アメリカ
米国はロシアを内部から揺さぶるために、プーチン氏に対するネガティブキャンペーンを展開しているようだけれど、これにどれほどの効果が期待できるだろう? 選挙を実施していない中国よりは多少期待できるのかもしれないが、ロシアの選挙は余り公正とは言え…
この「弱肉強食の世界と国家の利益」という駄文を記した2017年の時点で、私は米国こそが「官軍」であると何の疑いもなく思っていた。 2年前でも、その思い込みに大きな変化はなかった。韓国が中国に接近して北朝鮮との交流を深めて行くのは危険な賭けに…
ロシアのウクライナ侵攻から既に1ヵ月が経過した。このまま泥沼化してしまうのか予断を許さない状況であるらしい。 米国はこれを機会にNATOの結束を図りたいようだが、それは決して思い通りに行かないだろうとトルコの識者らは論じている。そもそも、N…
英国は、コロナが既にピークを過ぎたとして、規制をほぼ撤廃すると発表したそうだ。英国に限らず他の欧米諸国でも、続いて規制を解除して行くのではないかと言われている。 トルコでも、コジャ保健相が「コロナは既に風邪」と発言したという。 もしも、この…
ウガンダのエンテベ空港が中国資本によって接収される可能性が話題になっている。 このニュースを聞いて、2ケ月ほど前にYouTubeで視聴したトルコの時事討論番組を思い出した。 この番組でメテ・ヤラルという元軍人(少佐)のジャーナリストが、あるドラマで…
あの「911テロ事件」から20年が過ぎた。 事件は、陰謀説も含めて、様々に論じられてきたけれど、私にはパキスタンの物理学者パルヴェーズ・フッドボーイ氏による「ムスリムと西洋」という論説が非常に興味深かった。読んで直ぐに強い印象を得たのは、学…
表題の「Of」は、「United States of America」の「of」ではない。英語じゃなくてトルコ語の「of」である。 トルコには、まず「Of(オフ)」という地名がある。このオフは黒海地方トラブゾン県の東端に位置している。 黒海地方の人々は、トルコでしばしば小…
あの忌まわしい「7月15日のクーデター事件」から5年が過ぎようとしている。 バイデン大統領が選挙前に、「クーデターで倒せなかったエルドアンを選挙で倒さなければならない」と発言したこともあり、トルコではクーデターの企図に米国が関与したのではな…
90年代の初め頃だったと思う。ロッテの創業者である辛格浩(重光武雄)氏がインタビューに答えた記事を雑誌か何かで読んだ。 当時の韓国には、様々な面でもの凄い勢いが感じられたため、「あと10年~20年もすれば日韓の立場は逆転してしまうのではない…
《2017年1月12日付け記事の再録》 昔、「カスター将軍の第7騎兵隊」をモチーフにしたアメリカ制作のテレビドラマが日本でも放映されていた。1960年生まれの私が、小学校3~4年生の頃に観ていた記憶があるから、おそらく60年代の後半だったの…
米国の中東専門家で元CIA局員だったグラハム・フラー氏が自身のサイトに掲載した「トルコは制御不能か?」という論説の最後には以下のように記されていた。 「・・・米国は国際政治の中で支配的な力を徐々に失っていくため、新しい地域的なパワーを認めな…
トルコは冷戦の期間を通して西側の一員に数えられていた。NATOにも加盟している。親米国と言っても良かっただろう。 しかし、あまり忠実な親米国ではなかったようだ。1960年のクーデターで処刑されてしまったメンデレス首相は、ソビエトへの接近を試…
私の中国に対する思いはなかなか複雑である。 まず、中国を意識し始めたのは非常に早く、小学生の頃、NHKの「中国語講座」の冒頭だけを良く観ていた。テーマ曲の「白毛女」のメロディがとても気に入ったからだ。 当時は、白毛女に限らず、ああいったエキ…
SNSに、この「ブッシュ大統領へ靴が投げつけられた場面」がシェアされていた。 2008年の12月、イラクを訪れていたブッシュ大統領がバクダッドの記者会見場で、イラク人の記者から靴を投げつけられた場面である。 当時、トルコでは、その靴の製造元…
日本では「超過死亡率」が例年を下回ったそうである。つまり、コロナも含めて様々な要因による死亡者の数が少ないのだという。それでも政府は「緊急事態宣言」の延長を協議しているらしい。 おそらく、現在「ロックダウン」等を敢行している国々は、超過死亡…
