メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

そういえば「八月の濡れた砂」を聴いていなかった・・・。

現在の警備員の職場は、朝8時から翌朝の8時まで24時間勤務して、2~3日の休みが入るという変則的なシフトになっている。 場合によっては、4日休みが続くこともあれば、1日挟んでまた勤務になったりする。 今日は、その「連勤」の間の日で、朝、夜勤…

「イルマーレ」と「This never happened before」

「イルマーレ」という米国の映画を、私は2008~9年頃にイスタンブールからイズミルへ向かう長距離バスの中で観た。 現在と過去が交差する筋立ての面白さに引き寄せられて暫く観ていると、劇中にポール・マッカートニーの歌声が流れて来たのである。 初…

「トルコのピラフ」と「イランのチェロウ」

このYouTube動画では、トルコ人の家族とイラン人の家族がイスタンブールのイラン料理店で夕食を楽しんでいる。 食卓にはイランの人たちが愛してやまないチェロウも並んでいるけれど、トルコ人の面々からは「味が無い」なんて声も聞かれて、それほど良い評価…

シュークリームの誘惑

ゆるい糖質制限を続けているので、麺類やご飯は滅多に食べない。食べる時も必ず半ライスにしている。 もちろん菓子類は極力避けているが、もともと甘いものは大好きだから、その誘惑を断つのに苦労している。 それでも、誘惑の強さはトルコに居た頃に比べた…

難波のガチ居酒屋!

昨夕、大阪へ出て、友人と一杯やってきた。 当初は、「島之内のガチ中華!」で、四川に続いて上海を旅するつもりだったが、店頭に掲げられた「酒類は提供できません」の張り紙を見て諦めた。 「緊急事態宣言」に応じた処置のようだけれど、私は迂闊にも緊急…

トルコライス!

昨日、夜勤明けに大倉山公園近くの洋食店で「トルコライス」を食べて来た。 この洋食店は、店名そのものが「神戸トルコライス」であり、メニューもトルコライスに特化されている。 先月、バスで店の前を通った際に気が付いたけれど、その大きな「トルコライ…

「恐ろしい宗教」

《2016年10月15日の記事を再録》 イスラム教徒・ムスリムと言えば、何だか、まるで価値体系の異なる宗教的な世界で生きている人々みたいな雰囲気で語られたりしているけれど、トルコでイスラム教徒の人たちと接している限り、これが実際の様相を伝え…

「イスラムはどういう宗教なのか?」

《2019年11月1日の記事を再録》 日本でイスラムの社会について解説された記事を読んでみると、イスラムの教義から説き起こしている例が少なくない。 しかし、トルコでは、敬虔な信者であっても、教義を事細かに知っている人はそれほどいないだろう。 …

シーア派の祭典アーシューラー

今日は、イスラム暦のムハレム月の10日目「アーシューラー」の日に当たるそうだ。 西暦680年のこの日に、イマーム・フサインが「カルバラーの戦い」で殺害されたため、シーア派の人々は「フサインの殉教」を哀悼して盛大な行事を催すようになったという…

アフガニスタンとトルコの相違

トルコ軍はNATOの一員としてカーブルの空港に1200人ほどの将兵を駐屯させているという。 トルコのメディアでは、7月10日の段階で、タリバンの勝利を確実と見做して、その後の展開を占う討論番組が組まれていたりした。 以下の動画では、メテ・ヤラル…

トルコの世俗化

上記のユーチューバーの若いトルコ人女性について、私は「世俗的」と表現したけれど、スカーフを被っている母親と姉の様子を見ると、家族の保守的な傾向は明らかであり、彼女自身のイスラム信仰もトルコの標準からすれば、わりと熱心な部類に属しているかも…

何故、欧米は少数民族など他国の問題に干渉したがるのか?

第一次世界大戦以降、欧米は「民族自決」を提唱して、他国の少数民族の問題に干渉するようになったという。 オスマン帝国は第一次世界大戦後に崩壊し、トルコ共和国という民族国家に生まれ変わったが、欧米はクルド人をトルコ国内の少数民族であると認定して…

トルコの新しい世代

トルコの一般市民の間でも「ユーチューバー」は増えているらしい。 先日、そういったユーチューバーによる以下のYouTube動画を視聴して、なかなか興味深いものを感じた。 ユーチューバーの若い女性が、婚約者であるイラン人の青年とその母親、そして自分の家…

日本と韓国の不幸な関係

江戸時代、日本は朝鮮とそれほど密接とは言えないまでも正常な外交関係を維持していたようだ。朝鮮通信使の往来も良く知られている。 17世紀に朝鮮へ漂着して13年間抑留されたオランダ人ヘンドリック・ハメルの記した「朝鮮幽囚記」を読むと、当時の日朝…

日本の植民統治は良かったのか?

