メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ミュンヘンでビールを飲む!

20日の土曜日、職場が休みになったお陰で、大阪に出て、難波の「ミュンヘン南大使館」でビールを飲んだ。

高校の同級生と月例の同窓会だが、今回はゴールデンウイーク以来になってしまった。相変わらず、二人しか参加者はいなかったけれど、どうやら、関西方面に他の同級生はいないらしい。

東京まで行くことが出来れば、もっと賑やかな集まりも可能になるだろう。

しかし、今の私の経済事情ではとても無理な話だ。大阪へ行くのもちょっとした旅行になってしまう。特に昨日はカプセルホテルに泊まって来たので、なんだか随分贅沢な旅行を楽しんだ気がする。

姫路や神戸も良いが、やっぱり大阪は遥かに大都会である。

今日は、難波のカプセルホテルをチェックアウトしてから、一人でぶらぶらと梅田まで歩き、途中、心斎橋のイラン料理店で「チェロウ・ケバブ」を食べたりした。神戸でこんなに盛沢山な街歩きは味わえないと思う。

何と言っても、昨日の「ミュンヘン南大使館」が素晴らしかった。昔ながらのビアホールといった雰囲気の中で飲む生ビールは、格別に美味しく感じられる。今夏に、もう一度ここで飲んでみたい。










トランプ前大統領の暗殺未遂事件/「7月15日のクーデター事件」

トランプ前大統領の暗殺未遂事件、同様の衝撃的な事件後の報道がそうであるように、様々な仮説が論じられていて、実際に何が起こったのか皆目見当がつかない。

まるで衝撃により舞い上がった土埃で一寸先も見えない状況のようだ。

土埃が収まってから良く見るべきじゃないかと思うが、その時は重要な証左も片付けられて、きれいな更地になっているかもしれない。

www.youtube.com

上記のYouTubeから視聴できるトルコの報道番組では、射殺された狙撃犯の他に、別の高度な技術を持った狙撃者がいたのではないかと論じられたりしている。

2年前の安倍元首相の暗殺事件にも、「逮捕された山上氏の改造銃からではなく、異なる角度から発射された弾丸が致命傷を与えた」という仮説が立てられているけれど、これは偶然の一致なのだろうか? 

それとも、ある「機関」が要人を暗殺する際に用いる典型的なやり方だったのだろうか? 

そういえば、ケネディ大統領暗殺事件でも、オズワルド以外の狙撃者の存在が論じられていた。

いずれにせよ、この暗殺未遂事件により、トランプ氏が再選される可能性は非常に高まったらしい。トルコでは、多くの識者がトランプ氏再選への期待感を明らかにしている。

何故かと言えば、トランプ氏は、当選した2016年の選挙戦で、「もうクーデター等で他国の政府を転覆させたりするのは止めよう」と発言していたからである。

それは、トルコを震撼させた「7月15日のクーデター事件」から、僅か数か月後の発言だったため、トランプ氏はトルコの例を念頭に置いて発言したのではないかと思われている。

今日は、まさしくその「7月15日」である。あの日から既に8年が過ぎてしまったけれど、事件の首謀者と見做されているギュレン教団フェトフッラー・ギュレン師は未だに米国の庇護下にあり、再三の要求にも拘わらず、トルコへ送還されていない。

しかし、トランプ氏の重要なブレーンの一人だったマイケル・フリン氏は、ギュレン師をビン・ラディンに擬えて、「米国はこのような人物を庇護してはならない」と述べていたそうだ。

そのため、トランプ氏が再選されれば、ギュレン師の送還も有りえるのではないかと期待されているものの、「ギュレン師は既に死亡している」という説が、最近、ますます現実味を帯びて来たらしい。

果たして、どうなるだろうか?

自転車にも寿命が来た!

6月30日付けのブログに、「自転車が、いよいよ寿命を迎えそうな気配である。」なんて書いたら、1週間後の7月7日、本当に寿命を迎えてしまった。

1年ぐらい前から、自転車屋さんにエアを入れに行くと、「このタイヤは、そろそろ交換した方が良いですよ」と勧められていたけれど、『2万円ほどで購入した自転車のタイヤを1万2千円で交換するのも何だよなあ』と思いながら、そのままにしていた。

また、この1年の間に、チェーンも何度か外れて往生したから、遠出は控えて、通勤と買い物以外には殆ど使っていなかった。そのため、1週間様子を見て、あまり不都合がないのであれば、新たに購入しないつもりでいたが、通勤はともかく、買い物で非常に不便を感じた。

