メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

トルコの歌謡・演劇・映画

ギリシャ語の歌で思い出すクズルック村の日々

www.youtube.com このギリシャの歌を聴いたのは23年前、2000年頃ではなかったかと思う。イスタンブールはイスティックラル通りのCD店に流れていた。 店の人に「なんていう歌?」と訊いたところ、CDのジャケットを示しながら、「このCDに入ってい…

ベリーダンスの夜

昨日は久しぶりに友人の経営するトルコ料理屋「サクルエブ」に出かけて見た。 「春分の日」はトルコでも「ネヴルーズ」として祝われるけれど、特にネヴルーズを意識して出かけたわけじゃない。連休で翌日を気にせずに飲めると思ったのである。 夕方、阪急芦…

トルコの歌とギリシャの歌

上記の駄文で取り上げた「イエニ・トゥルキュ(Yeni Türkü)」というトルコのバンドによる「Telli Telli」と「Maskeli Balo」は、元々ギリシャの歌謡で、いずれも作曲はマノス・ロイゾス氏、これにトルコの詩人ムラットハン・ムンガン氏がトルコ語の歌詞をつ…

エキストラでも「コンセルバトゥワール」の出身?

《2013年9月27日付け記事を省略して再録》 上記のようなトルコのドラマやコマーシャルの撮影に、エキストラで何度か使われている内に解ってきたことがある。有名な大御所的タレントが出演する場合、撮影は比較的に早く終わる。監督さんも大御所に遠慮して、…

ケバブ食べて悶絶する日本人

《2016年11月5日付け記事の再録》 エキストラに駆り出されて出演したテレビドラマなどで、自分の台詞もあったりした場合は、放送後に“YouTube”から出来栄えをチェックしている。先日のドラマでは、「トルコの美味しいケバブを、がっついて食べている…

病院たらいまわし!

先月、勤務先で義務付けられている健康診断を受けたところ、診断結果の「腫瘍マーカー」という欄に「再診が必要」という印があり、再診結果を会社に報告しなければならなくなった。 そのため、診断を受けた病院に赴いて、受付で診断結果を見せて相談すると、…

ネパール~トルコの喫煙事情

この頃、外国の人たちと出会う機会が殆どない毎日の中で、福岡のネパール人就学生たちとの交流を懐かしく思い出しているけれど、当時、気に障って堪らなかったのが、彼らの喫煙率の高さだった。 もっとも、私も20代の頃は喫煙者だったから、それほど文句も…

女優や俳優にも多いエルドアン嫌い

映画やテレビで活躍する女優や俳優にも、やはりエルドアン嫌いの左派が多い。最近の若手や叩き上げの役者さんはともかく、正規の芸術学部(コンセルバトゥワール)を卒業して、舞台でも活躍しているような“正統派”には、エルドアン嫌いが圧倒的に多いのでは…

エルドアン大統領とポピュリズム

トルコでは、インテリや芸術家といった人たちの多くが、エルドアン大統領を激しく嫌っている。しかし、エルドアン大統領は、大衆的な人気に支えられて、選挙を勝ち続けて来た。この大衆は、「イスラム的な保守層」と一括りにされたりしているけれど、信仰の…

ケバブ食べて悶絶する日本人

エキストラに駆り出されて出演したテレビドラマなどで、自分の台詞もあったりした場合は、放送後に“YouTube”から出来栄えをチェックしている。先日のドラマでは、「トルコの美味しいケバブを、がっついて食べている内に悶絶する日本人」というのをやらされた…

コンセルバトゥワールのコメディ

カラル紙のコラムで、イブラヒム・キラス氏は、先日亡くなった映画スターのタールク・アカン氏を「自分の主義主張に誠実で、利益の為にぶれてしまう人ではなかった」と称えながらも、アカン氏に代表されるラディカルな政教分離主義者に対しては、かなり批判…

ビュレント・エルソイ

エルドアン大統領夫妻と並んでイフタル(断食明けの夕食)の席に座っていたビュレント・エルソイ氏は、1952年の生まれで、現在64歳。エルドアン大統領と握手している写真は、服装が異なるから、このイフタルの席ではないようだ。写真の下には、「“ディ…

ブルースの源流はアザーン?

昨日、お伝えした“Haberturk”の番組では、アメリカへ渡ったイスラム教徒の足跡を巡る興味深い研究が紹介されていた。 アフリカから奴隷としてアメリカへ連れて来られた人たちの中にはイスラム教徒も少なくなかったという。そのため、綿畑で働かされた奴隷た…

色んなエキストラ全員集合

昨日、エキストラ配給エージェントに呼ばれて、タクシムの事務所まで行った。なんでも新聞社の取材があるから協力して欲しいという話だった。行って見ると、事務所には色んな特徴のあるエキストラたちが集まっていた。超肥満体の女性に小人症の女性、ゲイの…

マスラックの夜

5~6年前、“レジェップ・イベディック-2”という映画にエキストラで出たことがあった。この映画は、なんでも観客動員数の記録を作ったというくらいだから、観た人も多いらしい。最近になっても、たまに飲食店などで、「貴方あの映画に出ていませんでした…