米国の大統領選挙に大規模な不正があったという「陰謀説」も下火になったようだけれど、米国が他国の選挙に介入したり、政府の転覆を図ったりした「陰謀」は、イラン・コントラ事件のように後から露見してしまった例も見られる。 トルコでは、2016年の「…
「米国では直接選挙によって国民が大統領を選ぶ」と言うけれど、その選択肢は共和党と民主党の候補に限られているようだ。 候補者はそれぞれの党から様々な段階を経て選ばれるため、余りにも非常識だったり、「国家の機構」と対立したりするような人物が出て…
米国の騒動は、「選挙に不正があった」という主張から始まったようだ。 「既に亡くなっている人の“票”が使われていた」等々、様々な説が飛び交っていたけれど、いずれも真偽のほどは定かではない。 但し、多くのメディアが選挙前からトランプ氏に否定的な報…
米国はいったいどうなってしまったのだろう? 4年前、トランプ大統領の就任前にも小規模のデモ騒ぎがあり、トルコ・サバー紙のメフメット・バルラス氏は、それを「アラブの春」になぞらえて「アメリカの春」などと皮肉っていた。 しかし、今回の騒ぎは、4…
2014年の8月、イスタンブールで在留日本人の方に「クリミア・メモリアル教会」を案内していただいた。 この方は業務でトルコに出向中のエンジニアで、熱心なプロテスタントのクリスチャンだったが、「トルコにいると、クリスチャンに対する偏見が感じら…
《2019年11月7日付け記事の再録》 以下の2002年12月30日付けのインタビュー記事で、退役海軍中将のアッティラ・クヤット氏は、米国によるイラク戦争へトルコも参戦しなければならないと論じていた。 クヤット氏の主張は、既に決定づけられて…
米国ではトランプ大統領の支持者らが選挙の結果を不服として集会を開いているらしい。いったいどうなってしまったのだろう? トルコでも、エルドアン政権寄りでトランプ大統領にも好意的だったサバー紙のようなメディアで、例えば、サバー紙主筆のメフメット…
米国の中東専門家で元CIA局員だったグラハム・フラー氏が自身のサイトに掲載した「トルコは制御不能か?」という論説が、トルコでは話題になっている。 表題はトルコに対して否定的な印象を与えるものの、内容は決して否定的なものではない。トルコをイス…
《2016年8月17日付け記事を省略して再録》 昨年(2015年)の末頃、“YouTube”により、ドイツの農村で「豚の屠殺・解体」を取材した日本のドキュメンタリー番組を観た。遠い昔、冬の寒さが厳しいその村では、秋の間にドングリなどを食べさせて太ら…
中国政府のウイグル人やチベット人に対する弾圧は、かなり前から取り沙汰されている。最近、その「弾圧」は激しさを増しているらしい。 しかし、中国を訪れたこともない私に、実状がどうなっているのか判断するのは難しい。 トルコの「クルド問題」等々への…
上記の12日付けの記事で、「エルドアン大統領がバイデン氏へ祝意を表していない」などと記してしまったが、これは誤り、菅首相らよりは遅れたものの、エルドアン大統領も10日の段階で既に祝意を伝えていた。プーチン大統領からは未だのようだけれど・・…
米国の大統領選挙は「物言い」がついて協議の結果待ちといったところだろうか? 相撲の場合、協議の結果が出るまで、勝ち力士の名乗りを受けることはできないけれど、米国大統領選挙の方は、既にバイデン氏が勝ち名乗りを挙げてしまったようである。 そのた…
若き日のトランプ大統領は、ベトナム戦争への徴兵を再三にわたって回避し、結局、兵役を免れていたらしい。 「ベトナムの勇者」である故マケイン氏が、トランプ氏をどう見ていたのか何となく解るような気もする。父祖の代から軍人である家系のマケイン氏は、…
米国の大統領選挙は、ようやくバイデン氏の勝利が確定したと報じられている。 最後に勝敗を分けたのがペンシルベニア州だったため、トルコでは、当地を根城にしている「ギュレン教団」が、どのくらいバイデン氏の勝利に「貢献」したのか、などという話も取り…
米国の大統領選挙、まだ結果は明らかになっていないが、トルコのエルドアン政権寄りサバー紙のコラムニスト、ハサン・バスリ・ヤルチュン氏は、既に一昨日の段階で、バイデン氏が大統領になった場合どうなるかについて記していた。 その中でヤルチュン氏は、…