メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

日本で働く就学生(ネパールの人たち・他)

美味しいタンドリーチキンとネパール人の家族

昨日のハイキング、行きは播但線の野里駅から歩き始めたが、帰りは西尾根を降りてそのまま姫路駅まで歩いた。 歩道の無い、一方通行の狭い道を真っすぐ歩いて行くと、途中から人通りが多くなり、とても賑やかになってきた。 どうやら「町家の日」というイベ…

「宇宙の果てまで貴方を愛します」:パキスタンの口説き文句?

5年ほど前、福岡で送迎バスの運転手をしていた頃、就学生を送迎するマイクロバスで、助手席は言わば特等席のようになっていた。後ろに並んでいる二人掛け席より楽に座れることもあったが、運転手の私と日本語の会話を試みるために座る就学生もいた。 パキス…

ネパールやベトナムの人たちが活躍する日本の社会

ネパール人やベトナム人の就学生の多くは、2年制の日本語学校を卒業すると各種の専門学校へ行く。福岡でネパール人の女性たちは、観光業の専門学校へ行く例が多かった。 この専門学校も2年制で、卒業すると、日本の各地の観光ホテル等へ就職することが可能…

日本の亡国の危機/「祖国のために産めますか?」

私は1998年~2017年の間、それほど長くない一時帰国中の期間を除いて、トルコで暮らしていたため、その間の日本の社会の変化に気が付いていなかったりした。 「シャッター街」であるとか「廃墟と化した温泉街」なども言葉としては知っていたけれど、…

ネパールのお祭り「ダサイン」

先週、ネパールでは「ダサイン」というヒンズー教の大きなお祭りが催されている。 昨日の日曜日、姫路に出かけたら、ネパールの民族衣装を纏い、ネパールの国旗と日章旗を掲げて歩く一行と遭遇した。 「ダサインですか? 写真撮っても良いですか?」と声をか…

黄昏の日本?:少子化と移民の受け入れ

コロナの3年間で、日本の出生率はさらに低下してしまったという。マスクで顔が見えないのも若者たちの恋愛感情を妨げ、未婚が増える要因の一つになっているらしい。 確かに、マスクで顔が見えない相手には恋心も湧かないだろう。 日本で少子化の問題が騒が…

ジャパニーズ・ドリーム

《2018年7月29日付け記事の再録》 2016年の7月16日、トルコで軍事クーデターが市民らの抵抗によって阻止された事件を欧米各国や日本の報道は、まるでクーデターの成功を望んでいたかの如く冷ややかに伝えていたようである。ところが、あの日、…

目指せピンコロ!/目指せダイバーシティ!

「ピンコロ」という言葉、最初は何のことやら解らなかったが、要するに「ピンピンに生きてコロリと逝ってしまう」という意味らしい。 私もこれを目指して、いつまでも元気でいられるよう「健康管理」だけはかなり気をつけている。もっとも私の場合、僅かな治…

鹿児島の元気なベトナム人実習生

正月、鹿児島では「城山の展望台」にも登って来た。 人気のない遊歩道を登りながら、たまに降りて来た人とすれ違ったりすると、なんとなく「こんにちは」と挨拶したくなってしまう。日本でも、本格的な登山道なら、多分、今でも挨拶を交わし合っているだろう…

質素倹約派と贅沢三昧派?

ネパール人就学生らと接していて、もう一つ気になることがあった。平気で食べ物を捨てる人が多いのである。コンビニで買い込んで来たパンや弁当を送迎車の中で食べ、半分近く残してゴミ箱へ入れてしまう者もいた。 あまり「もったいない」という感覚がないよ…

ネパール~トルコの喫煙事情

この頃、外国の人たちと出会う機会が殆どない毎日の中で、福岡のネパール人就学生たちとの交流を懐かしく思い出しているけれど、当時、気に障って堪らなかったのが、彼らの喫煙率の高さだった。 もっとも、私も20代の頃は喫煙者だったから、それほど文句も…

トルコの「31」はネパールの「36」!

福岡でネパール人就学生らと交流しながら、結局、ネパール語は1~10まで数えることさえ難しかった。10以降は到底無理である。 ネパール語の数詞は、1~100まで一つ一つ覚えて行かなければならないのである。数詞の作り方に一定の規則性はあるそうだ…

宗教家のビザ?

福岡を去って一ヶ月が過ぎた。福岡にはほぼ2年間いたことになるが、毎日同じ日常が繰り返されたため、あっという間に過ぎてしまった感じもする。 街歩きを楽しむ余裕すらなく、結局、大宰府や志賀島どころか福岡タワーへ登ることさえなかった。思い出に残り…

博多の韓国?/ネパールでもK-POP

博多駅の近くに「あぷろ」という韓国料理屋がある。ハングルで記された看板がひときわ目立っていて、一年半ぐらい前から気になって仕方がなかったけれど、なかなか訪れる機会がなかった。というのも、外から見える席に座っているのは、いつ見ても若い女性客…

就学生たちの将来性

配送センターで働くネパール人就学生の中には、一昨年の11月に私が働き始めた頃からの顔ぶれも僅かながら残っている。 彼らは仕事を堅実に続けるくらいだから、学業の方も疎かにしないのだろう。皆、とても日本語が巧くなっている。 やはり、作業に手を抜…

