メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

2012-01-01から1年間の記事一覧

エユップ・スルタン・ジャーミー

今日、午前中に、エユップ・スルタン・ジャーミー(モスク)を見学したところ、モスクの前の広場にも茣蓙を敷いて、金曜礼拝の準備をしていた。広場も全て礼拝の人々で埋まるのか気になったので、ピエール・ロティの丘に登ってから、もう一度、モスクの前ま…

バルソロメオス総主教

聖ゲオルギオス大聖堂のクリスマス・ミサでは、テレビのカメラもいくつか配置されて、撮影が進められていた。ギリシャの放送局じゃなかったかと思う。2007年に亡くなったマリアさんのお宅では、復活祭やクリスマスに、ギリシャのテレビの特集番組を衛星…

クリスマス・ミサ

今日、25日は、母たちをコンスタンティノポリ総主教庁の聖ゲオルギオス大聖堂へ案内した。もちろん、大聖堂ではクリスマスのミサが営まれる。私もここのクリスマス・ミサを見学するのは初めてだった。通常の日曜ミサでは、堂内にも自由に入れたけれど、さ…

雪のイスタンブール

イスタンブールは昨日からとうとう雪になった。昼、カドゥキョイ辺りにいた頃は、車のボンネットの上などに雪が積もっている程度だったが、学校帰りの子供たちは、その雪をかき集めて、雪合戦に興じていた。私の頭にも一つ命中した。昼過ぎ、ヨーロッパ側の…

クルディスタン自治区

フェースブックで、トルコ人の友達が、北イラク・クルディスタン自治区の首都アルビールのレポートを写真付きで伝えていた。この数日、他にトルコの各紙でも、コラムニストが何人かアルビールに取材して記事を書いていた。 アルビールは大変な活況らしい。ト…

一杯の暖かいコーヒー

12月4日の火曜日。イスタンブールは朝から冷たい雨がふり、いよいよ冬の到来を告げるかのよう。朝、ヨーロッパ側で人と待ち合わせることになったが、先方は車でいらっしゃるから、解り易い場所が良いと思い、トランプタワーという高層ビルの前にした。早…

ホパの魚屋さん

ホパは、2009年に何度か寄ったことがあったけれど、宿泊したのは今回が初めてである。11月30日はホパ泊まりだった。夜は一人で、さして広くない中心街を歩き回り、食堂も兼ねている魚屋さんで、イワシのフライを食べた。この店は、40歳ぐらいの男…

バツーミ~ホパの入管

11月30日、バツーミの空港で乗せられたバスは、ホパまでノンストップだった。国境でも一時停止ぐらいで、審査も何もなかった。この状態でトルコに戻ったら、私はパスポート上、トルコから出国したまま、何処にも入国しなかったことになってしまう。この…

グルジア・バツーミ~ホパ

11月30日、私が飛んだのは、グルジアのバツーミだった。 とは言っても、目的地はトルコ領内のホパであり、10月にお伝えした連続ドラマで、もう二場面の撮影が残っていた。チケットは先方が手配してくれる。 グルジアとの国境に近いホパへ、トルコの国…

サビハ・ギョクチェン空港国際線

11月30日の金曜日、アジア側にあるサビハ・ギョクチェン空港の国際線から、始めて出国した。 2001年に開設されたサビハ・ギョクチェン空港は、国内線も国際線も同じ庁舎にあり、規模はヨーロッパ側のアタテュルク空港ほどではないし、日本からの就航…

多宗教の共存

“幸福の科学”については、トルコ語の出版を請負った出版社も、単なる“メディテーション”と思っていたようである。その宗教性が明らかになった場合、イスラム的な人たちは反発するかもしれないと、ひと頃までは、そういった宗教的な衝突が恐れられていたけれ…

クルド語の講演

イスタンブールのブック・フェアでは、もう一つ別の講演会にも出かけて見た。ブック・フェアのパンフレットに、「言語・歴史とアイデンティティー/Dil Tarih ve Kimlik(トルコ語)」という講演の予定が記されていて、講演者が“ジャン・ドスト(Jan Dost)”…

幸福の科学

イスタンブールの“ブック・フェア”。今年は、最終日の25日に出かけたところ、多くの来場者で立錐の余地もないような大盛況だった。人ごみの中を歩いていると、東洋人が二人、パンフレットを掲げて英語で来場者に声を掛けていたので、どちらから来られたの…

タクシムの大工事・・・・

タクシムの大工事。今日、出掛けてみたら、状況は大分改善されていた。 広場から、工事現場を挟んだ向こう側の商店街に、仮設の橋が渡され、往来が少し楽になっていた。 仮設橋のたもとで、テレビ局のレポーターが時計を見ながらカメラに向かって、「・・・…

大変な大工事・・・

辺り構わず掘り返しての大工事も、我がイエニドアンのような僻地なら、それほど問題にならないけれど、今、イスタンブールのど真ん中、タクシム広場付近が掘り返されて、大騒ぎになっている。 広場に至る周囲の道路を地下に移して、広場を拡張する計画のよう…

工事

近頃、我が家の周辺では、やたらと工事が多い。古い歩道も取り壊されて、視覚障害者用のレーンが付いた新しい歩道になった。 これもEU基準とやらを満たす為なんだろうか? そういえば、市バスも車椅子で乗車できる新型が増えてきた。周りの人たちが、乗降…

アタテュルク

今日は、トルコ共和国の国父アタテュルクの命日だった。 昨日話題にした世俗主義者の人たちは、「この国は無知な人が多いから嫌だ」と話していたが、敬愛するアタテュルクを追悼する集まりには参加していただろうか? もちろん、彼らは自分たちの理想が達成…

この国が好きですか?

