メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

チャヴシュオウル外相がイランを電撃訪問

(8月20日)

昨日(8月19日)、チャヴシュオウル外相は、予定されていたインド訪問の途上、突然、イランに立ち寄って耳目を驚かせている。

ザリーフ外相とシリア情勢を中心に話し合ったと報じられているが、詳しい内容は殆ど明らかになっていないらしい。

ザリーフ外相も、エルドアン大統領の訪露後に、トルコを訪れていて、なんだかシリア和平を巡る動きが、トルコ・ロシア・イランの間で活発になってきたようだ。

エルドアン大統領とAKP政権を支持する識者の中からは、この3国がシリアの今後を決めて行くといった強気な意見も聞かれる。

一方で、アメリカの反応を心配している政権支持派の識者も少なくない。

トルコでは、アメリカがシリアへ地上部隊の動員を躊躇い、ロシアの介入を許したのも、失策ではなく、何か裏があるはずだと論じられたりしている。

例えば、ロシアに中東を制御し切れる力がないのを見越して、わざと中東の泥沼へ引っ張り込んだという説を唱える識者もいた。

そういった識者らによれば、トルコとロシアの関係は、ロシア機撃墜事件前の状態に戻るだけで、それ以上の進展はないと言われていたが、どうやら、この見通しは外れの様相が強まっている。しかし、アメリカ・NATOが、どのような反応を見せるのか、やはり不安はあるに違いない。 

トルコは、朝鮮戦争に出兵して多大な犠牲を払いながら、やっとNATOへの加盟を実現した。何故、そこまでしてNATOに加盟したかったのかと言えば、「NATOの攻撃から我が身を守るため」なんていうアネクドートもある。

トルコの反米感情には、攻撃的で強気な姿勢が見られたけれど、それはアメリカに対する恐怖の裏返しだったのかもしれない。今やこれも変わりつつあるのだろうか?