メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

エルドアン首相の哀悼の意の表明

ザマン紙にコラムを書いているエティエン・マフチュプヤン氏は、毎年のように、この時期になると、“1915年のアルメニア人強制移住”の問題を取り上げている。 そして、昨年は、一連の記事の中で、トルコの人々は既に歴史と向き合う準備が出来ている、後は…

独裁的なエルドアン首相

トルコへ来る前に、日本でトルコについて書かれた本を何冊も読んでいたが、その中に、1960年のクーデターで失脚し、絞首刑に処されたメンデレス首相を「独裁者」と表現する件があった。 後年、同様の本を読んでいた友人から、「“独裁者”がいとも簡単に失…

フラント・ディンクはここで殺された

一昨日、“ディヴァン・パスターネスィ”を後にして、シシリーへ向かう途中、オスマンベイの辺りで、歩道の一角に、アルメニア文字が並んでいるのを見つけた。『何だろう?』と思って良く見たら、そこには、以下のようなトルコ語の一節も併記されていた。「フ…

エキメッキ・カダイフ

先月、ある会員制のクラブで夕食を御馳走になる機会があった。もちろん料理も美味しかったけれど、デザートに出て来た“エキメッキ・カダイフ”は、これまでに味わったことがないような絶品だった。聞いたところによると、そのクラブには、有名な“ディヴァン・…

復活祭ミサ

今日はイースター、キリスト教の復活祭である。カトリックと正教会では、復活祭の日付が異なっていたりするけれど、今年はいずれも4月20日となっていた。私も、ベイオールのチチェック・パサージュの裏にあるアルメニア教会で、復活祭ミサを観て来た。こ…

我が街の写真屋さん

我が街の写真屋のメフメットさんは、なかなかの人物じゃないかと思う。2年前にここへ越して来るまで、30年に亘ってイズミルで写真屋をやっていたと語っていたので、少なくとも50歳以上だろうと思っていたら、未だ43歳だそうである。中部アナトリアの…

スカーフを被っている女と雑誌プレイボーイで脱いでる女

舶来の文物にやたらとケチをつけるのも恥ずかしいけれど、赤坂の迎賓館は、やはり西洋の猿真似みたいで、みっともないような気がしていた。だから、舛添都知事の提唱には大賛成。他の所でも、もっと日本らしさを見せられないものかと思う。そこへいくと、ト…

私たちの“西洋コンプレックス”

10年ぐらい前、ジャズとロックは「西洋土人囃子」に「西洋獅子舞」、ヨットを「西洋舟遊び」と論い、「何がヨットだ。東京の人間なら隅田川に屋形船でも浮かべて楽しんでろい!」などとメールに書いて、友人らの顰蹙を買ったことがある。確かに、こんなも…

トルコ版“自虐史観”からの脱却

選挙前日の3月29日、ラディカル紙のコラムで、オラル・チャルシュラル氏は、「政権の寿命が、EUとアメリカの選択によって定められるのは、どれほどノーマルだろうか?」と問いかけ、翌日の選挙の意義を明らかにしていた。これにトルコの国民は、「政権…

日本とトルコの廃品回収屋さん

我が街の廃品回収屋さんは、信仰に篤い実直な人柄で、誰からも親しまれている。それで、皆がここに集まるのだろう。私も、留め金の折れた腹筋台を只で直してもらったりして、世話になりっぱなしだ。トルコでは、家畜の屠殺等に携わる人たちが差別されること…

独立宣言!

“無知蒙昧な民衆”が与党AKPに投票するため、何をやっても選挙に勝てないトルコの野党勢力は、この禍々しい現実の世界に、ほとほと愛想が尽きてしまった。 「独裁者エルドアンが、いくら“ツイッター”を閉鎖しても、我々知識人は、直ぐ“抜け道”を使ってアク…