メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

様々な左派革新/トルコと韓国

現在、トルコの人々は、極端な左派革新の共産主義者や極端なイスラム主義者、あるいはクルド等のエスニック的な民族主義者でもない限り、建国の父アタテュルクに一定の敬意を表していると思う。 しかし、保守的・イスラム的な人たちがアタテュルクを「救国の…

勝てない戦争

軍人は、現実を無視して戦争を始めた場合、真っ先に自分たちが死ぬことになるから現実的にならざるを得ない、とは良く言われるものの、戦前の日本の軍人たちは、果たしてどのくらい現実的だったのだろうか? 満州事変以降、日本軍は現実を見失って暴走したと…

姫路城

申し遅れましたが、8月末で福岡の職場を辞めて、兵庫県の高砂市に引っ越しました。姫路の直ぐ近くです。 高校時代の友人がここで警備員の仕事を斡旋してくれたので、有難く応えることにしました。 就学生らの話が聞けなくなるのは寂しいけれど、大阪にも1…

トルコの最も愛国的な組織

死を覚悟して戦地へ赴く軍人の心理がいったいどういうものであるのか私には想像もつかないが、やはり合理的には考えられない激しい熱情に駆られているのではないだろうか? そして、その熱情を宗教的な信心であるとか、民族主義的なイデオロギーが支えている…

トルコのNATO離脱?

スポーツの世界では、ボクシングのようにお互いの身体を痛めつけ合う競技であっても、試合が終われば健闘を称え合って抱擁を交わしたりする。 そういった経験のない私には解り難いけれど、人は死闘を繰り広げることで友情に近い気持ちを懐けるようになるのだ…

韓国の不正と文明/ラテン気質?

最近、韓国の法相に任命された曹国氏の不正が話題になっているけれど、これで私は1997年の韓国大統領選挙にまつわる話を思い出した。 あの選挙戦の最中でも、与党候補の李会昌氏が子息の兵役を不正に回避させていたことが発覚して、大きな話題になってい…

韓国の厳しい名分論

韓国は1945年に独立した時点で既に分割された状態だった。しかし、朝鮮戦争の悲劇を経た後、60年代以降に飛躍的な発展を遂げて現在に至っている。 韓国国内に軍事基地を有する「同盟国」のアメリカは、ここでも抑圧的な態度で疎まれているものの、韓国…

トルコの厳しい現実

イスタンブールの正式な名称は、20世紀の初頭に至るまで「コンスタンティニイェ」だった。当時は、市の人口の半数近くをギリシャ正教徒やユダヤ人のような非イスラム教徒が占めていて、コスモポリス的な雰囲気が漂っていたそうである。 現在は、その殆どが…

どちらが裏切ったのか?

トルコでは、アブドゥルラー・ギュル前大統領やアリ・ババジャン元副首相といったAKPの重鎮らによる新党結成がいよいよ実現するらしい。 エルドアン大統領は、これを裏切り行為であると詰りつけているけれど、どうなんだろう? AKPは、当初、「軍の影…