結局、今日、新しい自転車を購入してきた。今日は天気が悪かったので、何処へも行かなかったけれど、休日には「新車」で颯爽と街探索でも楽しんでみたい。



「クルド人」を巡る論争

クルドトルコ人産廃業者による不法投棄の問題、SNSでは論争がさらに激しさを増して留まる所を知らないようだ。

クルド人」を擁護する人たちは「不法投棄などなかった」と主張し、「クルド人」を非難する側は、摘発された不法投棄が氷山の一角であるかのように論じている。

実際に川口市の状況を見ていない私は、何が何やら解らないまま、困惑するばかりだ。

論争が次第に感情的になり、不法投棄の問題を離れて、まるで「クルド人愛する人たち」と「クルド人を憎む人たち」の闘いになっているような雰囲気さえ感じられる。

しかし、この闘いには、「トルコ人を憎む人たち」と「トルコ人愛する人たち」という裏面もあるように見えてしまう。つまり、「クルド人愛する人たち」にとって、「トルコ人」は敵だからである。

おそらく、「クルド人」と「トルコ人」というエスニシティーに基づく民族が対立していると考えられているのだろう。

ここで、「『クルド人』にはエスニシティーの要素がかなりあるかもしれないが、『トルコ人』と言った場合、これはほぼナショナリティーの問題である」なんて説明を試みたところで、解ってもらえないと思う。

例えば、岐阜県でトルコ国籍者による犯罪が報じられると、「岐阜にいるのはトルコ人」などという投稿が見られたりした。

岐阜や名古屋には、トルコの黒海地方から来た人たちが多いようだけれど、彼らのエスニシティーは、チェルケズ人であったり、チェチェン人、ラズ人であったりと様々である。黒海地方リゼ県出身のエルドアン大統領がグルジア系であることも知られている。

一方、「クルド人を憎む人たち」のエスカレートぶりも凄い。何だか、川口市近辺の素行不良者や犯罪者は、全て「クルド人」であるかのような投稿も見られる。

以下の駄文にも記したように、40年前は「クルド人」も「トルコ人」もいなかったけれど、その頃も素行不良者による不法投棄はあったのである。

まあ、SNSの投稿を真に受けて興奮する必要もないが、こんな論争のネタにされているクルドトルコ人も何だか可哀そうである。

その多くは、僅かばかりの金を稼ぐために日本へ来て、「難民」と言いながら滞在期間を延ばそうとしたものの、とんだ論争に巻き込まれてしまった不幸な人たちじゃないかと思う。

こんな国で「外人」として暮らすより、故国のトルコ共和国へ帰り、名誉ある国民として生きる方が遥かに幸せだろう。彼らも、偉大なオスマン帝国の後裔なのである。

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40年前の不法投棄

在日クルドトルコ人産廃業者による不法投棄が取り沙汰されている。

しかし、これは今に始まったことでもないだろう。40年前、私が川越で産廃ダンプの運転手をしていた頃にも、おそらく不法投棄は行われていた。

業者が組織的にやっていたのではないかと思われる例も見られたけれど、運転手が勝手に不法投棄した事件もあった。

当時、川越近辺の産廃屋は、経営者の多くが在日朝鮮・韓国人だったため、組織的な不法投棄に関しては、「在日云々」という脈絡で論じられてしまうかもしれないが、運転手はその殆どが日本人であり、以下に述べる不法投棄事件の実行者も日本人だった。

この人は、私が働いていた産廃屋の先輩で、私より20歳ほど年長ではなかっただろうか。働き始めてから1年ぐらい経った頃、先輩は給与条件の良い近隣の同業他社へ転職して行った。

その会社は、確かに、ダンプ1台分の仕事に対する単価は高かったものの、朝一番の現場に遅刻したりすると、たちまち罰金としてかなりの額を引かれるシステムになっていたという。

先輩はある日の夕方、都内の現場で4tダンプへ廃材を積み込んだ後、山手線五反田駅の近くにダンプを駐車して、駅前繁華街の居酒屋で一杯やってしまったらしい。朝、気が付くと、ダンプの運転席で寝込んでいたそうだ。

その時間から川越の会社に戻って廃材を棄てたのでは、とても朝一番の現場に間に合わない。そうなると、また罰金である。そこで先輩は、早朝で人気がないのを良いことに、ダンプを駐車していた路上へ、積んでいた廃材をぶちまけて、そのまま朝一番の現場へ向かったというのである。

五反田駅近くの路上というから、想像しただけで何とも恐ろしい光景になっていたと思う。

もちろん、警察がこれを放っておくはずがない。ぶちまけられた廃材を入念に調べて、何処の現場で積み込まれたのか突き止めたそうである。これで犯人は直ぐに割り出されてしまった。

不法投棄の罰金は会社が支払い、免停処分となった先輩は、その会社の廃材保管場で、暫くの間、只働きさせられていた。

以下の駄文にも記したように、当時、ダンプの運転手の中には、なかなか凄い人たちがいたのである。そのため、私はSNSに投稿されている「クルド人運転手の素行不良」に纏わる話を読んでも余り驚いたりしない。

また、今でも加古川辺りの道路で荒っぽい運転を披露しているダンプは少なくないけれど、あれも皆「外国人運転手」なのだろうか?

