、対ロシア経済封鎖を推し進めようとする米国に従っている…

エルドアン大統領とプーチン大統領

来年、トルコでは大統領選挙が実施される。現在の強権化された大統領制は、2017年4月の国民投票で改正された憲法に基づき、任期は5年で2期務めることができる。 2018年6月の選挙で当選したエルドアン大統領は、この大統領制では1期目と見做され…

ロシアはウクライナの何処で核兵器を使用するのか?/ロシア人にとってウクライナ人とは?

「ロシアから最も近い所にある米国の核兵器は?」。それはトルコ南東部インジルリクの米軍基地(NATO基地)に配備されている核兵器である、とナイム・バビュルオール氏は指摘していたが、実際に使用される可能性については否定している。 元軍人の外交専門家…

トルコの報道番組で論じられているウクライナ戦争の問題/ロシアから最も近い所にある米国の核兵器は?

朝の出勤前は、食事したりしながら、YouTubeでトルコの時事報道番組を見ていることが多い。トルコにはニュース専門局が何局もあって、ニュースと共に2~3時間に及ぶ長い時事討論や時事解説の番組を放送している。トルコに居た頃は、そういった番組を最初か…

第三次世界大戦の可能性?

ウクライナ戦線で苦境に立たされたロシアが部分的動員令を宣言したという。もっとも、ウクライナの方は、もとより男子の海外渡航まで禁じる総動員の態勢で臨んでいた。 トルコの軍事評論家らによれば、ウクライナが攻勢に転じたのは、米国が射程距離の長いミ…

上海協力機構首脳会議の会場で腕を組んで歩いたエルドアン大統領とプーチン大統領

ウズベキスタンのサマルカンドで開催された上海協力機構の首脳会議に、NATOの加盟国であるトルコが「対話パートナー」として参加したのは、もっと大きく報じられても良いニュースだったのではないかと思う。 もちろん、トルコでは各ニュース専門局の討論…

多民族帝国の崩壊と国民国家の成立は何をもたらしたのか?

6月末に姫路のジュンク堂で購入したのは中公新書の「スターリン」だけじゃなかった。 そのもう一冊「さまよえるハプスブルク」もこの長期休暇を利用して読もうと思っていたが、結局、後半の部分はざっと読み流しただけで一応読了ということにした。 カバー…

スターリンとエルドアン

11日から勤務先は盆休みに入っている。福岡の配送センターも三宮の警備員の職場も年中無休で盆や正月に長期休暇などなかったから何だか奇妙な感じがする。 当初はこの休暇を利用して、東京に行って来る予定だったが、母の容態もあり、いつでも鹿児島へ行け…

ウクライナの穀物を安全に輸出するための協定

先週(7月22日)、イスタンブールで「ウクライナの穀物を安全に輸出するための協定」が調印された。昨日(7月27日)は、この協定の履行を監督するコーディネーションセンターがオープンしたという。 センターはイスタンブールにある国防大学のキャンパ…

ロシア軍はオデッサまで進撃するのか?

上記の駄文に、当初、トルコがスゥェーデンとフィンランド両国の「加盟を承認」などと誤って記述し、その後「加盟を支持」と訂正したけれど、そもそもトルコが支持したことによって両国の加盟が承認されるわけではないそうだ。 NATOへの加盟は、全加盟国の支…

プーチン氏の人物像は?

ウクライナの情勢、トルコではアイドゥンルック紙のような親ロシア派のメディアに限らず「ロシア軍の優勢」を伝える報道は当初より散見されていたけれど、この数日、日本でも「ロシア軍が東部を完全に制圧しつつある」というニュースが見られるようになった…

ウクライナの戦争はいつまで続くのか?

一昨日、運転免許の更新を済ませた帰りに寄った明石城は、暑さの所為か人影も疎らで長閑な静けさに包まれていた。しばらくの間、明石の街並みやその向こうに見える海をぼんやり眺めていると、なんだかとても平和な気分に満たされた。 もちろん、世界の何処で…

この漫画みたいな世間はいつになったらマスクを外せるのか?

いつになったら日本のコロナ騒ぎは収まるのだろう? マスクの弊害も色々指摘されているが、特に子供たちが同級生の顔を認識できなかったりするのは、後々に大きな禍根を残すかもしれないそうである。コロナ騒ぎ後に出生した幼児の場合、母親の顔さえ認識でき…

プーチン大統領のエルドアン大統領に対する評価

《2020年12月20日付け記事を修正して再録》 トルコの報道によれば、ロシアのプーチン大統領は、17日(2020年12月)、恒例の年末記者会見で、「エルドアン大統領とは意見の対立もあるが、彼は言を守る男だ。トルコの国益に適うと思ったことは…

ウクライナの情勢はどうなっているのだろう?

ウクライナ情勢、日本でも「ロシアが攻勢を強めウクライナは苦境に立たされている」といった報道が見られるようになった。いったい、どうなっているのだろう? そもそも、以前報じられていたようにウクライナが優勢だったのなら、まずは重要な拠点であるマリ…

国民に我慢を強要できる国・できない国/トルコのNATO問題

米国はロシアを内部から揺さぶるために、プーチン氏に対するネガティブキャンペーンを展開しているようだけれど、これにどれほどの効果が期待できるだろう? 選挙を実施していない中国よりは多少期待できるのかもしれないが、ロシアの選挙は余り公正とは言え…

ロシアと西欧の戦争?

マリウポリ陥落前に同地を取材したメフメット・ペリンチェク氏は「アゾフスタリ製鉄所に400人近い西欧の軍人が立て籠もっている」と主張していた。そのため、「ロシア軍は彼らを生きたまま確保する必要があり、慎重に事を進めていた」というのである。 し…

マリウポリ陥落

トルコの新聞アイドゥンルック紙(Aydınlık Gazetesi)で5月9日から「ドンバス日記」というレポートが連載されていた。 アイドゥンルック紙は親ロシア派の政治家ドウ・ペリンチェク氏の傘下にあると言っても過言ではない報道機関であり、「ドンバス日記」…

イースターまでに実現されなかった停戦

正教会では、今日4月24日に復活大祭(イースター)を祝う。ウクライナやロシアの各地の正教会聖堂でも復活大祭のミサが営まれているではないかと思う。 誰もが平和な世界の復活大祭を願っていただろう。しかし、復活大祭を前に停戦が実現されることはなか…

酒浸りの週末/シベリアのウォッカで乾杯!

先週末は職場の特別休暇で土日と2連休になった。それで、まずは土曜日に、高校同期の友人と大阪の谷町にあるロシア料理の店「ボーチカ」で一杯やることにした。 ボーチカ(Бочка)とはロシア語の「樽」で(ウクライナ語も同じくБочка)、この店にはウォッカ…

ボルシチが平和の味となるように・・・

先週、近所の業務スーパーでビーツが売られているのを見て、懐かしさの余り一つ購入してきた。トルコでは「パンジャル(Pancar)」と言い、サラダの具に使われたりしていた。日本では「ボルシチ」の材料として知られているのではないかと思う。私も大豆と鶏…