メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ギリシャ

ギリシャ語の歌で思い出すクズルック村の日々

www.youtube.com このギリシャの歌を聴いたのは23年前、2000年頃ではなかったかと思う。イスタンブールはイスティックラル通りのCD店に流れていた。 店の人に「なんていう歌?」と訊いたところ、CDのジャケットを示しながら、「このCDに入ってい…

トルコとギリシャの緊張/トルコの中にあるギリシャ的な要素?

トルコでも、ロシアによるウクライナ4州の併合は大きな話題になっているけれど、このところトルコの時事討論番組で最も多く取り上げられている外交問題は「トルコとギリシャの間に高まっている緊張」ではないかと思う。 最近、米国は、ギリシャのトルコ国境…

トルコは東ローマ帝国の末裔?

《2021年3月13日付け記事を省略して再録》 イスタンブールに居た2016年の10月、当時、ISが支配していたイラク北部モースルの奪回作戦に関する討論番組を観ていたところ、ある識者は、「古来より中東を大きく二つの地域に分けるならば、それは…

ギリシャ語を話すトラブゾンの人々 / ヨルゴスと名乗る青年

《2007年1月24日付け記事を修正して再録》 2004年のいつ頃だったかギリシャへ出掛けた際、帰りのバスで、トルコ語とギリシャ語を話す青年に出会った。 国境のギリシャ側の免税店で、青年が両方の言語を使い分けている様子を見て、ルムと呼ばれる…

ギリシャの歌は日本で流行らないだろうか?

イスタンブールで最も賑わうイスティックラル通りを歩いていると、良くギリシャ語の歌を耳にした。CD店が広告用に流している場合もあれば、商店の経営者が自分の好きな歌を聴いている場合もあった。 さらに、チチェックパッサージュからネヴィザーデ小路へ…

トルコの歌とギリシャの歌

上記の駄文で取り上げた「イエニ・トゥルキュ(Yeni Türkü)」というトルコのバンドによる「Telli Telli」と「Maskeli Balo」は、元々ギリシャの歌謡で、いずれも作曲はマノス・ロイゾス氏、これにトルコの詩人ムラットハン・ムンガン氏がトルコ語の歌詞をつ…

傀儡国家の失敗

ウイキペディアで満州国の項目にざっと目を通したところ、「満州国に国籍法はなかった」という記述が出て来た。二重国籍を認めない日本からの移民を増やすためだったそうである。 それどころか、日本統治下の朝鮮にも「日本の国籍」を明確に規定するものはな…

ギリシャの経済

アテネを拠点に活躍しているフィデ・キョクサルさんのインタビュー記事が、12年10月22日付けのラディカル紙に掲載されていた。この記事の中で、キョクサルさんは、「・・・イズミルの賑やかな週末が懐かしい。ここで週末は、何処も閉まっています。ま…

イズミルからアテネへ・・・

Fide Köksal - İzmir'in kavakları トルコ人の女性歌手が、トルコのエーゲ海地方の民謡を歌っているけれど、これはギリシャの歌番組であり、私もルムの故マリアさん宅で同番組を何度も観たことがある。2004~2007年にかけてだった。出演者たちは、勝…

ギリシャ語を話すトラブゾンの人々

2004年のいつ頃だったかギリシャへ出掛けた際、帰りのバスで、トルコ語とギリシャ語を話す青年に会いました。 国境のギリシャ側の免税店で、青年が両方の言語を使い分けている様子を見て、ルームと呼ばれるトルコ国籍の正教徒ギリシャ人か、さもなければ…

かつてはギリシャ人も自分たちを「ビザンチンの子孫」であるとは思っていなかった(ザマン紙/ヘルキュル・ミルラス氏のコラム)

2005年1月11日付けのザマン紙よりヘルキュル・ミルラス氏のコラムの前半の部分を訳しました。シラク大統領の「我々は全てビザンチンの子孫である」という発言から始まった議論に対し、トルコ国籍のギリシャ人であるヘルキュル・ミルラス氏がその見解…