メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

イラン

テヘランは不夜城? イスタンブールは?

一昨日、テヘランの街の様子を映し出したYouTubeの動画をご紹介したが、同じチャンネルによる以下の動画には、夜も更けたテヘランの繁華街が映し出されている。 イスタンブールでも街区によってスカーフの着用率には変化が見られるけれど、テヘランも同様な…

イランの世俗化?

日本のメディアでもガザの問題は大きく取りあげられている。 しかし、相互に異なる主張もあったりして、実際に何が起こっているのか良く解らない。双方に民間人を含む相当数の死者が出ているのは間違いないらしい。 欲望を制御できない人の世の悲惨さは昔か…

イランで道徳警察が取り締まりを再開

www.youtube.com トルコのニュース番組で、イランの「道徳警察」が復活したと報じられている。 昨年、スカーフを正しく被っていなかったとして「道徳警察」に逮捕された女性が死亡した事件の後、大規模な抗議デモが続いたため、取り締まりを中止していた「道…

トルコとイランの世俗化

www.youtube.com 最近、このようなイランの状況を伝える動画がYouTubeにたくさんアップされている。 動画を見ると、街角を行く女性の多くはスカーフを被っていない。 昨年、スカーフを正しく被っていなかったとして道徳警察に逮捕された女性が死亡した事件の…

イラン・イスラム体制の危機

1991年に、イズミルでトルコ語学校に通っていた頃、東京大学を退官されてからトルコ研究に来られていた老先生と知り合った。 先生は長年にわたってイランの農村の研究に携わって来られた方だ。そのため、先生が大学を退官されてからトルコの研究を始めた…

宗教よりも言語の繋がり?/イランの問題

モルドバ共和国のガガウズ人のルーツが何処にあるのかはともかく、トルコ共和国政府が自治区に学校を設立するなどして、ガガウズ人との連帯を進めているのは非常に興味深い。ガガウズ人はトルコ語に近い言語を話すものの、キリスト教徒であるからだ。 イスラ…

イランとトルコのスカーフの問題

イランで、スカーフを正しく被っていなかったとして道徳警察に逮捕された女性が死亡した事件に端を発した抗議活動は、激しい弾圧にも拘わらず勢いを増しているという。 イラン政府が「スカーフを外す自由」を認めて収拾を図ってくれたら良いが、果たしてどう…

Raks/バハイ教

「raks(ラックス)」というアラビア語起源のトルコ語は、辞書を引くと「踊る・ダンスする」となっているが、今では殆ど使われていないようだ。代わりに「dans(dance)」という外来語が幅を利かせている。 ひと昔前なら、この単語を聞いて、2…

「トルコのピラフ」と「イランのチェロウ」

このYouTube動画では、トルコ人の家族とイラン人の家族がイスタンブールのイラン料理店で夕食を楽しんでいる。 食卓にはイランの人たちが愛してやまないチェロウも並んでいるけれど、トルコ人の面々からは「味が無い」なんて声も聞かれて、それほど良い評価…

トルコの新しい世代

トルコの一般市民の間でも「ユーチューバー」は増えているらしい。 先日、そういったユーチューバーによる以下のYouTube動画を視聴して、なかなか興味深いものを感じた。 ユーチューバーの若い女性が、婚約者であるイラン人の青年とその母親、そして自分の家…

バスマティ米:パキスタンのカレー/イランのチェロウ

昨日は、「ひまわりの丘公園」の後、小野から神戸電鉄で神戸の方へ出た。元町でパキスタンのカレー料理を食べようと思ったのである。 「チーニーカリー」という店で、半年ほど前に一度食べに来た。カレーの美味しさもさることながら、付け合わせに出てくるバ…

1985年の「テヘラン救出劇」

1985年3月19日、イラン・イラク戦争の最中に、トルコ航空機が、テヘランに残された日本人を救出したという。これは、2004年にNHKのプロジェクトXでも取り上げられた。当時、イスタンブールに居た私に番組を視聴する機会はなかったが、内容を…

トルコ語は強い言語?

イランで、アゼルバイジャン(アゼリー)系のハメネイ師がトルコ語を話すことは知られていたが、あのアフマディネジャード前大統領も、それほど上手くはないものの結構トルコ語を話すようだ。 アフマディネジャード前大統領は、アゼルバイジャン系の住民が多…

トルコ語の時代?

2014年に亡くなったクルド人の友人は、まだ元気だった頃に、イランを旅行していた。2010年か2011年だったと思う。 友人は西北部のタブリーズで、非常な歓迎を受けたそうだ。タブリーズの辺りは南アゼルバイジャンとも言われ、住民の殆どがアゼル…

アルジャジーラが取材した「イラン革命」

先日、“YouTube”の“おすすめ”に出ていた以下の動画を観た。İran: Bir Devrimin Anatomisi - Al Jazeera Türk Belgesel 3年ほど前に、アルジャジーラ・トルコが放送したと思われるドキュメンタリー番組で、1979年の「イラン革命」とその背景に迫っている…

チャヴシュオウル外相がイランを電撃訪問

昨日(8月19日)、チャヴシュオウル外相は、予定されていたインド訪問の途上、突然、イランに立ち寄って耳目を驚かせている。ザリーフ外相とシリア情勢を中心に話し合ったと報じられているが、詳しい内容は殆ど明らかになっていないらしい。ザリーフ外相…

イラン人の礼拝所

昨年は、イスラム暦ムハレム月の10日目“アーシューラー”の日に、アタテュルク空港に近いハルカル地区で催された盛大なアーシューラーの行事を見学してきた。シーア派の人々にとってアーシューラーの日は、西暦680年のこの日に、イマーム・フサインが“カ…

トルコの豊かな食文化

トルコの植物性油は、ヒマワリ油が安くて最も多く出回っているようだ。8月頃に、トラキア地方をバスで旅すると、一面黄色くなったヒマワリ畑が果てしなく広がっている光景に目を奪われる。 でも、トルコでサラダにかけるのは、何と言ってもオリーブ油だろう…

オスマン帝国の国歌

National Imperial Anthem of Ottoman Empire:"Mecidiye Marşı"(Mecidiye March) 1299 - 1923 オスマン帝国の国歌、私は聴くのも初めてですが、それ以前に国歌の存在自体知りませんでした。壮麗な曲調が、オペラの序曲を思わせるけれど、それもそのはずで、…

イラン人の教会「ペルシャ語によるミサ」

イラン人の集まる教会というのを一度見て置こうと、出かけてみた。イラン人の知り合いから聞いていたのは、ベヤズィットのイスタンブール大学正門近くの教会である。 土曜日の夕方、下見に行くと、教会の入口には「アルメニア聖書教会」と書かれていて、どう…