メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

テロ

「911」から20年 /ムスリムと西洋 /ヒロシマの仇?

あの「911テロ事件」から20年が過ぎた。 事件は、陰謀説も含めて、様々に論じられてきたけれど、私にはパキスタンの物理学者パルヴェーズ・フッドボーイ氏による「ムスリムと西洋」という論説が非常に興味深かった。読んで直ぐに強い印象を得たのは、学…

ジエリスタンの日本人テロリスト?

《2015年12月13日付け記事の再録》 イスタンブールのアクサライ界隈には、ケバブの類をメインにした庶民的な店が軒を並べている。レバー(肝臓)串焼きの「ジエリスタン」はその中でもひと際目立っていた。ジエルがレバー(肝臓)の意で、ジエリスタ…

米国大統領選挙:マイケル・フリン氏はどうしたのだろう?

米国の大統領選挙は、ようやくバイデン氏の勝利が確定したと報じられている。 最後に勝敗を分けたのがペンシルベニア州だったため、トルコでは、当地を根城にしている「ギュレン教団」が、どのくらいバイデン氏の勝利に「貢献」したのか、などという話も取り…

「何故、宗教を信じるのだろう?」

《2019年12月9日付け記事を再録》 パキスタンの物理学者パルヴェーズ・フッドボーイ氏は、2001年に著した「ムスリムと西洋 - 9 月 11 日の後」という論説の中で、「イスラム教は- キリスト教、ユダヤ教、ヒンドゥー教、あるいは他のすべての宗…

「イスラムの問題/優越と劣等の葛藤」

《2019年12月7日付け記事を加筆して再録》 2015年の12月に“Haberturk”で放送された番組でメルヴェ・カヴァックチュ氏(女性)は、アメリカのイスラムフォビアを変動局面的な問題であるとして、かなり楽観的に見ていたものの、ヨーロッパのイス…

「ついにヒロシマの仇を討った!」

*《2019年11月14日付け記事の再録》 2001年の「911」、クズルック村の工場で事件の第一報を聴いた時も驚いたが、翌日、トルコの新聞を見てぶっ飛んだ。 一面に大きく「ついにヒロシマの仇を討った!」というような見出しが躍っていたのであ…

偽りても賢を学ばんを・・・/私はあるがままの自分を見せられるだろうか?

《2019年11月1日の記事の再録》 私の偏見かもしれないが、既存の権威に対する抵抗として生まれたキリスト教と違って、イスラム教は、元々為政者の側に立っているように見える。そのためか、権威に対する反抗は悉く戒められているという。 異教徒が支…

コロナ騒ぎの違和感/正教会のイースター

今日は、東方正教会のイースターで、三ノ宮の教会へ見学に行くつもりだったけれど、教会のHPを見るとコロナ騒ぎのため拝観を規制しているようなので取り止めにした。楽しみにしていたから非常に残念。 しかし、このコロナ騒ぎ、当初より私は腑に落ちないも…

電車の網棚に置かれたカバン~爆発物?

いつも、夜勤が明けると、三ノ宮から新快速に乗って加古川まで行き、そこで普通電車に乗り換える。時々、眠りこけて姫路まで行ってしまうこともあるが、今朝は順調に加古川で待機していた普通電車に乗り込み、がらんとした車内を見渡すと、網棚の上に大きな…

「ついにヒロシマの仇を討った!」

2001年の「911」、クズルック村の工場で事件の第一報を聴いた時も驚いたが、翌日、トルコの新聞を見てぶっ飛んだ。 一面に大きく「ついにヒロシマの仇を討った!」というような見出しが躍っていたのである。 記事は、テロを敢行したのが日本赤軍であ…

ISのバグダディ首領殺害

ISのバグダディ首領が殺害された事件、トルコでの続報が気になったけれど、28日の朝から翌29日の朝まで勤務時間になっていたため、昨日、ようやくニュース専門局の報道をYouTubeから少し視聴することができた。 このところ、24時間勤務して1~3日…

トルコ軍は民間人に被害が出ないよう細心の注意をはらった

10月20日、「CNNトルコ(ニュース専門局)」に、トルコ大統領府の首席アドバイザーであるギュルヌル・アイベット氏(女性)が出演して見解を述べていた。 アイベット氏は、トルコ軍による「平和の泉作戦」が始まって以来、英国や米国の様々な放送局の…

今日もトルコの話題

例のビザ発給停止の問題を話し合うため、先週、米国国務省の一行がトルコを訪れていたそうだ。トルコの報道によれば、一行は問題の解決に向けて、以下の4つの条件を示したと言うけれど、これが事実なら、改めて米国の傲慢さに呆れてしまう。「メティン・ト…

トルコを取り巻くテロの脅威

(3月27日) トルコの多くの人たちが、欧米に対して激しく憤っている最も大きな要因は、PKKやギュレン教団といったテロ組織が、欧米で相変わらず庇護されている状況にあるのではないかと思う。 先日、スイスのベルンでは、公然とPKK支持者らがデモ…

最後の悪あがきなのか?

