メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

少々の不具合には文句を言わなかったトルコの人たち

いつだったか、友人の親戚がイスタンブール市内に家を新築したので、お祝いに行ったところ、日本人の感覚からすれば“豪邸”と言っても差し支えない立派な造りなのに、風呂場のタイルが少し剥がれていて配管がむき出しになっていたのである。日本へ留学したこ…

「トルコは競争社会にならなければならない」?

トルコでは、イブン・ハルドゥーンという14世紀のイスラム学者の名を冠した大学が新設されたため、「イスラム化の動きか?」といった議論が巻き起こっていたらしい。これに対して、サバー紙のハサン・ビュレント・カフラマン氏は、5月24日付けのコラム…

単なるロマンティズム?/ギュレン教団に対する捜査の怪

2015年頃までのトルコの独自外交を主導していたのは、当時のアフメット・ダヴトオウル首相ではなかったのかと言われている。元軍人のジャーナリストであるエロル・ミュテルジムレル氏は、その外交政策を批判して、「単なるロマンティズムで、何のリアリ…

ハングル

先月、イスタンブールのアパートを引き払って来る際、辞書の類は全て処分してしまった。トルコ語も日本語も辞書はネットで引くようになり、紙の辞書は殆ど使っていなかったのである。しかし、ハングルだけは、紙の辞書で調べることもあった。ハングルのキー…

エルドアン大統領はリベラル?

3月から4月にかけて、イスタンブールの街角で、何度か偶然に、暫く会っていなかった友人や知り合いと出会った。イスタンブールを飛び立つ直前の20日、7~8年も音沙汰がなかった友人とばったり顔を合わせた時は、『イスタンブールも見納めだから、最後…

トルコ人のイスラム教徒としてのアイデンティティー

クリスチャンのアルメニア人であるエティエン・マフチュプヤン氏は、「マイノリティの最も真実的な試験」と題したコラム記事(2014年8月24日付けアクシャム紙)で、自身のようなトルコのマイノリティ(ユダヤ人・キリスト教徒など非イスラム教徒のト…

「学問のすすめ」私立の精神

「学問のすすめ」では、官の主導に頼らない私立の精神が、最も重要な課題の一つとして説かれていたように思う。トルコの共和国革命も、日本の明治維新と同様、官の主導による「上からの改革」だったと言われているが、当時のトルコに、私立の重要性を説いた…

学問のすすめ

福沢諭吉の著作をいくつか読んでみようと思い立ったのが14年前、以来、「文明論之概略」と「福翁自伝」は何とか読んだものの、「学問のすすめ」にはなかなか手がつかなかった。やっとそれを、帰国の際に立ち寄ったモスクワの空港で読み始め、先週、ようや…

トルコのニュース

インターネットでトルコのニュースを追おうとしているけれど、もちろん、イスタンブールにいた頃のようには行かない。時間も限られているし、なにより、気軽にトルコの人たちから話を聞けなくなってしまったのが残念だ。興味深いニュースとしては、CHPの…

屋久島で見るイスタンブールの夢

今朝、なんとも嫌な夢を見て目が覚めた。イスタンブールの空港で飛行機に乗り遅れたら、その飛行機が墜落してしまい、友人や家族に無事を知らせようとしたものの、インターネットに接続できるところが見つからず、焦っている内に目が覚めたのである。この夢…

屋久島一周/イスラエル人のカップル

日曜日(4月30日)の島内ドライブは、屋久島一周を目指して出発した。「大川の滝」を後にして、島の西側を北上し始めると、間もなく「西部林道」という、森の中の狭い道に入る。ここからは、北部の永田に至るまで集落もなく、バスのような公共の交通機関…

屋久島/大川の滝

昨日の日曜日(4月30日)、屋久島は快晴だった。一週間前に到着して以来、雨や曇りの日が続き、きれいに晴れ渡ったのは、昨日が初めてだったような気がする。だからというわけでもないが、姉の軽トラで、母と島内のドライブに出かけてみた。まず、島の西…