メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ロシア

第三次世界大戦の可能性?

ウクライナ戦線で苦境に立たされたロシアが部分的動員令を宣言したという。もっとも、ウクライナの方は、もとより男子の海外渡航まで禁じる総動員の態勢で臨んでいた。 トルコの軍事評論家らによれば、ウクライナが攻勢に転じたのは、米国が射程距離の長いミ…

上海協力機構首脳会議の会場で腕を組んで歩いたエルドアン大統領とプーチン大統領

ウズベキスタンのサマルカンドで開催された上海協力機構の首脳会議に、NATOの加盟国であるトルコが「対話パートナー」として参加したのは、もっと大きく報じられても良いニュースだったのではないかと思う。 もちろん、トルコでは各ニュース専門局の討論…

多民族帝国の崩壊と国民国家の成立は何をもたらしたのか?

6月末に姫路のジュンク堂で購入したのは中公新書の「スターリン」だけじゃなかった。 そのもう一冊「さまよえるハプスブルク」もこの長期休暇を利用して読もうと思っていたが、結局、後半の部分はざっと読み流しただけで一応読了ということにした。 カバー…

スターリンとエルドアン

11日から勤務先は盆休みに入っている。福岡の配送センターも三宮の警備員の職場も年中無休で盆や正月に長期休暇などなかったから何だか奇妙な感じがする。 当初はこの休暇を利用して、東京に行って来る予定だったが、母の容態もあり、いつでも鹿児島へ行け…

ウクライナの穀物を安全に輸出するための協定

先週(7月22日)、イスタンブールで「ウクライナの穀物を安全に輸出するための協定」が調印された。昨日(7月27日)は、この協定の履行を監督するコーディネーションセンターがオープンしたという。 センターはイスタンブールにある国防大学のキャンパ…

ロシア軍はオデッサまで進撃するのか?

上記の駄文に、当初、トルコがスゥェーデンとフィンランド両国の「加盟を承認」などと誤って記述し、その後「加盟を支持」と訂正したけれど、そもそもトルコが支持したことによって両国の加盟が承認されるわけではないそうだ。 NATOへの加盟は、全加盟国の支…

プーチン氏の人物像は?

ウクライナの情勢、トルコではアイドゥンルック紙のような親ロシア派のメディアに限らず「ロシア軍の優勢」を伝える報道は当初より散見されていたけれど、この数日、日本でも「ロシア軍が東部を完全に制圧しつつある」というニュースが見られるようになった…

ウクライナの戦争はいつまで続くのか?

一昨日、運転免許の更新を済ませた帰りに寄った明石城は、暑さの所為か人影も疎らで長閑な静けさに包まれていた。しばらくの間、明石の街並みやその向こうに見える海をぼんやり眺めていると、なんだかとても平和な気分に満たされた。 もちろん、世界の何処で…

この漫画みたいな世間はいつになったらマスクを外せるのか?

いつになったら日本のコロナ騒ぎは収まるのだろう? マスクの弊害も色々指摘されているが、特に子供たちが同級生の顔を認識できなかったりするのは、後々に大きな禍根を残すかもしれないそうである。コロナ騒ぎ後に出生した幼児の場合、母親の顔さえ認識でき…

プーチン大統領のエルドアン大統領に対する評価

《2020年12月20日付け記事を修正して再録》 トルコの報道によれば、ロシアのプーチン大統領は、17日(2020年12月)、恒例の年末記者会見で、「エルドアン大統領とは意見の対立もあるが、彼は言を守る男だ。トルコの国益に適うと思ったことは…

ウクライナの情勢はどうなっているのだろう?

ウクライナ情勢、日本でも「ロシアが攻勢を強めウクライナは苦境に立たされている」といった報道が見られるようになった。いったい、どうなっているのだろう? そもそも、以前報じられていたようにウクライナが優勢だったのなら、まずは重要な拠点であるマリ…

国民に我慢を強要できる国・できない国/トルコのNATO問題

米国はロシアを内部から揺さぶるために、プーチン氏に対するネガティブキャンペーンを展開しているようだけれど、これにどれほどの効果が期待できるだろう? 選挙を実施していない中国よりは多少期待できるのかもしれないが、ロシアの選挙は余り公正とは言え…

ロシアと西欧の戦争?

マリウポリ陥落前に同地を取材したメフメット・ペリンチェク氏は「アゾフスタリ製鉄所に400人近い西欧の軍人が立て籠もっている」と主張していた。そのため、「ロシア軍は彼らを生きたまま確保する必要があり、慎重に事を進めていた」というのである。 し…

マリウポリ陥落

トルコの新聞アイドゥンルック紙(Aydınlık Gazetesi)で5月9日から「ドンバス日記」というレポートが連載されていた。 アイドゥンルック紙は親ロシア派の政治家ドウ・ペリンチェク氏の傘下にあると言っても過言ではない報道機関であり、「ドンバス日記」…

イースターまでに実現されなかった停戦

正教会では、今日4月24日に復活大祭(イースター)を祝う。ウクライナやロシアの各地の正教会聖堂でも復活大祭のミサが営まれているではないかと思う。 誰もが平和な世界の復活大祭を願っていただろう。しかし、復活大祭を前に停戦が実現されることはなか…

酒浸りの週末/シベリアのウォッカで乾杯!