ジャパン・フェスティバルの某演歌歌手

1994年の“ジャパン・フェスティバル”では、某女性演歌歌手の公演もあり、私がその司会役を任された。司会役を命じられたのは、当日の朝になってからで、会場のロビーで簡単な打ち合わせがあった。その時、某歌手にも紹介されたが、彼女は、「よろしくお…

イスタンブールのジャパン・フェスティバル

94年の夏、イスタンブールで“ジャパン・フェスティバル”が開催された。狂言に日本舞踊など、伝統芸能や歌謡の公演もあったが、私はその公演会場で、準備期間中からアルバイトしていた。狂言は大蔵流という流派で、公演された方たちの名前までは思い出せな…

イズミルからアテネへ・・・

Fide Köksal - İzmir'in kavakları トルコ人の女性歌手が、トルコのエーゲ海地方の民謡を歌っているけれど、これはギリシャの歌番組であり、私もルムの故マリアさん宅で同番組を何度も観たことがある。2004~2007年にかけてだった。出演者たちは、勝…

“胸の谷間”騒動

トルコ版“スター誕生”みたいな新番組の女性司会者が、“胸の谷間が半分見えるようなドレス”を着ていたために、ちょっとした騒ぎになっている。チェリック副首相が「あれは行き過ぎだ」と批判し、女性司会者は降板させられたそうである。しかし、一説によると…

エキストラの配役

8月1日、映画の撮影にエキストラとして駆り出されたが、その映画は今月の11日に封切りとなるらしい。ネット上にも、いくつか異なるパターンの予告編が出ていて、その内の一つでは、何だか私が主役みたいだけれど、全編通して、私の出番はここしか無い。↓…

エキストラのエトセトラ

昨日、またエキストラに駆り出された。イスタンブールにオリンピックを誘致するためのキャンペーン・フィルムだったらしいが、何処でどういう風に使われるのか全く解っていない。しかし、長々と何か記されている書面にサインさせられた。おそらく、「映像が…

破廉恥な漢字

昨日は、朝から映画のエキストラに駆り出された。7月20日、母を空港へ出迎えに行く前、市内でオーディションみたいなものを受けさせられたが、以来、何の音沙汰もなかったから、お流れになったと思っていたところ、前日になって急に連絡が来た。撮影がい…

モン流美人!

金曜日のコマーシャル撮影、同じエージェントから駆り出された“外国人エキストラ”は、日本人1人(私)、モンゴル人2人(男女)、そしてナイジェリア人が2人。他のエージェントからも、ウクライナ人とかタタール系トルコ人(東洋人風)とか色々来ていた。…

韓流-クルド語

タクシムの韓国料理屋に寄ったら、店内のテレビで、トルコの国営放送“TRT”の番組を見せていて、どうやら韓流の時代劇のようである。音声は聴こえて来ないが、トルコ語の字幕が出ていないところを見ると、吹き替えでやっているらしい。トルコ人の従業員に…

ペガサス航空

飛行機に乗ると、離陸前に安全のガイダンスがある。ビデオで見せたり、乗務員が実地にやったりしている。酸素マスクの使い方とか、救命胴衣の着方とか、大概の場合、あまり真剣には聞いていない。『そういう事態になったら、南無阿弥陀仏しかないだろう?』…

連続ドラマ「私のために悲しまないでくれ」

トラブゾンやホパで撮影している連続ドラマ、私の役回りは日本人のビジネスマンで、どういうわけかロシア人の女性秘書を従えて、トルコに出張してくる。台詞は全て英語だけれど、私は英語が全く駄目だから、棒暗記して喋っているだけ、あれで本当に通じる英…

エキストラの役回り

水曜日の夕方、イスタンブールのサビハギョクチェン空港で、チェックインを済ませてフライトを待っていたら、トラブゾンから電話が掛かってきた。「明日の撮影は延期されたから、搭乗せずに自宅へ戻ってください」これは、昨年の10月から続いている連続ド…

「50年前は誰も知らなかったのに、今は皆が知っているもの」

先日、市内のレストランで昼飯を食べていたら、店内のテレビで「クイズ百人に聞きました」みたいな番組をやっていた。「50年前は誰も知らなかったのに、今は皆が知っているもの」という設問に出場者が「インターネット」と答え、果たして同じ回答があった…

連続ドラマのエキストラ

二週間ほど前、トルコで放映される連続ドラマのエキストラに駆り出されて、撮影地のトラブゾンまで出かけてきた。役どころは東洋人の投資家らしいけれど、シナリオを全て読んだわけじゃないから良く解らない。どうやら、この東洋人より、彼が連れている美人…

どんな歌を聴いて来たのか

子供の頃、家にあった78回転レコードの中には、父が戦前に買い集めたドイツの歌謡曲などもありました。映画「会議は踊る」の挿入歌から“ただ一度だけ”であるとか、“モンテカルロの一夜”“水夫の恋”などという当時流行った歌謡曲です。 私は小学校3年か4年…