メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

カップ麺の調理時間/タッパーラーメン?

先週、あの「中華風角打ちの店」で中国製のカップ麺を三つ購入してきた。

昨日、その内の一つを食べてみたけれど、これもなかなか美味かった。どうやら美味さの決め手は「麻辣」にあるようだ。

最近は日本のカップ麺にも「麻辣風味」があるけれど、刺激の強さに物足りなさを感じる。本場の麻辣は、山椒の痺れるような辛さが爽快なのである。

他に中国製カップ麺の特徴としては、プラスチックフォークが中に入っているなんてことがネットで話題になっているらしい。

私はそれよりもカップの大きさに驚いた。内容量はさほど変わりないように思えるのに、どれもカップがやたらと大きいのである。

それから、調理時間が明記されていないカップ麺もあるところが興味深い。

昨日食べたのは、以下に写真を貼り付けたように「6~8分」と記されていたものの、何処を探しても表記のないものがいくつもあった。

お店の黒竜江省の女性に訊いたら、「本当だ。書いてないわねえ」と初めて気が付いたようだが、「3分ぐらいで良いんじゃないの?」と笑っていた。

「6~8分」というのも何だかアバウトな感じである。「好みに合わせて適当に」ということなのかもしれない。

博多ラーメンの「バリかた」じゃないが、多少固いまま食べても不都合はないのだろう。日清のチキンラーメンなどは湯を入れずに食べても美味しいようである。

43年前の高校の寮では、調理器具はもちろん、電気ポットの持ち込みも禁じられていたため、寮生は給湯所で汲んできたお湯でカップ麺を食べたりしていたが、中には袋入りの即席ラーメンをタッパーの中に入れ、お湯を注いで密閉し、幾分長い時間待って食べる者もいた。

「タッパーラーメン」などと称されていたけれど、それを食べて腹を壊したという話も聞いていない。カップ麺より遥かに安いところが魅力だったようである。

この「タッパーラーメン」は少しやりすぎかもしれないが、それほど規格や規定に拘らず、好きなように調理して食べても良いのではないかと思う。

日本では、料理番組を観ても、分量や調理時間を事細かに伝えているけれど、トルコの料理番組などは、「これは入れても入れなくても良いです」とか「好みで入れてください」「このぐらいで良いです」といったように、けっこうアバウトにやっていた。

中国にも、美味しければ良しとする合理主義が見られるようだから、余り細かいところまでは拘らないのかもしれない。

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