メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

寂しい年の瀬

今年も余すところ一日となりました。なんとなく慌ただしく働いていただけで、何もしないうちに一年が過ぎてしまったという感じです。そして、トルコへ復帰の目途も立たない中で、また新しい年を迎えることになります。来年はどういう一年になるでしょう? ト…

民主主義に第四の波は来るだろうか?

12月18日付けカラル紙のコラムで、イブラヒム・キラス氏は、サミュエル・ハンチントン氏の「第三の波」という著作を紹介しながら、「民主主義に第四の波が来るかもしれない・・・」と民主主義への希望を明らかにしていた。トルコで“イスラム的な知識人”と見…

身捨つるほどの祖国はありや

「マッチ擦るつかの間の海に霧ふかし 身捨つるほどの祖国はありや」という寺山修司の短歌、私でも知っているくらいだから、広く人口に膾炙している詩なのだろう。音の響きも素晴らしいし、なんとなく情景が目に浮かぶようで、やはり相当な傑作に違いない。と…

「風と共に去りぬ」は何故美しい?

池田信夫氏のブログに、人間の本質には利他的な傾向もあるといった説が紹介されていた。集団として行動する場合、個々が利己的な集団は、利他的な個々が団結した集団との戦いに敗れてしまうため、進化の過程で利他的な性格を発展させてきたそうである。しか…