現在の警備員の職場は、朝8時から翌朝の8時まで24時間勤務して、2~3日の休みが入るという変則的なシフトになっている。
場合によっては、4日休みが続くこともあれば、1日挟んでまた勤務になったりする。
今日は、その「連勤」の間の日で、朝、夜勤が明けてから、朝霧の温泉に寄って来た。
夜勤明けで家に帰って来ると、大概、2時間ぐらい横になってしまうが、それでは夜寝るのが遅くなって、翌日の勤務中、凄まじい睡魔に襲われたりする。
そのため、「連勤」の夜勤明けには、昼寝を避けて夜早く寝ることにしているけれど、頭がぼんやりして1日何していたのか良く解らなくなっていたりする。
今日は、午前中、温泉でゆっくりしてから、昼、朝霧駅近くのココイチでカレーを食べて来た。後は、この駄文をブログに載せれば1日が終わる。軽い夕食を取って、さっさと寝るだけだ。
ココイチは朝霧駅と大蔵谷海岸の間に位置している。駅のホームから眺めると、海岸通りにポツンと立っていて何だか寂しげに見えるけれど、淡路海峡の景色を満喫しながらカレーを食べることができる。SNSには「最高に贅沢なココイチ」なんて評価も寄せられていた。
寂しげに佇んでいる様子もなかなかロマンチックで、何だか村上春樹の小説に出てきそうである。
そんなことをぼんやり考えていた所為か、カレーを食べてから海岸の公園に出て、海の景色を眺めていると、突然、「八月の濡れた砂」のメロディが思い浮かんだ。そして、歌を口ずさみながら駅の方へ歩いた。
40年前、何の将来設計もなく漫然と過ごしていた20~22歳の頃、酒を飲んではこの「八月の濡れた砂」を聴いていた。酒の量が多い時は『あの映画の主人公たちのように死んでしまうのも悪くないか』と思ったりした。
これから先、未だ40~50年生きるなんて途方もないことのようだった。『あと40年も生きれば充分だろう。もっと早く死んでも良い』ぐらいに思っていたのである。
あれから40年、今の私はあの頃よりも若いような気がする。やりたいこともあるし、それをやるだけのエネルギーも感じている。
そういえば、この4~5年、「八月の濡れた砂」は全く聴いていなかったかもしれない。やっぱり良い曲だとは思うけれど・・・。