メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

福建からイズミルへ、そして東京へ。

今回も中国からトルコにやって来た人の話ですが、私はこの方とトルコで会ったわけではありません。 91年にイズミルのエーゲ大学のトルコ語教室で学び始めた頃、ここで知り合った日本人の友人から、その陳さんという中国人の話を聞きました。 福建省出身の…

トルコにやって来た朝鮮族

前回の“便り”に続いて、“トルコに来ている中国の人たち”で思い出した話をお伝えします。 99年、イズミルで韓国人チェさんのところに転がり込んでいた頃のことです。ある夕方、市内で韓国人の女性が経営していた写真のDPショップに立ち寄ったところ、イス…

異文化との交流

今年も旧居で新年を祝ってきましたが、ギリシャ正教徒である家主さんの家族は、当主だったマリアさんが昨年の4月に亡くなってから、娘のスザンナさんと孫のディミトリー君で細々とやっています。 ディミトリー君は、昨年の今頃、イスタンブールのギリシャ系…

アレヴィー派への差別?

一昨日の便りで、アレヴィー派への差別について書いたけれど、もちろん政教分離の共和国で彼らが公に差別されているわけでは決してありません。都市部の知識層にアレヴィー派は少なくないようであるし、そういった階層では婚姻の際に宗派の違いが問題となる…

ハタイ県のアレヴィー派

昨日、アレヴィー派の断食を話題にしましたが、今日は92年にイズミルで始めてラマダンの断食、つまりスンニー派の断食を迎えた時の見聞をお伝えしたいと思います。 その頃はエーゲ大学にあるトルコ語教室に通っていたのですが、他の受講生の多くはトルコ語…

アレヴィー派の断食

昨日は、家から歩いて30分ぐらいのギョズテペという地区にあるアレヴィー派の礼拝所へ行って来ました。アレヴィー派は、トルコでイスラムの主流となっているスンニー派から異端視されているイスラムの宗派ですが、オスマン帝国の初期にはアレヴィー的な傾…

市バスの痴漢

昨年の11月、タクシムへ向かう市バスに乗っていた時のことです。朝の通勤時間とあって車内は多少混んでいたけれど、立っている乗客たちの間を縫って車内を移動できるくらいで、すし詰め満杯というほどではありません。私は中央降車口の前に立ってボンヤリ…