メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

懐かしい味、懐かしいイスタンブール。

イスタンブールに居た頃、トルコの人たちから「鮨が懐かしいでしょう?」と訊かれたりした。しかし、「鮨」なんて日本でも滅多に食べていなかったので、格別に懐かしいとか食べたいという気持ちはなかった。それよりも、普段からよく食べていたもの、例えば「ソバ」や「おにぎり」などが無性に食べたくなったりした。

それで、一時帰国すると、まずはソバを食べたりした。店は駅のホームの立ち食いソバ屋でも何処でも良かったが、食べるのは夏でも温かい汁ソバだった。出汁の風味がいつも懐かしく感じられたのである。

もっとも、2017年の4月にトルコから帰国して以来、緩い糖質制限を続けているので、ソバは余り食べていない。昨日は、三宮に出たので、久しぶりにガード下の立ち食いソバ屋で「かきあげソバ」を食べた。この「麺屋」という立ち食いソバ屋は、他店と比べてなかなか美味いと思う。勤務地が三宮に近かった昨年までは、たまに夜勤明けに立ち寄って食べることもあった。

昨日、夕方は三宮から芦屋川まで足を延ばして、トルコ人の友人の所でラクを御馳走になった。飲みながら、トルコの歌を聴き、トルコ語で雑談していたのだから当たり前かもしれないが、イスタンブールがとても懐かしくなった。

イスタンブールでは、ラクよりもワインを飲むことの方が遥かに多かったけれど、何処のメイハーネ(居酒屋)にもラクの芳香が漂っていた。そのため、あのラクの強い香りを嗅ぐと、イスタンブールのメイハーネが思い出されてしまうのだろう。トルコへ戻れたら、まずは何処でも良いからメイハーネに行ってラクで乾杯してみたい。