メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

イスラム

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テュルキエ(トルコ)でイスラム教団の摘発

テュルキエ(トルコ)で、スレイマンジュというイスラム教団が資金洗浄や脱税等の疑いで摘発されて話題になっている。 スレイマンジュは、選挙で野党CHP(共和人民党)への支持を表明していたため、「国策捜査」の疑念も出ているという。 摘発に積極的な…

テュルキエ(トルコ)・サウジアラビア・パキスタンが防衛協定を締結/イスラムの連帯

2008年頃だったか、エルトゥールル号の遭難事件について少し調べていたことがある。 オスマン帝国から日本へ派遣されたエルトゥールル号は、その帰途、1890年9月16日に和歌山県の串本沖で座礁沈没し、600人近くの乗務員が亡くなった。 艦長の…

テュルキエ(トルコ)の最大野党CHP(共和人民党)が分裂

テュルキエ(トルコ)の最大野党CHP(共和人民党)では、2023年の党大会に不正があったとして、この党大会を無効とする判決が下されたため、クルチダルオール氏が党首の座に返り咲いた。 一方、不正によって党首になったと見做されている前党首のオゼ…

AIによる自動翻訳の限界? 「山を呼び寄せるモハメッドの話」

数年前、この「山を呼び寄せるモハメッドの話」を自動翻訳で訳して読んだというテュルク人(トルコ人)からメッセージが送られて来たことがある。 おそらく、宗教を否定的に見ているテュルク人で、「行人」から引用した部分の前半だけを読み、「モハメッドを…

無神論

福沢諭吉は「福翁自伝」の中で、神仏など信じていないことを強く主張している。 しかし、現代の日本では、そこまで主張すると却って奇異に感じられてしまうような気もする。 多くの人たちにとって、既に宗教は興味を懐く対象にもなっていない。神仏を信じる…

ラマダンの神戸モスク

ラマダンも昨日で終わり、今日はラマダン祭を迎えて、金曜礼拝に多くの信徒が集まるだろうと思いながら、神戸モスクの様子を見に行った。 しかし、日本では、ラマダンが1日遅れて始まったので、まだラマダン中の金曜礼拝になるそうだ。 ラマダンの開始は、…

ラマダンで再び宗教論議

イスラム暦のラマダンは、残すところ後5日となり、3月20日にはラマダン祭を迎える。 テュルキエ(トルコ)では、初等学校の休み時間に、「Kabe’de hacılar hu derler.(カーベで巡礼者は『神よ』と言う)」という宗教的な歌が流され、それに合わせて子供…

イランの事態/イスタンブールのシーア派モスク文化センター

イランの状況は、テュルキエ(トルコ)でも様々な仮説が論じられていて、この先どうなるのか皆目見当もつかない。 多くの論者が、いくつかの仮説を明らかにしながら、断言を避けているように見受けられる。 その中に、「米国とイスラエルの目的は異なってい…

効力のある悔悟?/テュルキエ(トルコ)の小話

今、テュルキエ(トルコ)では、「etkin pişmanlık」という言葉が話題になっているようだ。 「etkin pişmanlık」は、「効力のある悔悟」とでも訳せるだろうか? 犯罪の容疑者が、悔悟の念を明らかにし、罪を自白するなり、捜査に有益な情報をもたらすなりす…

ニコライ堂の礼拝

先週の日曜日は、東京へ出かけていたので、神田のニコライ堂にも寄って、日曜の礼拝を見学してきた。日本の正教会では、日曜の礼拝を「聖体礼儀」と言い、「ミサ」という表現は用いないそうだ。 10時半頃から終了するまで2時間ぐらい見学したけれど、聖歌…

イスラエルの蛮行とオスマン帝国の絆

エルドアン大統領が「トルコ人・クルド人・アラブ人」の連帯を呼びかけた発言には、周辺の国々にも影響を及ぼす重要な箇所があった。 エルドアン大統領は、シリアやイラク等に居住するクルド人・アラブ人も「私の同胞である」と述べていた。彼らの安全と発展…

夾竹桃はイスラムの地獄の樹?

新しい職場への通勤途中に、赤い花が夥しく咲いた樹木が連なる一画がある。 一輪の花には殆ど興味もないが、群生している花を眺めるのは好きだ。桜も大量に群生してこそ花見になる。 そのため、この赤い花の一群がどうにも気になった。ネットで調べたら、こ…

トルコで飲酒が奨励されていた時代

2013年の9月、トルコで「酒類販売規制法」が施行されて、酒類の販売が夜10時までに規制されると、一部の政教分離主義者らは「イスラム化だ!」と騒ぎ立てていた。 しかし、これは「販売店」に関する規制であって、レストランやバーで提供される酒類は…

ロシアのクリスマス/ロシア正教の強い信仰

ロシア正教会のユリウス暦では、今日(1月7日)が12月25日であり、昨晩から盛大なクリスマスミサが営まれていたようである。 TouTubeで検索して、以下のようにカレリアの「ヴァラーム修道院」とモスクワの「救世主ハリストス大聖堂」のミサを観ること…

移民の人たちとの交流

最近、日本で土葬されることを望む在留イスラム教徒と、これに反対する人たちの間で激しい論争が展開されている。 SNSにはイスラムに対する差別的な発言も見られ、クルド人の問題と同様、正常な論争とは言い難い雰囲気も感じられる。 一方、土葬を望むパキス…

何故、イスラム教は強い信仰を維持しているのか?