敗戦によって朝鮮半島から叩き出された日本の状況は、もちろんロシアと大きく異なっていただろう。 とはいえ、日本が朝鮮を「植民地」と認識して統治したのは、議論の余地すらない事実と思われる。 議論になっているのは、その「植民統治」の質であるようだ…

カツカレーの思い出

今日、姫路の銭湯へ行った帰りに、姫路の駅前で久しぶりにココイチのカツカレーを食べて来た。 福岡では良く食べていたけれど、こちらへ越して来てからは、場所とタイミングが合わず、なかなか食べる機会がなかった。 ココイチのカレーを食べると、20代の…

ソビエト崩壊後のカザフスタンに残ったロシア人

オリンピックの開会式では、カザフスタンの旗手を務めたオリガ・ルイパコワ選手の美しさが評判となっていた。 ルイパコワ選手も「祖国の広報に役立つことができて嬉しい」と語っていたそうだが、彼女はロシア人であって、カザフスタンの主要民族であるカザフ…

「女性は悪魔か偽善者か?」

《2014年1月28日付け記事の再録》“漱石の罠”なんてつまらない話を書いて、漱石が主張した“無意識の偽善”を批判したけれど、あれが“則天去私”を求め、この世の平和を願った夏目漱石の思想なのかもしれない。 例えば、“アッサラーム”と唱え、やはりこの…

「テルアビブの女たち」

今朝、「テルアビブの女たち」というイスラエルの映画をトルコ語吹き替え版で観た。(トルコ語の表題は「Duvarlar Arasında」:壁の間で) テルアビブのアパートで同居しているレイラ、サルマ、ヌールという3人のパレスチナ人女性が、男性権威的な社会に抵…

トルコの美味しいチーズが食べたい!

100年にも満たない「伝統」とはいえ、トルコの朝食にチャイは欠かせない。それから、チーズとオリーブ、これが無ければ朝食とは言えないような気がする。 しかし、これもエーゲ海地方など限られた地域の伝統に過ぎず、かつて内陸部では豆のスープが朝食の…

紅茶の美味しい喫茶店♪

今日は夜勤明けに大蔵谷へ寄って、紅茶の専門店で香り高いダージリン・ティーを楽しんできた。 トルコでは紅茶が「チャイ」と呼ばれ、トルコの人たちは毎日のように何杯もそのチャイを飲む。まるでチャイがなければ一日は始まらない。チャイを飲まずに一日が…

「レギュラーな業務は完璧だが、イレギュラーな事態に動転してしまう日本人」?

15~6年前、東京で開催された物産フェアに参加するトルコ企業の代表者らと共に、当時住んでいたイスタンブールから東京へ行った。 参加者の中には初めて日本を訪れる人もいたが、既に自社製品を日本で展開していて、何度も日本に来ているという人もいた。…

「紫禁城の黄昏」:中国の文民統制

先日、岩波文庫の「紫禁城の黄昏」を読了した。 「紫禁城の黄昏」を読んでみようと思ったのは、「清朝の滅亡からラストエンペラー愛新覚羅溥儀が満州国の皇帝に即位するまでの史実に興味を感じた」ためではなかった。 溥儀の家庭教師であった著者ジョンスト…

ネパールのチキンカレーラーメン/麺の起源は中国か?

立ち飲みの後は、またあのネパール風なインド料理屋に寄って、しめのチキンカレーラーメンを食べた。 ネパールには、チベット・中国の影響で麺料理もあり、チベット系のネパール人はそれを箸で食べているらしい。 近年はインドでもカップヌードルが売られて…

立ち飲みで一杯!

シフトの調整で連休になっているので何処か温泉にでも行きたいところだが、そういう経済的な余裕などあるはずもない。 いつも通り姫路の銭湯で満足してから、湯上りに中央市場の辺りまで出て一風変わった立ち飲み屋で一杯やった。 この立ち飲み屋は水産加工…