メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ネパールはトルコの82番目の県?

以下のトルコのユーチューバーの動画、画面に「82NEPAL」と記されているのは、「ネパールがトルコの82番目の県であるかのようだ」という意味らしい。

これではネパールをトルコ領内に含めてしまっているみたいで、ネパールの人が見たら気を悪くするかもしれないが、ユーチューバーは『そのぐらいネパールが好きだ!』ぐらいの他愛無い意味で使っているのではないかと思う。

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インドからネパールに入国したユーチューバーのメフメト・センディンチ氏は、ネパールをインドと比較しながら「インドより遥かに清潔」「インド人よりも人情が濃くて、しかもインド人みたいにしつこくない」「故郷に帰ったように感じる」等々、ネパールをべた褒めしている。

私は20年暮らしたトルコから戻って来て、しばらく福岡でネパール人の就学生らと一緒に働き、ネパールにはとても愛着を感じているので、第二の祖国と思っているトルコの人がネパールを好きになってくれたのは非常に嬉しいことである。

こうしてネパール好きになったトルコ人は彼に限らないようで、カトマンズの安宿には長期逗留する若いトルコの人たちがたくさん集まっているらしい。また、その殆どがユーチューバーとして情報を発信しているというのもなかなか興味深い。

安宿のテラスで、このトルコ人ユーチューバーらがバックギャモンに興じていたりする場面を見たら、30年~20年ほど前、イスタンブールの安宿で屯していた日本人バックパッカーたちを思い出してしまったけれど、トルコ人の彼らもバックを背負って旅するバックパッカーに違いない。

おそらく30年前にユーチューブという媒体があれば日本人バックパッカーもユーチューバーになっていただろう。しかし、現在の日本には、バックを背負って世界を旅する若者も余りいないらしい。バックパッカーという言葉自体が既に死語になっているかもしれない。

なんだか時代の変遷を感じてしまった。