西欧では教会を訪れる信者が減り、キリスト教の衰退が著しいという。一方、イスラム教の諸国では強い信仰が維持されている。 その要因について、様々に論じられているようだけれど、これは宗教というより、経済の発展段階の問題じゃないだろうか? 上記の「…

「犠牲祭の思い出」

《今日は、イスラムの犠牲祭なので、2007年1月3日付けの駄文を修正再録し、24年前、2000年の犠牲祭の思い出を振り返ってみたい。》 2000年の犠牲祭は、黒海地方のオルドゥ県で友人の家族と過ごした。当時、友人はオルドゥ県の黒海に面したユ…

トルコとイランの相違/イランと韓国は似ている?

イランのライシ大統領がヘリコプターの事故により死亡した事件は、トルコでも大きな話題となっている。 いくつかYouTubeの動画からトルコの報道を視聴してみたが、その中でAKPの議員であるメフメット・シャーヒン氏は次のように語っていた。 「おそらくイ…

戦争と宗教(トルコの軍)

《2019年6月16日付け記事を省略して再録》 2001年の5月、イスタンブールにあるロシア正教会の教会を訪れ、ロシア人司祭の話を伺ったところ、この司祭さんはロシアの歴史上の人物としてスターリンを高く評価し、フルシチョフに対しては批判的だっ…

トルコはいよいよエネルギー全開か?

イスタンブールの街角で、運転手がサンドイッチを食べながらトラックを走らせているのを見て驚いたのは2014年のことだった。 そうやって、トルコの人たちがガツガツ働くようになったのは、いつ頃からなのだろう? 1999年~2002年、私がアダパザ…

アルコールは一滴も飲んではならない/宗教で無理強いがあってはならない

10年ほど前、2012年か2013年だったと思う。イスタンブールのユルドゥズ工科大学にイスラム神学部の先生を訪ねたところ、先生はパソコンで何やら執筆中という様子だった。 挨拶すると、パソコンの画面から顔を上げて、「今、聖典によればアルコール…

プーチン大統領によるイスラムの挨拶

トルコのメディアが「プーチン大統領によるイスラムの挨拶」を報じている。 ロシア国内のイスラム教徒との対話集会に出席したプーチン大統領は、ロシアのイスラム教指導者がイスラム式にアラビア語で「アッサラームアライクム」と挨拶してからロシア語で質問…

イスラムの葬儀は望まない!

トルコで非常にイスラム的な新聞として知られているイエニ・アキット紙に、今日(9月18日)、以下のような記事が出ていた。 「イスラムの価値に敵対しながら一生を終えた人たちも、モスクでイマームの祈祷により弔われることが論議を呼んでいるトルコで、…

トルコにおけるクルド人とイスラムの問題

《2023年6月18日付けの記事を省略修正して再録》 トルコの米国に従わない姿勢が顕著になった2013年以降、トルコに対するネガティブな報道は執拗に続けられてきたのではないかと思う。 いつだったか(3~5年前?)、池上彰氏が司会を務める番組…

トルコのイスラム化?

11年ほど前、トルコの宗教教育の状況を調べるために来た日本の研究者の方たちとイスタンブール市内のイスラム導師養成高校(イマーム・ハティップ・リセスィ/İmam Hatip Lisesi/イスラムの教育に重点を置いた高校)を訪れた。 そこは導師養成高校の中で…

トルコとイランの世俗化

www.youtube.com 最近、このようなイランの状況を伝える動画がYouTubeにたくさんアップされている。 動画を見ると、街角を行く女性の多くはスカーフを被っていない。 昨年、スカーフを正しく被っていなかったとして道徳警察に逮捕された女性が死亡した事件の…

クルド系トルコ人の産廃業者による不法投棄の問題

埼玉県の蕨市が「ワラビスタン」などと呼ばれ始めたのは、いつ頃からだろう? 既に20年以上経っているのではないかと思う。 多くのクルド系トルコ人が居住するようになったため、どうやら「クルディスタン」をもじって「ワラビスタン」になったらしい。 最…

諸行無常/因果はめぐる糸車

《2020年5月27日付け記事の後半の部分を修正して再録》 2005年1月21日付けトルコのラディカル紙のコラムで、ヌライ・メルト氏はイスラムの犠牲祭に関連して以下のように述べていた。 「この世界で生きることにはそれなりの代価があるはずだ。私たちの…

イラン・イスラム体制の危機

1991年に、イズミルでトルコ語学校に通っていた頃、東京大学を退官されてからトルコ研究に来られていた老先生と知り合った。 先生は長年にわたってイランの農村の研究に携わって来られた方だ。そのため、先生が大学を退官されてからトルコの研究を始めた…

宗教よりも言語の繋がり?/イランの問題

モルドバ共和国のガガウズ人のルーツが何処にあるのかはともかく、トルコ共和国政府が自治区に学校を設立するなどして、ガガウズ人との連帯を進めているのは非常に興味深い。ガガウズ人はトルコ語に近い言語を話すものの、キリスト教徒であるからだ。 イスラ…