メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

中国

何故、欧米は少数民族など他国の問題に干渉したがるのか?

第一次世界大戦以降、欧米は「民族自決」を提唱して、他国の少数民族の問題に干渉するようになったという。 オスマン帝国は第一次世界大戦後に崩壊し、トルコ共和国という民族国家に生まれ変わったが、欧米はクルド人をトルコ国内の少数民族であると認定して…

日本と韓国の不幸な関係

江戸時代、日本は朝鮮とそれほど密接とは言えないまでも正常な外交関係を維持していたようだ。朝鮮通信使の往来も良く知られている。 17世紀に朝鮮へ漂着して13年間抑留されたオランダ人ヘンドリック・ハメルの記した「朝鮮幽囚記」を読むと、当時の日朝…

「紫禁城の黄昏」:中国の文民統制

先日、岩波文庫の「紫禁城の黄昏」を読了した。 「紫禁城の黄昏」を読んでみようと思ったのは、「清朝の滅亡からラストエンペラー愛新覚羅溥儀が満州国の皇帝に即位するまでの史実に興味を感じた」ためではなかった。 溥儀の家庭教師であった著者ジョンスト…

ネパールのチキンカレーラーメン/麺の起源は中国か?

立ち飲みの後は、またあのネパール風なインド料理屋に寄って、しめのチキンカレーラーメンを食べた。 ネパールには、チベット・中国の影響で麺料理もあり、チベット系のネパール人はそれを箸で食べているらしい。 近年はインドでもカップヌードルが売られて…

島之内のガチ中華!

昨日は、高校同期の友人と大坂島之内の中華料理屋で飲んだ。 かつての島之内は、1980年代以降に韓国から渡ってきた人たちが多く暮らす所謂コリアタウンだったけれど、最近は中国の人たちも多く、韓国料理屋よりも中華料理屋の方が目立っているような気が…

カップ麺の調理時間/タッパーラーメン?

先週、あの「中華風角打ちの店」で中国製のカップ麺を三つ購入してきた。 昨日、その内の一つを食べてみたけれど、これもなかなか美味かった。どうやら美味さの決め手は「麻辣」にあるようだ。 最近は日本のカップ麺にも「麻辣風味」があるけれど、刺激の強…

中華風の角打ち?

昨日、数年の間、毎日のように着ていたジーパンが尻の辺りで裂けてしまった。 ブックオフで500円ぐらいで買ってきたジーパンだから、それほどショックもなかったけれど、とりあえず替えのジーパンを用意しなければならない。 それで、難波にあるブックオ…

「ゲズィ公園騒動」~ブラジル~「天安門事件」

トルコでは、この「ゲズィ公園騒動」を米国によって焚きつけられた騒乱と見做す“陰謀論”が盛んに論じられていたけれど、今、その後の展開を振り返って見ると、確かに、まったく根も葉もない“陰謀論”としては片づけられないような気もしてくる。 そもそも、事…

「細雪」~トルコ料理~「汾酒」

一昨日は、住吉川から蘆屋の辺り一帯を歩き、蘆屋川(阪急)から300mほどの所にある、トルコ人の旧友が営む料理店に寄った。「細雪」の家族の家は、そのもう少し先に位置していたことになっている。 旧友の料理店で昼を食べてから、また阪神の蘆屋まで歩…

辛くて美味い!

一昨日、モスクを後にしてから、ぶらぶらと阪神難波線の福駅まで歩いた。この辺りには、パキスタンばかりでなく様々な国から来た人たちが暮らしているのだろう。ベトナムや中国の物産を扱う店や飲食店が所々にあった。 福駅の前では、独特な香辛料の良い匂い…

世界の歴史は大きな変化を迎えるのだろうか?

90年代の初め頃だったと思う。ロッテの創業者である辛格浩(重光武雄)氏がインタビューに答えた記事を雑誌か何かで読んだ。 当時の韓国には、様々な面でもの凄い勢いが感じられたため、「あと10年~20年もすれば日韓の立場は逆転してしまうのではない…

ウイグルの問題はどのように解決されるのか?

以下のYouTubeから視聴できるトルコの報道番組で、ジャーナリストのエミン・パザルジュ氏が述べたところによれば、3月25日、トルコを訪れた中国の王毅外相に対して、チャヴシュオール外相は、新疆省のウイグル人の問題に言及し、中国の政策を批判したもの…

少数民族の言語による教育

中国では「中国語による教育」が少数民族にも適用されるようになり、反発の声が高まっているという。つまり、最近までは「少数民族の言語による教育」が行われていたらしい。私は却ってこれに驚いている。 1998年頃に大阪で知り合ったウイグル人の留学生…

世界は多極化するのだろうか?

米国の中東専門家で元CIA局員だったグラハム・フラー氏が自身のサイトに掲載した「トルコは制御不能か?」という論説の最後には以下のように記されていた。 「・・・米国は国際政治の中で支配的な力を徐々に失っていくため、新しい地域的なパワーを認めな…

中国とトルコのホスピタリティ

2010年の11月、イスタンブールの市バスの車内で、人の良さそうなおじさんから、「中国人ですか?」と声をかけられた。おじさんは、北京や上海を訪れて来たばかりだそうである。 50歳ぐらいに見えたが、観光旅行で中国へ行けるほどの余裕がありそうに…

日本もトルコも大国の狭間で難しい?

