メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

バスマティ米:パキスタンのカレー/イランのチェロウ

昨日は、「ひまわりの丘公園」の後、小野から神戸電鉄で神戸の方へ出た。元町でパキスタンのカレー料理を食べようと思ったのである。 「チーニーカリー」という店で、半年ほど前に一度食べに来た。カレーの美味しさもさることながら、付け合わせに出てくるバ…

浄土寺~ひまわりの丘公園

昨日、小野市の「ひまわりの丘公園」に出かけてみた。 職場のカレンダーは、1月~12月まで全て関西地方の名所の写真が背景になっているけれど、8月は一面のひまわり畑である。 トルコでは、8月頃、トラキア地方に行くと果てしなく広がるひまわり畑に目…

「断絶された朝鮮の歴史」:多民族国家だった戦前の日本

《2014年2月6日付け記事を一部書き改めて再録》 1986年頃だったと思う。韓国関連の本の中で、司馬遼太郎と鮮于煇(ソヌ・フィ)の対談に、強い感銘を受けた。鮮于煇は、韓国の小説家で、司馬遼太郎とほぼ同年輩の人物である。それが対談の中の会話だ…

島之内のガチ中華!

昨日は、高校同期の友人と大坂島之内の中華料理屋で飲んだ。 かつての島之内は、1980年代以降に韓国から渡ってきた人たちが多く暮らす所謂コリアタウンだったけれど、最近は中国の人たちも多く、韓国料理屋よりも中華料理屋の方が目立っているような気が…

東京オリンピック

東京オリンピックがいよいよ開催した。 コロナで失われた活気がオリンピックをきっかけに蘇るよう願って来たから、無観客の開催は非常に残念。それでも、オリンピック関連のニュースが増えたお陰で、多少コロナの方は目立たなくなったかもしれない。 これか…

犠牲祭の生贄

トルコでは7月20日に始まった犠牲祭も今日(7月23日)で終わる。コロナ騒ぎの中、犠牲祭は盛り上がっていただろうか? 犠牲祭の期間中には、メッカへの大巡礼も行われるが、こちらは規模を縮小して実施されることが報じられていた。 トルコでも「生贄…

横綱白鵬が全勝優勝!

大相撲の名古屋場所、横綱の白鵬が凄まじい執念を見せて全勝優勝を果たした。 態度や取り口に対して様々な批判もあるようだけれど、相撲も禁じ手を使わない限りは、勝つために如何なる手段を用いても良いはずである。 欧米のスポーツの世界では、反則すれす…

「Vフォー・ヴェンデッタ」:恐怖による統治

この「Vフォー・ヴェンデッタ」という映画は、12~3年前、イスタンブールからイズミルへ行く長距離バスの中で観たのではないかと思う。 そもそも、私がこの20年ぐらいの間に観た欧米の映画は、その殆どをトルコの長距離バスの中で観たのである。 トルコ…

「ポルターティフ~♪ マコト~♪」

《2014年12月6日付け記事の再録》 先日(イスタンブールで2014年12月)、仕事があるのかキャンセルになったのか、連絡が付かずに良く解らないまま、朝、所定の場所に行って、ぼおっと40分間、送迎の車を待ったが、結局、車は現れなかった。 …

朝霧の温泉

今日は夜勤明けに神戸線の朝霧駅で途中下車して「瀧の湯」というスーパー銭湯に寄ってきた。 「瀧の湯」は神戸線の車窓からも「ゆ」と大きく建物に記されているのが見える。 それで『いつか寄ってみよう』と1年ぐらい前から考えていたけれど、それがようや…

「7月15日のクーデター事件」~イスタンブール運河プロジェクト

あの忌まわしい「7月15日のクーデター事件」から今日で5年を迎えた。 思えば、2013年6月1日の「ゲズィ公園騒動」以来、トルコは激動の日々を送ってきた。そのクライマックスが2016年7月15日のクーデター事件だったのではないかと思う。 ク…

つり目の仕草はモンゴロイドに対する差別なのか?

セルビアのバレーボール選手らが「つり目」のポーズで写真を撮り、モンゴロイドの東洋人に対する差別ではないのかと話題になっているらしい。 トルコ語で「つり目」は「çekik göz(チェキッキ・ギョズ)」と言うけれど、「çekik(チェキッキ=引っ張られた)…

「本場インド料理」の店でネパール料理?

昨日、また姫路へ出たついでにインド料理屋に寄って、「ネパールセット」を食べて来た。 「本場インド料理」と銘打って、店頭にインドの国旗を掲げ、タージマハールの写真も貼りだしているけれど、働いている人は皆ネパールの人らしい。 そのため、「ネパー…

韓国とトルコのクーデター/徴用工裁判に対する青木理氏の発言

あの忌まわしい「7月15日のクーデター事件」から5年が過ぎようとしている。 バイデン大統領が選挙前に、「クーデターで倒せなかったエルドアンを選挙で倒さなければならない」と発言したこともあり、トルコではクーデターの企図に米国が関与したのではな…

「細雪」の時代と結核

「細雪」は、1936年(昭和11年)から1941年(昭和16年)までの時代を背景に描かれている。 当時は、結核が死病と恐れられていた。 以下の「結核死亡数および死亡率の年次推移」を見ると、1936年の結核による死亡者は14万5千人、1941…

ギリシャ語を話すトラブゾンの人々 / ヨルゴスと名乗る青年

《2007年1月24日付け記事を修正して再録》 2004年のいつ頃だったかギリシャへ出掛けた際、帰りのバスで、トルコ語とギリシャ語を話す青年に出会った。 国境のギリシャ側の免税店で、青年が両方の言語を使い分けている様子を見て、ルムと呼ばれる…

虚構の勝利

ハベルテュルク紙のコラムでムフスィン・クズルカヤ氏は以下のように書いていた。 「大きな敗北を喫した社会の統治者らは、支配を継続するため、その敗北に見合う勝利を必要とする。勝利とは常に戦いによって得られるものではないのだ。 時には、その理想に…

トルコ風の姓名を名乗らざるを得なかったアルメニア人の俳優たち

今日(7月2日)のハベルテュルク紙に、ムフスィン・クズルカヤ氏が非常に興味深い記事を書いている。 オスマン帝国の時代、イスラム教徒の女性たちが映画で活動するのは「はしたない」と思われていたため、演じる女優たちは皆、非イスラム教徒であったとい…

コロナのニュースにはもううんざりだが・・・

世間は相変わらずコロナで忙しいようだが、私の家にはテレビもないし、新聞もとっていないので良く解らない。 それでも、昨年まではコロナ関連の情報をネットから探して読んでいたけれど、医学的な知識が不十分な私には是非の判断など下しようもない論争が繰…