“AKP政権によるイスラム化”を危惧する左派の人と話していたら、「貴方はこの国が好きなんですか?」と訊かれた。「好きじゃなきゃ17年も暮らしていないでしょう」と答えると、彼は隣の人に向かって、「この人は外国人で、ずっと良い所に住んで、トルコ…

インフルエンザの予防接種

知人に勧められて、インフルエンザの予防接種を受けようかと思っていたけれど、「果たしてどのくらい有効か」と異議を唱える友人もいる。接種を受けようと思えば、最寄りの薬局で簡単に受けられるらしい。そこで、今日、近所の薬局へ寄って訊いてみた。「1…

銅像じゃなくて生きている野良犬が嬉しい!

イスタンブールには、バスの停留所などで佇んでいる野良犬が多い。いつも同じ停留所に同じ野良が佇んでいるのか、そこまでは確認していないが、本当に多い。バスに乗って帰って来るはずの元飼い主を待っているのかもしれない。まさかねえ・・・。停留所には…

トルコ語の小説「Aldatmak(不倫)」

小説「不倫」に出てくるOLたち、トルコでは昇進して役職につく女性も多いから、日本で言うOLとはイメージが違うかもしれない。それから、食事風景などの描写は実にリアルだと思ったけれど、情事の場面がどれほどリアルだったのか、私には経験がないから…

昼下がりの情事

昨日の昼、レヴェントのオフィス街にあるレストランでサンドイッチを食べていたところ、ギャルソンが来て「すみません。7人のお客様が来たので、窓側の席に移ってもらえませんか」などと言う。『まあ、こっちは軽食メニューだから文句も言えないか』と舌打…

日本の政界の“心理的な言い訳”?

アメリカでは、世界タイトルを取るぐらいのボクサーなら、自分が主体となって、コーチやらトレーナーを雇い入れて試合に臨む。試合の後で、敗戦の理由をトレーナーの調整ミスだとして、トレーナーを訴えたりもする。 ベニテスという名選手が、ハーンズとタイ…

小さな連鎖

どういう本で読んだのか忘れてしまったけれど、山本七平が戦後世代の「戦前の人たちは、何故、戦争を防げなかったのか?」という問いに答えていた。「君の机に片付けなければならない仕事がたくさんあって、それを片付けないと周りの人たちが迷惑するとした…

欺瞞の平和

2008年に、日本では“ブタがいた教室”という映画が公開されたそうだ。ある小学校の先生が、子供たちに“命の大切さ”を教えるため、「ブタを皆で飼育して最後に皆で食べる」という計画を実行しようとする話。映画が公開された時は、賛否両論が渦巻いたらし…

犠牲祭の意義

去年(2011年)の今頃、トルコで有数の肉加工品会社を訪れたことがある。 トルコ風の牛肉ソーセージ(?)スジュクや牛肉ハムのパストゥルマが有名な老舗で、オスマン帝国の末期に、中部アナトリアのカイセリの特産品だったパストゥルマをイスタンブールに広…

犠牲祭

去年は誘ってもらったのに同行出来なかった犠牲祭の行事に、今年は出かけてきた。エルシン、そして、お父さんのファイクさんに車で連れて行ってもらったのは、イスタンブールから黒海沿岸のシレに向かう途中にある山間の農村で、生贄の雄牛が屠られる儀式に…

アニリール・セルカン氏は何処へ?

日本で、IPS細胞を使って心臓手術を実施したと虚偽の発表を行った人物が話題になっているけれど、これを聞いて私は“アニリール・セルカン”というトルコの人を思い出してしまった。 セルカン氏も嘘ばかりの履歴や盗用した論文などを使って東京大学の研究室…

連続ドラマのエキストラ

二週間ほど前、トルコで放映される連続ドラマのエキストラに駆り出されて、撮影地のトラブゾンまで出かけてきた。役どころは東洋人の投資家らしいけれど、シナリオを全て読んだわけじゃないから良く解らない。どうやら、この東洋人より、彼が連れている美人…

“アラブの春”-トルコは春爛漫

昔から、アラブの男たちがイスタンブールへ旅行に来るのは、自国じゃ出来ない飲酒や女遊びを楽しむためだったらしい。それが、黒装束の奥方たちを連れて来てしまったら、お楽しみどころじゃないだろう。結構、せっせと家族サービスに努めているように見える…