メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

トルコの「31」はネパールの「36」!

福岡でネパール人就学生らと交流しながら、結局、ネパール語は1~10まで数えることさえ難しかった。10以降は到底無理である。 

ネパール語の数詞は、1~100まで一つ一つ覚えて行かなければならないのである。数詞の作り方に一定の規則性はあるそうだが、ざっと見た限りでは、16と36の間に何の関連性もないように思える。16は「ソーラ」で、36は「チャッティス」という。 

しかし、この「36(チャッティス)」だけは、最初の頃に教えてもらって直ぐに覚えてしまった。ネパール語の「36」は「マスターベーション」の隠語であるそうだ。 

不思議なことに、トルコ語では「31(オトゥズビル)」が「マスターベーション」の隠語になっている。 

その昔、トルコ人言語学者の方に教わったけれど、オスマン帝国時代までトルコ語の表記に使われていたアラビア文字には数価というものがあり、「手(el)」と表記した場合、その数価は30と1になるらしい。 

それで、ネパール語では「マスターベーション」の隠語が何故「36(チャッティス)」なのか、ネパール人就学生らに訊いてみたものの、誰一人その所以を知っている者はいなかった。「ネパール人は早いから、36回ぐらい擦ると出ちゃうんですよ」なんてふざける者もいた。 

もっとも、トルコでも「31(オトゥズビル)」の所以を知っている人はそれほどいないだろう。 

配送センターで働く就学生は、その殆どが男だったので、送迎車の中には「36(チャッティス)」や「せんずり」といった言葉が飛び交い、なかなか賑やかで楽しかった。 

驚いたのは、ネパール人就学生がスリランカ人就学生と「反対やろうぜ!」と日本語でじゃれ合っていた時だ。ネパール語の「反対でやる」は、アナルセックスを意味するらしい。トルコ語でも、アナルセックスは「反対の関係(ters ilişki)」という。 

さらに、そのネパール人就学生は、「ケツから入れると俺のチンコは大きいから口から出るぞ!」と言い放ったが、これもトルコ語スラングと全く同じで、

つまり、肛門から入った陰茎は、あまりにも長大なため、体内を突き抜け、口から出てしまうのである。 

こういったスラングは、他の国々でも共通する言い方があるかもしれない。

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