メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

アンカラのウルス

アンカラでは、久しぶりに旧市街ウルスのホテルで一泊した。ユルドゥズというホテルで、一泊50リラ(2500円ぐらい?)、以前に比べたら、少し値上がりしたような気がする。

91年の夏、初めてアンカラへ来た時も、やはりウルスの安宿に泊まった。それからアンカラへ来ると、常に宿はこの辺の安ホテルだった。

2006年~2010年にかけては、年に数回ずつアンカラを訪れる機会があり、何故かいつも同じユルドゥズ・ホテルに泊まるようになった。アンカラの“定宿”と言って良かった。

ところが、その後、2011年~2013年の5月までは、アンカラへ来る機会がもっと増えていたのに、出先の都合もあって、新市街のホテルばかりに泊まっていた。

先月、アンカラに泊まったのは、昨年の5月以来で、実に13ヶ月ぶり、ウルスへ足を踏み入れたのは、2010年の12月以来だったと思う。

ウルスは庶民的で下町の雰囲気がする。私が育った錦糸町や浅草に匂いが近いかもしれない。イスタンブールの庶民的な街は、大概、飲める店がないので、どうも錦糸町や浅草には例えられなくなってしまう。ウルスは酒が飲めるから良い。しかも安くて、まったく気取ったところがなくて、とても落ち着く。ふるさとに帰って来たような感じだ。

もっとも、先月は、友人と新市街で飲んだので、ウルスへは泊まりに行っただけだった。夜の11時頃、ユルドゥズ・ホテルにチェックインしたけれど、フロントには見覚えの無い青年が立っていた。

しかし、翌日、朝食を食べようとフロントへ下りたら、見覚えのあるおじさんがいて、「おおマコト、久しぶりだなあ、元気か?」と声を掛けてくれた。宿帳を見て、名前は確認していたかもしれないが、とにかく私のことを忘れていなかった。とても嬉しかった。

おじさんも、「もう1年以上来ていなかっただろう? どうしたのかと思ったよ」と喜んでいたけれど、1年なんてものじゃない、2010年の12月以来だから、3年半は来ていなかった。

これからは、年に一度ぐらい、“ふるさと”ウルスを訪れてみるのも良いんじゃないかと思った。

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