メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

エルバカン氏~エルドアン氏

トルコで90年か91年頃、テレビ局のスタジオに著名な政治家などを招き、併せて、その人物の親族や友人たちも紹介するという番組があったらしい。当時、イズミルに滞在していた日本人の友人から聞いた話だけれど、友人は、スタジオに招かれたネジメッティ…

大統領候補のセラハッティン・デミルタシュ氏

HDP(人民の民主党)から大統領選に立候補したセラハッティン・デミルタシュ氏は、まだ41歳と若い。4年前には、HDPの前身となったクルド地域政党BDP(平和民主党)で、早くも党の指導的地位に上り詰めている。 しかし、ウイキペディアのトルコ版…

フィッシュ&チップス

先週の金曜日、“ギョズテペ公園”から“クズルトプラク”の辺りまで、あちこち歩き回っていて、“Fish & Chips”という店を見つけた。 その看板は、2年半ぐらい前にも、バスの車窓から見かけたことがあった。あれは、ベイオールにある“ザ・ジェイムズ・ジョイス…

気骨のあるトルコの人たち

トルコはオスマン帝国の末期に、国土が外国勢力から侵食され始めると、国民が一丸となって戦い、外国勢力を駆逐した。救国戦争は、それに先立つ“チャナッカレの戦い”を含めて、10万人以上の戦死者を出しながら勝ち取ったと言われている。 救国戦争を主導し…

姿を見せぬ監視員女性

日本へ一時帰国していた2003年5月のこと、私は3千円ほどの現金をなんとか工面しなければならなくなってしまった。 ちょうどゴールデンウィークで、銀行はATMも休止している。ふところには330円しか残っていない。どうしようかと考えて、「こうい…

チャルシャンバの保守反動主義者?

ヨーロッパ側のファティフ区にあるチャルシャンバという街へ行くと、頭にターバンを載せ、顎鬚を生やして、ダブダブのズボンをはいた男たちや、黒い布を頭から被り、顔は目と鼻・口が辛うじて見えているだけという女性たちばかりが、やたらと目に付く。彼ら…

国家の敵

90年代、トルコで最も危険な“国家の敵”と言えば、“ボルジュ(分離主義者)”と“ミュルテジ(保守反動主義者)”だった。“ボルジュ(分離主義者)”は、トルコからの分離独立を企てるクルド人勢力などであり、オジャラン氏が率いるPKKは、実際に武力闘争を…

アンカラのウルス

アンカラでは、久しぶりに旧市街ウルスのホテルで一泊した。ユルドゥズというホテルで、一泊50リラ(2500円ぐらい?)、以前に比べたら、少し値上がりしたような気がする。 91年の夏、初めてアンカラへ来た時も、やはりウルスの安宿に泊まった。それ…