先週末は職場の特別休暇で土日と2連休になった。それで、まずは土曜日に、高校同期の友人と大阪の谷町にあるロシア料理の店「ボーチカ」で一杯やることにした。 ボーチカ(Бочка)とはロシア語の「樽」で(ウクライナ語も同じくБочка)、この店にはウォッカ…

ボルシチが平和の味となるように・・・

先週、近所の業務スーパーでビーツが売られているのを見て、懐かしさの余り一つ購入してきた。トルコでは「パンジャル(Pancar)」と言い、サラダの具に使われたりしていた。日本では「ボルシチ」の材料として知られているのではないかと思う。私も大豆と鶏…

ウクライナとロシア/近代国民国家の成り立ち

ロシアのウクライナ侵攻後、ネットを徘徊しながら読んだ記事の中に、「ウクライナの人たちは、キエフ大公国以来のロシアの歴史と文化の源流は自分たちにあるという思いがあるため、モスクワに対して蔑みと妬みが混ざり合った複雑な心情を抱いて来た」という…

ロシアの「切り札」?

この「ゼレンスキー大統領が辞任か?!」という駄文は、もちろんエイプリルフールの冗談、無い知恵を絞ってみたけれど今年もこんなネタしか思いつかなかった。 しかし、一方的にロシアの邪悪性を強調しながら、そのロシアが間もなく崩壊するかのように伝えて…

ゼレンスキー大統領が辞任か?!

ウクライナとロシアの停戦交渉はイスタンブールで大きな進展を見せ、いよいよ首脳会談による決着が論じられる段階に至った。 ところが、このタイミングでトルコの消息通より驚くべき情報が寄せられている。 首脳会談を前にウクライナのゼレンスキー大統領が…

ウクライナ侵攻は「独裁者プーチン」の仕業なのか?

ウクライナの状況、トルコの時事番組をYouTubeで視聴しても様々な説・主張が飛び交っていて、いずれが正しいのか良く解らない。 多くの識者が、欧米はロシアを疲弊させるためにウクライナの泥沼に引っ張り込んだと論じているけれど、その泥沼で最も疲弊し苦…

コンスタンティノープル総主教庁と国際政治

この駄文、表題は「ウクライナに平和を」にしてみたけれど、バルソロメオス総主教の「祈り」には政治的な思惑も絡んでいたのだろう。 そもそも、2018年にコンスタンティノープル総主教庁がウクライナ正教会の独立を承認した背景には、ロシアと欧米の対立…

ウクライナが譲歩する可能性?

トルコのウクライナに関する報道は、毎朝の出勤前と帰宅後にざっと眺める程度だが、このところ識者らの論じ方にも多少変化が見られるようだ。以前、「ロシアはNATOの罠に嵌った」と論じていた識者が「このぐらいの抵抗は想定済みだったのかもしれない」など…

ウクライナに平和を:正教会バルソロメオス総主教の祈り

先週、3月3日にYouTubeで正教会のバルソロメオス総主教がCNNトルコのインタビューに答えている動画を観た。 バルソロメオス総主教は、通常、生放送のインタビューを断って来たそうだが、今回はウクライナの平和を祈って、25分に及ぶ長いインタビューに応じ…

ウクライナ侵攻:報道は何処まで事実を伝えているのか?

ロシア軍が侵攻したウクライナの状況、トルコの報道を見ても情報が錯綜していて、どれが事実を伝えているのか良く解らない。 「CNNトルコ」では、以下の動画のように、特派員のミュジャーヒット・トプチュ氏がキエフ市内から連日生中継で状況を伝えている…

ロシアのウクライナ侵攻

今日は、梅を見に岡本辺りまで出かけても良かったが、ロシアのウクライナ侵攻のニュースも気になったので止めにした。トルコの報道を少し見ておこうと思ったからだ。 とはいえ、今の時点で、これから先が見通せるような状況ではないらしい。 「ロシアは一線…

ピークを過ぎれば後は夕暮れが訪れるだけなのか?

英国は、コロナが既にピークを過ぎたとして、規制をほぼ撤廃すると発表したそうだ。英国に限らず他の欧米諸国でも、続いて規制を解除して行くのではないかと言われている。 トルコでも、コジャ保健相が「コロナは既に風邪」と発言したという。 もしも、この…

ソビエト崩壊後のカザフスタンに残ったロシア人

オリンピックの開会式では、カザフスタンの旗手を務めたオリガ・ルイパコワ選手の美しさが評判となっていた。 ルイパコワ選手も「祖国の広報に役立つことができて嬉しい」と語っていたそうだが、彼女はロシア人であって、カザフスタンの主要民族であるカザフ…

アルメニアの事態は収束へ向かう?

昨日、アルメニアで異変があったのは、Twitterのアルメニア人女性による日本語のツイートで知った。ミグ戦闘機が上空を飛んでいるという。 『何があったのだろう?』とYouTubeにトルコ語の検索をかけてみると、まずハンガリーを訪れているチャヴシュオール外…

日本もトルコも大国の狭間で難しい?

トルコは冷戦の期間を通して西側の一員に数えられていた。NATOにも加盟している。親米国と言っても良かっただろう。 しかし、あまり忠実な親米国ではなかったようだ。1960年のクーデターで処刑されてしまったメンデレス首相は、ソビエトへの接近を試…