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安倍元首相の暗殺事件

安倍元首相が暗殺されてから、いよいよ2年が過ぎようとしている。

しかし、今もって真相が判然としたわけではないらしい。まだ裁判も始められない状況で、逮捕された山上氏は未だに勾留中であるという。これは非常に異例な事態と言えるそうだ。

問題は、果たして致命傷を与えた弾丸が、山上氏の改造銃から発射されたものであるかどうかに掛かっているが、これに関する新たな事実が明らかにされたわけでもない。

というより、この事件は、裁判が始まる前から、既に忘れ去られてしまったかのように、大手メディアはその後の経過を殆ど報じていないのである。

SNSで元外交官の孫崎享氏が、不可解な点を繰り返し伝えているけれど、これほど納得が行く情報は他に見当たらないのではないかと思う。

安倍氏が銃撃を受けた直後に搬送された病院の医師によれば、致命傷を与えたのは、山上氏のいた後方からではなく、前方から入った弾丸であるという。これが最も大きな問題であり、検証しなければならないと孫崎氏は指摘しているのである。

孫崎氏を始めとするこういった主張に対して、SNSには様々な反論が寄せられているものの、いずれもその根拠に乏しい。

興味深かったのは、暗殺を「中国の仕業」とした投稿だろう。これは、「実行犯は米国の機関」という仮説に反論したようだけれど、「致命傷を与えたのが山上氏の弾丸」でないことは明白に認めているのである。

果たして、山上氏の他に狙撃者がいたとすれば、いったいどういう人物、あるいは機関がそれを実行し得たのか? それは「米国の機関」をおいて他になさそうである。

生前、安倍氏は、ロシアのプーチン大統領NATOの東方拡大に不信感を懐いていたと明らかにしながら、「不信感の中で、領土的な野心ではなく、防衛と安全確保の観点から動いた」と、プーチン大統領を擁護している。

孫崎氏も述べていたように、こういった発言が「米国の機関」を刺激したとしても不思議ではないだろう。

おそらく、鈴木宗男氏のように、もとより反米・親露的な人物が、同様の発言を行ったとしても無視されているはずだ。

しかし、日本の保守親米派に大きな影響力を持っていた安倍氏の発言は看過できなかったのかもしれない。

いずれにせよ、政治家としての誠意から発言を躊躇わなかった安倍氏の命日を前にして、その冥福を祈りたいと思う。

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崖っぷちを歩くためには?

88年、韓国に語学留学していた頃、学部留学していた先輩が、学部の教授から聞いた話を伝えてくれた。

その韓国人教授によれば、当時、日本で経済等の危機的な状況が盛んに論じられていたのは何とも不可解だったらしい。

「日本の人たちは、何かにつけて、自国が経済等の問題で崖っぷちに立たされているかのように言うけれど、現実的に考えれば、崖は遥か向こうにあって、落ちる心配など全くない。

ところが、韓国は常に崖っぷちに立たされていて、いつ転がり落ちても不思議ではない。それこそ、崖の下を見たりしたら、恐ろしくて歩けなくなってしまう。だから、崖の方を見ないで真っすぐ歩き続けるしかないのだ・・・」

凡そこんな話だったが、伝えてくれた先輩も私も、『向こう見ずな韓国人』に納得して笑っていた。

しかし、あれから30年以上過ぎた今、崖っぷちに立たされているのは、日本の方であるような気がして、恐ろしくなる。とても笑いごととは思えなくなった。

そのためか、「危機的な状況」も、かつてほど論じられなくなっているのではないだろうか? 崖の下を見たら足がすくんでしまうため、見ないように努めて真っすぐ歩こうとしているのかもしれない。まさしく『向こう見ずな日本人』の誕生である。

一方、少子化の問題では、韓国もその他の国々も、皆、同様の状態へ陥っているように思われてならない。

解決策などないと承知しているので、深く論じるのは避けて、『なんとかなるでしょう~♪』的な気分に浸ろうとしているのではないか。

さもなければ、「深刻な状況へ陥るのは自分たちが死んだ後のことだろう」と思って、『あとは野となれ山となれ~♪』といった気分であるかもしれない。

これで良いのだろうか?

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