メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

日本の政界の“心理的な言い訳”?

アメリカでは、世界タイトルを取るぐらいのボクサーなら、自分が主体となって、コーチやらトレーナーを雇い入れて試合に臨む。試合の後で、敗戦の理由をトレーナーの調整ミスだとして、トレーナーを訴えたりもする。 ベニテスという名選手が、ハーンズとタイ…

小さな連鎖

どういう本で読んだのか忘れてしまったけれど、山本七平が戦後世代の「戦前の人たちは、何故、戦争を防げなかったのか?」という問いに答えていた。「君の机に片付けなければならない仕事がたくさんあって、それを片付けないと周りの人たちが迷惑するとした…

欺瞞の平和

2008年に、日本では“ブタがいた教室”という映画が公開されたそうだ。ある小学校の先生が、子供たちに“命の大切さ”を教えるため、「ブタを皆で飼育して最後に皆で食べる」という計画を実行しようとする話。映画が公開された時は、賛否両論が渦巻いたらし…

犠牲祭の意義

去年(2011年)の今頃、トルコで有数の肉加工品会社を訪れたことがある。 トルコ風の牛肉ソーセージ(?)スジュクや牛肉ハムのパストゥルマが有名な老舗で、オスマン帝国の末期に、中部アナトリアのカイセリの特産品だったパストゥルマをイスタンブールに広…

犠牲祭

去年は誘ってもらったのに同行出来なかった犠牲祭の行事に、今年は出かけてきた。エルシン、そして、お父さんのファイクさんに車で連れて行ってもらったのは、イスタンブールから黒海沿岸のシレに向かう途中にある山間の農村で、生贄の雄牛が屠られる儀式に…

アニリール・セルカン氏は何処へ?

日本で、IPS細胞を使って心臓手術を実施したと虚偽の発表を行った人物が話題になっているけれど、これを聞いて私は“アニリール・セルカン”というトルコの人を思い出してしまった。 セルカン氏も嘘ばかりの履歴や盗用した論文などを使って東京大学の研究室…

連続ドラマのエキストラ

二週間ほど前、トルコで放映される連続ドラマのエキストラに駆り出されて、撮影地のトラブゾンまで出かけてきた。役どころは東洋人の投資家らしいけれど、シナリオを全て読んだわけじゃないから良く解らない。どうやら、この東洋人より、彼が連れている美人…