メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

犠牲祭

去年は誘ってもらったのに同行出来なかった犠牲祭の行事に、今年は出かけてきた。
エルシン、そして、お父さんのファイクさんに車で連れて行ってもらったのは、イスタンブールから黒海沿岸のシレに向かう途中にある山間の農村で、生贄の雄牛が屠られる儀式に立ち会って来たのである。
羊が屠られるところは何度となく見てきたけれど、牛の屠殺に立ち会ったのは、下記の犠牲祭以来で2度目だった。 

 羊と違って大きな牛は、切られた後も暫くは動き続けるから、見ていると何だかのこちらの息まで詰まりそうだ。切られて血を噴出しながら、牛は何とも言いようのない唸り声をあげる。
エルシンも「しっかり見届けなければいけないのに、あの唸り声を聞くと、いつも思わず目をそらせたくなりますね・・・」と厳粛な面持ちで話していた。
写真の撮影間隔は、牛が大人しく連れて来られた場面から、皮も剥がされ解体が始まる場面までがちょうど30分。それから、切り分けられて“肉”になってしまうまでが約1時間。終わってから思えば、何ともあっけない感じがする。

 f:id:makoton1960:20190812150421j:plain

f:id:makoton1960:20190812150442j:plain

f:id:makoton1960:20190812150458j:plain