4日ほど前、ネットでニュース専門局の番組を観ていたら、コマーシャルに入ったので、他局に切り替えたところ、ちょうど元MIT(国家情報局)のジェマル・アルパスラン・エルトゥーという人物が、テロ事件の背景について話していた。エルトゥー氏によれば…

ナイトクラブ“レイナ”

襲撃されたナイトクラブの“レイナ”には、2005年の夏、マルマライの工事現場の人たちと出かけたことがあった。 日本から出向していた職人の親方やトルコ人作業員の面々であり、「7月15日クーデター」で兄弟を失ったオカンも来ていた。↓ レイナは、中央…

ショッピングモールの警備員

現在、トルコで民間の警備員に拳銃の携帯が認められているのは、銀行などの限られた施設だけらしい。そのため、襲撃されたナイトクラブの警備員は拳銃を携帯していなかった。カラシニコフを乱射しながら突入してきた襲撃犯に、拳銃での対抗が可能だったとは…

ナイトクラブ襲撃で犠牲になった方たち

オルタキョイのナイトクラブ“レイナ”の事件、犠牲者に外国の方が多かったため、「キリスト教徒が標的にされた」という説も出ていたが、サウジアラビアの人が7人もいたりして、犠牲者の大半はイスラム教徒のようだった。西欧出身の犠牲者は、カナダ人1人、…

悪夢のような年明け

イスタンブールは、悪夢のような年明けを迎えてしまった。深夜の1時半頃、オルタキョイのナイトクラブが銃撃され、朝8時10分現在、死者は39人、その内の16人が外国人と伝えられている。犯人は逃亡した模様で、未だ背後関係等は殆ど明らかになってい…

暗殺事件の背景

カルロフ大使暗殺犯とギュレン教団の繋がりは、かなり明らかになってきたようだけれど、果たして犯行に教団の指示があったのかどうか、その辺りは未だ判然としていないらしい。仮に教団の指示があったとしても、その背後でCIAが関与していたとは考えにく…

2頭の象が・・・

「2頭の象が争えば、草地は踏み荒らされる。しかし、この2頭が愛し合ったら、下の草地は潰されてしまう」と語った東南アジアの政治家がいたそうだ。トルコの立場も、そういう草地に例えられるかもしれない。カルロフ大使暗殺の実行犯には、ギュレン教団系…

アンカラでロシア大使が暗殺される

昨日(12月19日)、アンカラで凶弾に倒れたロシアのカルロフ大使は、非常に謙虚な人柄で知られ、普段から護衛を伴わずに行動していたそうだ。要請があれば、トルコ政府は各国大使に護衛をつける規定になっていて、アメリカの大使はトルコの護衛官が、イ…

ベシクタシュのテロ現場

(12月18日) 昨日(12月17日)、エキストラ配給エージェントから面接を受けて来るように言われて、ベシクタシュにある映像制作会社のオフィスを訪れた。こうやって指示通りに面接を受けていれば、5回に1回ぐらいは採用されることもある。 オフィ…

代理戦争

2016年12月10日、イスタンブールのベシクタシュで発生した爆破テロは、PKKの関連組織が犯行声明を出したそうである。しかし、トルコでは、これを「欧米が仕掛けている代理戦争」の一部と主張する識者も少なくない。欧米は、PKKやギュレン教団…

いつもの日曜日・・・

(12月11日) 昨晩(12月10日)、ネットから視聴できるニュース専門局で、憲法改正に纏わる討論番組を観ていたところ、そこへ爆破テロに関する第一報がもたらされた。 暫くして、炎が燃え上がるベシクタシュ付近の現状も映し出されていたが、その時…

クルド問題の行方

90年代に、「分割の脅威」を叫び、「クルド人の要求を受け入れてはならない」と論じた人たちが恐れていたのは、「当初の要求を受け入れると、後からハードルを上げられて次々に要求された挙句、最終的には分離独立を許してしまうことになる」というものだ…

ソフトターゲットのテロ

(8月22日) ガジアンテプは、1993年の夏に一度だけ訪れたことがある。当時は、東隣のウルファとそれほど変わらない“クルドとアラブの街”という印象だった。23年経った今では、産業化が進んで見違えるような大都市になったそうである。 クルド人の…

ガジアンテプの自爆テロ

(8月21日) 昨日(8月20日)、南東部のガジアンテプで、結婚式の宴を襲った自爆テロの犠牲者は50人を超えているらしい。 ISの疑いが濃厚と言われているけれど、犠牲者の方々は、信仰に篤い一般のイスラム教徒じゃなかっただろうか? いったい何を…

テロの不安とテロ対策

ニースのトラック暴走の一報を聞いて、まずは8年前の秋葉原の事件を思い出してしまったが、もしもISのような組織によるテロであったとすれば、これを未然に防ぐのは一層難しくなりそうで恐ろしい。もちろん、個人的な犯行であったとしても、恐ろしさに変…

ダッカのテロとIS

アタテュルク空港爆破テロもさることながら、ダッカのテロが日本の社会に与えた衝撃は大きかったに違いない。滅多に連絡のない友人まで、「テロは許さん!」と長文のメッセージを書き送って来た。メッセージには「テロリストを全員処刑したい」とか「彼らの…