トルコは冷戦の期間を通して西側の一員に数えられていた。NATOにも加盟している。親米国と言っても良かっただろう。 しかし、あまり忠実な親米国ではなかったようだ。1960年のクーデターで処刑されてしまったメンデレス首相は、ソビエトへの接近を試…

中国によるウイグル弾圧

中国政府による「ウイグル人弾圧」の報道が過熱している。しかし、私は2017年の4月まで20年に亘ってトルコで暮らしながら、欧米のトルコに対する凄まじい歪曲報道に呆れ果てていたため、中国に対する報道もその全てを鵜呑みにすることは出来なくなっ…

「中国のホスピタリティ」

《2007年1月5日付け記事を修正して再録》 1990年、東京の大学書林でトルコ語の学習を始めた頃、私は築地の魚河岸でトラックによる配送のアルバイトをしていた。早朝、2tトラックで魚河岸に乗りつけ、場内の卸商から荷車によって運ばれてくる鮮魚…

「トルコにやって来た朝鮮族」

《2008年1月28日付け記事を省略修正して再録》 1999年、イズミルで韓国人の友人チェさんのところで世話になっていた頃である。 夕方、イズミル市内で韓国人の女性が経営していた写真のDPショップに立ち寄ったら、イスタンブールの韓国料理店で…

福建からイズミルへ、そして東京へ。

《2008年1月30日付け記事を修正して再録》 1991年にイズミルのエーゲ大学のトルコ語教室で学び始めた頃、ここで知り合った日本人の友人から、陳さんという中国の人の話を聞いた。 福建省出身の陳さんは、学生ビザでトルコに来て、その後、福建か…

中国に対する憧れと恐れ

私の中国に対する思いはなかなか複雑である。 まず、中国を意識し始めたのは非常に早く、小学生の頃、NHKの「中国語講座」の冒頭だけを良く観ていた。テーマ曲の「白毛女」のメロディがとても気に入ったからだ。 当時は、白毛女に限らず、ああいったエキ…

中国のウイグル問題は、トルコのドウ・ペリンチェク氏が解決する?

1月29日、中国のウイグル問題について、トルコの祖国党(Vatan Partisi)党首ドウ・ペリンチェク氏が発言している。 祖国党は国会に議席を持たない弱小政党ではあるけれど、軍部に影響力があるとされ、現在、トルコ政界におけるドウ・ペリンチェク氏の発…

栄枯盛衰とはこうして繰り返されて行くのか?

日本では「超過死亡率」が例年を下回ったそうである。つまり、コロナも含めて様々な要因による死亡者の数が少ないのだという。それでも政府は「緊急事態宣言」の延長を協議しているらしい。 おそらく、現在「ロックダウン」等を敢行している国々は、超過死亡…

「選挙に基づく民主主義の制度」は今後も有効なのか?

米国の騒動は、「選挙に不正があった」という主張から始まったようだ。 「既に亡くなっている人の“票”が使われていた」等々、様々な説が飛び交っていたけれど、いずれも真偽のほどは定かではない。 但し、多くのメディアが選挙前からトランプ氏に否定的な報…

四海の内は皆兄弟(死生命あり、富貴天に在り)

《2014年1月4日付け記事の再録》 経済と気持ちの面で余裕のない生活を続けてきた所為か、正月に年賀状を出すのは、もう随分前に止めてしまった。それでも、一昨年(2012年)ぐらいまでは、メールで新年の挨拶などを少し送ったりしていたが、それも…

儒教文明の社会?/「正直者の直躬」

大坂にいた1997年頃、島之内の韓国街にあるビデオ屋さんで借りて来て観た韓国の連続ドラマだったと思う。 金持ちの家で住み込みの運転手として働く男の娘が、その美貌と才能で立身を遂げて行くというストーリーではなかったかと記憶している。 初回の場…

「質実剛健の気風」

《2016年8月17日付け記事を省略して再録》 昨年(2015年)の末頃、“YouTube”により、ドイツの農村で「豚の屠殺・解体」を取材した日本のドキュメンタリー番組を観た。遠い昔、冬の寒さが厳しいその村では、秋の間にドングリなどを食べさせて太ら…

中国のウイグル問題

2009年の8月、イスタンブールでウイグル人の友人が、「中国のウイグル問題」について講演したので観に行ったことがある。 私はこの友人とも1991年にイズミルで知り合った。友人は新疆省のトルファンに生まれ、北京大学を卒業して暫く北京で働いた後…

中国の少数民族問題

中国政府のウイグル人やチベット人に対する弾圧は、かなり前から取り沙汰されている。最近、その「弾圧」は激しさを増しているらしい。 しかし、中国を訪れたこともない私に、実状がどうなっているのか判断するのは難しい。 トルコの「クルド問題」等々への…

狭間で生きる/ウイグル・日本・韓国

1991年の9月頃、トルコのイズミルでウイグル人の青年と知り合った。彼は中国の新疆省に生まれ、高校生ぐらいの時にトルコへ移住してきたのではないかと思う。 「ウイグル人として、日本人である貴方に感謝したい」と礼を述べたので、「何故?」と訊き返…