先週、ネパールでは「ダサイン」というヒンズー教の大きなお祭りが催されている。
昨日の日曜日、姫路に出かけたら、ネパールの民族衣装を纏い、ネパールの国旗と日章旗を掲げて歩く一行と遭遇した。
「ダサインですか? 写真撮っても良いですか?」と声をかけたところ、快く応じてくれた。私が「ダサイン」という祭りの名称を知っていたことにも喜んでくれた。
ネパールにはお祭りが多い。2ケ月か3ケ月後には「ティハール」というお祭りが催されるのではなかったかと思う。
福岡で某急便の配送センターにネパール人就学生らを送迎するマイクロバスの運転手兼作業員として働いていた頃は、このネパールのお祭りで困った思い出がある。
ダサインともなれば、ネパール人就学生の殆どが休んでしまうからだ。
そのため、派遣会社の責任者であるネパール人の方は、ベトナム人やパキスタン人の就学生も集めていた。
ネパールのお祭りがある時は、彼らの人数を増やして補おうとしたのである。
ところが、お祭りになるとベトナム人の多くも休んでしまい、責任者の方は「なんでベトナムの就学生まで休むの?」と頭を抱えていたけれど、私は何となく予期していた。送迎バスの中で、ネパール人とベトナム人の就学生が話しているのを聞いていたからである。
日本語学校で一緒に勉強している彼らの共通語は、もちろん日本語になる。そして、お祭りが近づくと、そのお祭りが話題になったりした。おそらく、学校のフリー会話の授業などでも同じような話をしていたのではないだろうか。
ベトナム人の就学生が「お祭りを見てみたい」と言えば、ネパール人就学生も「是非来て下さい」と応じるのである。
私はネパール人とスリランカ人の就学生に誘われて、福岡市内にあるベトナム料理屋に行ったこともある。彼女たちはベトナム人の級友らと何度か来ていたそうだ。
日本語学校は素晴らしい国際交流の場にもなっていたと思う。