メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

独立宣言!

“無知蒙昧な民衆”が与党AKPに投票するため、何をやっても選挙に勝てないトルコの野党勢力は、この禍々しい現実の世界に、ほとほと愛想が尽きてしまった。

「独裁者エルドアンが、いくら“ツイッター”を閉鎖しても、我々知識人は、直ぐ“抜け道”を使ってアクセスできる。エルドアンはこんなことも解っていないらしい。しかし、エルドアンと同様に無知な民衆も、インターネットの使い方を知らないから“ツイッター”にアクセスすることさえ出来ない。我々知識人は、この愚民をどうやって啓蒙したら良いのか・・・」

選挙を終えた31日の夜、こうして嘆き悲しんでいたトルコの知識人たちは、一夜明けた“4月1日”の朝、ついに重大な決断を下した。新しい独立国家の樹立を宣言したのである。

この国家は、汚職にまみれた現実の世界から決別し、仮想の世界に樹立される。その名を“ツイッター共和国”という。仮想の首都はタクシムのゲズィ公園。その憲法の草案は、アメリカのペンシルバニア州で作成された。

ツイッター国民は、正当に選挙されたネット国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再びエルドアンの惨禍が起ることのないようにすることを決意し、・・・」

このように、“ツイッター共和国”の憲法前文では、高らかに自由への決意が謳われ、独裁者エルドアンへの怒りが綴られている。

ツイッター共和国”には、汚職もなければ、言論統制もない。もちろん税金など一銭も払う必要がない。穢れなき仮想の世界には、イマジネーションの境界など何処にもない。自由と平等を追い求め、限りなく清らかな理想の国家を建設して行く。

平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して築かれるこの国は、戦争を放棄した。

ゆえに兵役の義務はなく、国民に課せられた唯一の義務は、毎日、ツイッターで独裁者エルドアンを誹謗中傷する崇高な使命だけである。

エルドアン一族の悪を暴き、この一族に仕える“無知蒙昧な民衆”を愚弄することは、如何なる戦いよりも神聖で美しい。万歳! 万歳! ツイッター共和国!

 

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