今年は「朝鮮戦争休戦協定」が1953年7月27日に調印されてから70周年になるという。そのためか、YouTubeにも朝鮮戦争に纏わる様々な動画が配信されていた。
以下の動画では、戦死したトルコ人兵士の遺児である老婦人が、70年を経て初めて韓国へ墓参に訪れた経緯が伝えられている。
老婦人らは、韓国観光公社とアシアナ航空が企画したプログラムにより韓国を訪れたそうだ。この辺りにも韓国がトルコとの友好を重視している様子が見えるのではないかと思う。
動画には、釜山(プサン)の国連墓地の他、龍仁(ヨギン)にある「トルコ韓国戦参戦記念碑」を紹介する場面も出て来る。
龍仁(ヨギン)は在韓華僑の友人兄弟らの故郷である。1987年の夏以来、私も何度となく龍仁(ヨギン)を訪れている。亡き長兄から、朝鮮戦争の大激戦地であった史実も聞いていた。
しかし、記念碑については存在すら知らなかったので、動画を見て少しふいを突かれたように感じた。記念碑は1974年に建立されたそうである。
朝鮮戦争で龍仁(ヨギン)は、南侵してきた北朝鮮の支配下に置かれる。その後、連合軍が奪還したものの、再び勢いを盛り返した北朝鮮軍に占領されるといったことが繰り返されたらしい。
亡き友人の話によると、北朝鮮は支配下の華僑住民には指一本触れなかったという。中国が後ろ盾になっていたからだ。同様に連合軍も華僑には害を及ぼさなかった。そのため、友人は韓国の人たちに対して感謝しなければならないと語っていた。
当時、私は友人の話を聞いて恥ずかしくなった。朝鮮戦争の歴史など殆ど何も知らなかったのである。
今でもそれは余り変わっていないかもしれない。私は朝鮮戦争について何を知っているだろう?