ネパール人就学生らの手抜き作業

一昨年の11月、私が送迎車の運転手として、配送センターで作業もするようになった頃は、真面目に頑張るネパール人就学生がもっと多かった。 配送センターへ就学生の派遣が始まったのは、その半年ほど前で、当初は配送センターの管理者の方たちが手取り足取…

時間に遅れても悠然と歩いて来るネパール人就学生

30年前、韓国企業の日本支店に勤務していた頃、来日した韓国本社の一行が宿泊しているホテルのロビーで、日本の取引先の人たちと待ち合わせると、いつも本社の一行が時間になってもロビーに下りて来ないので困った。日本の人たちは、30分ぐらい前からホ…

皆で汗を流す日本の現場

配送センターには、「特別運行便」と呼ばれるトラックも入ってくる。これは荷下ろしを運転手が行わない契約になっているトラックで、荷下ろしは配送センターの作業員に任されている。 先日、「特別運行便」の荷物をネパール人就学生と二人で下ろし始めたとこ…

スリランカ人就学生の謝罪

配送センターでは忙しくなれば管理者の方たちも作業を手伝ってくれる。特に、私たちが働く部署のトップの方は、67歳という年齢にもかかわらず、一人で大型トラックの荷台に乗り込み、もの凄い勢いで満載の荷物を片付けてしまったりする。 一昨年、初めてこ…

米中の対決?

「安全靴など履いていたら、労働者みたいでみっともない」と言い放ったヒンズー・インド人の就学生、彼はインドの日系企業でエンジニアとして働いていたそうである。 そのため、日本的な「労働の美徳」については理解があるのか、配送センターでは一生懸命汗…

「ワインを飲むイスラム」と「イスラムのモディ首相」?

配送センターで働くムスリム・インド人就学生のサイードさんが、トルコ企業の社員となっている弟さんに電話して、イスタンブールの市長選挙などについて訊いたそうだ。 ギュレン教団系の学校でトルコ語を学んだという弟さんは、兄と同じく信仰に篤いムスリム…

「労働者みたいでみっともない!」

配送センターでは、ネパール人やベトナム人の就学生らが働いているけれど、管理者の方たちの話を聞くと、どうやらベトナム人就学生の評価が高いようである。 もちろん、ネパール人就学生の中にも一生懸命働く人はいるし、少々怠慢なベトナム人就学生もいる。…

戦争と宗教(トルコの軍~インドの軍)

2001年の5月、イスタンブールにあるロシア正教会の教会を訪れ、ロシア人司祭の話を伺ったところ、この司祭さんはロシアの歴史上の人物としてスターリンを高く評価し、フルシチョフに対しては批判的だったので驚いた。 スターリンは「大祖国戦争」が始ま…

ネパールの牛は神様ですが・・・

パキスタン本国で金曜日が公休日になるよう望んでいた就学生たちも、日本語学校には金曜日も休むことなく通っていた。 おそらく、日本での就職に成功すれば、金曜日も当たり前に出勤して、特に不満も述べないのではないかと思う。彼らにとって宗教は非常に大…

金曜日が公休日?

卒業のシーズンを迎え、配送センターで働く就学生らの間でも、日本語学校を卒業して他県の専門学校に入学するため、福岡を去らなければならなくなった例が多く見られる。私の良き話し相手になってくれたパキスタンの友人たちも皆、群馬県へ引っ越すことにな…

就学生制度の高いハードル

昨日は“勤労感謝の日”だった。日本の勤労の精神も大分廃れて来たと言われているけれど、ネパールやパキスタンの就学生らによれば、今でも日本人の多くは呆れるくらい良く働いているそうだ。逆に、良く働く日本の人たちが見たら、一部の就学生らの働きぶりは…

就学生は出稼ぎか?

「就学生の多くは出稼ぎの目的で日本に来ている」といった報道もあり、就学生らのビザ更新は少し難しくなったらしい。実際、就学生の中には、いくつものアルバイトを掛け持ちしながら、定められた週28時間という労働時間を大幅に超えて働く者も少なくない…

コンビニで働く就学生

最近、コンビニのレジで外国人アルバイトの日本語が拙いとして、「日本人はいないのか?」などと文句を言う客がネットでも話題になっていた。しかし、こういった“客”はどのくらいの割合で出現するのだろうか?私が送迎している配送センター等で働く就学生の…

これから何が起こるのだろう?

私の話し相手になってくれる就学生の面々、最も年長であるインド人のサイードさんでも29歳であり、私とは大分歳が離れているけれど、私もまだ若いつもりでいるから、歳の差など関係なく和気藹々とやっている。しかし、時々、歳の差からくる認識の違いに愕…

私の話し相手になってくれる就学生の友人たち

先々月以来、インターネットの無料電話を使ってトルコの友人たちと何度か通話した。その度に『下手なトルコ語がますます下手になっているなあ・・・』と思いながら、それでも一応会話が成り立っていたことに喜んでいる。というのも、この1年ぐらいの間、日…