2004-01-01から1年間の記事一覧
2004年12月27日のラディカル紙よりネシェ・ドュゼル氏のコラムを訳してみました。 フランスのシラク大統領が、「我々は全てビザンチンの子孫である」と述べたことが、トルコでは反発を招きました。この問題について、ドュゼル氏はバフチェシェヒル大…
2004年11月28日付けのラディカル紙より、トルコ国籍のギリシャ人であるマリアンナ・イエラスィモス氏(女性)による書評を訳してみました。 トルコ国籍のアルメニア人であるタクヒ・トヴマスヤン女史が著した「ソフラヌズ・シェン・オルスン(食卓を…
2004年11月16日のラディカル紙より、モスクワ特派員スアト・タシュプナル氏のコラムを訳してみました。 宗教と縁遠くしている為に、宗教的な祝祭がいつ始まるのかも解らなくなっているトルコの知識人。タシュプナル氏は、トルコにおける宗教と社会の…
2004年11月16日のザマン紙より、ヘルキュル・ミルラス氏のコラムを訳してみました。トルコ国籍のギリシャ人であるミルラス氏が、見た夢に託してマイノリティーの気持ちを吐露しています。 ****(以下拙訳) 今トルコでは、マジョリティー側の人…
2004年11月16日のラディカル紙より、ジェム・エルジエス氏の記事を訳してみました。 オスマン朝の皇子であった亡父の回想録がトルコで出版されたのを機会に、英国在住のオスマン朝後裔オスマン・セラハッディン・オスマンオウル氏はイスタンブールを…
2004年10月16日付けのラディカル紙より、テュルケル・アルカン氏のコラムを訳してみました。 クルド人活動家のレイラ・ザナ氏がEUの委員会へ、「我々はトルコにおいてマイノリティーではなく、マジョリティーを構成する要素である」と発言したこと…
2004年10月10日付けのラディカル紙よりムラット・ベルゲ氏のコラムを訳してみました。オスマン朝に由来するトルコ社会の特性が説かれています。 ****(以下拙訳) オスマン朝の歴史を記す達人であるハリル・イナルジュクがもう随分前に明らかに…
アフメット・アルタン氏の「スダキ・イズ(水に残る痕跡)」という小説を読んでいます。 出版社が記した前書によると、この小説は、85年7月に出版され、その翌年、「猥褻図書」であるという理由で回収処分を受けた後、出版社はこれを不服として、2年に及…
ミニアトゥルクには、「ヒディヴ邸」もあります。作家アフメット・アルタン氏は、最近、実際のヒディヴ邸を訪れた時の印象を次のように記していました。 ****************** ヒディヴ邸の庭園に入ったところ、未だ車を降りたばかりの時か…
ミニアトゥルク、ミニ・トルコとでも言ったら良いでしょうか? トルコ国内の名所旧跡からオスマン朝の残した国外の旧跡まで、100近いミニチュアが展示されているテーマパーク。 昨年オープンしたのではなかったかと思いますが、家族連れなどで、なかなか…
『作家アフメット・アルタン氏とヒディヴ邸(1)』で批判されているアフメット・アルタン氏が「gazetem.net」に書いた記事(04年5月31日)を読んで見たところ、これは、カラジャ女史の趣旨と同様に、民衆を扱き下ろすエリートを非難する「自己批判」的…
2004年6月8日付けのザマン紙からニハール・ベンギス・カラジャ氏(女性)のコラムを訳してみました。カラジャ氏は、イスタンブールの名所「ヒディヴ邸」で結婚式を挙げる市民を扱き下ろした作家アルタン氏のことを辛辣に批判しています。 ****(以…
街角の屋台で焼き栗を売るおじさんたち、世の中が決して善人ばかりでないように、中には不埒な焼き栗屋もいます。 98年、オスマンベイで韓国製生地の営業に歩いていた時のこと。生地のサンプルを詰め込んだ車輪付きスーツケースを引きずり、ノートが入った…
93年頃。イスタンブールから郊外へ向かう電車を、夜いつも同じ時間に利用していたのですが、決まって数人の少年が車内で菓子を売っていました。 その中に、ずば抜けて賢そうな少年がいて、話して見ると、日本についての知識などは大人顔負け。中学生と言っ…
2004年4月2日付けのミリエト紙よりレシャット・チャルシュラル氏の記事を拙訳しました。チャルシュラル氏は、民放のニュース番組で活躍している美しい女性アナウンサーたちを、トルコに出現した新しいタイプの女性として歓迎しています。 ****(以…
3月28日のラディカル紙によると、トルコでは、1986年より、各地域の人々を遺伝学的に調べるプロジェクトが進められており、その中間報告を見るならば、トルコ人の中には、日本人やロシア人、さらには、ドイツ人、アフリカ人と血縁関係のある者が存在…
昨日、イスタンブールで市バスに乗っていた時のこと。 中混みの車内に立っていたところ、斜め向かいの席に座っているアベックの様子が、どうも目について仕方がありません。 大学生同士と思しきこのアベック、何だか舌足らずに喋り出しそうな感じのオネーサ…
2004年3月11日付けのラディカル紙より、アヴニ・オズギュレル氏のコラムを訳してみました。アタテュルクには反宗教的な考えがなかったとか、政教分離の体制に対してイスラム主義の立場から反抗したエルバカン氏の活動が却って体制とイスラム主義者の…
1970年代、アメリカにダニー・ロペスというボクシングの名チャンピオンがいたのですが、インディヤンの出身であるということで、いつもインディヤンの羽根飾りを被ってリングへ登場していました。しかし、このダニー・ロペス選手の顔は、どう見ても普通…
先日、イスタンブールでフリーメーソンの集会所が襲撃された事件は、日本でも大きく報道されたようですが、幸い死傷者も少なく、こちらではそれほど話題になっていません。昨年11月の連続爆破事件の衝撃は、確かに大きかったものの、この時でさえ、私には…
2004年3月12日付けのミリエト紙よりオメル・オズギュネル氏のコラム。金熊賞受賞映画『Gegen Die Wand』で大胆なセックスシーンを演じた主演女優シベル・ケキッリが話題になっていますが、このコラムで、オズギュネル氏は、娘のポルノ出演を悲しむ父…
2004年3月7日付けのザマン紙日曜版。アメリカで暮らしている若手女流作家のエリフ・シャファック氏のコラムを訳してみました。新進気鋭の作家とあって原文はなかなか凝った調子であり、巧く訳すことが出来ずに、かなり意訳となってしまいました。 **…
2004年3月1日付けのラディカル紙。不倫の子を生んだ女性を実の兄弟が拳銃で撃ち殺した事件の詳細が明らかにされています。 ****(以下拙訳) ギュルドュンヤは死の影に怯えながら数ヶ月を過ごしている。その間、2度に亘って死の危険が迫った。 警…
2003年12月29日付けのラディカル紙、ネシェ・ドゥゼル氏が「トゥルバン」の問題についてガラタサライ大学哲学科のトゥリン・ブーミン教授(女性)にインタビューしています。 トゥルバンとはムスリム女性が頭に被るスカーフの一種で、通常のスカーフ…