メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

バツーミ~ホパの入管

11月30日、バツーミの空港で乗せられたバスは、ホパまでノンストップだった。
国境でも一時停止ぐらいで、審査も何もなかった。この状態でトルコに戻ったら、私はパスポート上、トルコから出国したまま、何処にも入国しなかったことになってしまう。
この心配は、国境が近づいた時点で、運転手さんに確認してみたけれど、「スタンプは、ホパで押すから大丈夫ですよ」と運転手さんは答えて、国境もそのまま通過してしまったのである。
でも、ホパに到着したら、ひと安心。やっと合点が行った。バスはホパに着くと、港湾の施設内に入って停車したが、そこには「バツーミ空港-ホパ・ターミナル」という看板が掲げられていた。どうやら、ここが入管の役割を果たしているらしい。
バスから降りて、「ホパ・ターミナル」の庁舎に入ると、やはりここで入国審査が行われた。
トルコの人たちも、パスポートを携帯していないだけで、国民登録証ともう一つ別の用紙を手に持っていて、この用紙には、サビハ・ギョクチェン空港で出国スタンプが押されていたようだ。
私も入国審査を受け、パスポートに入国スタンプを押してもらったけれど、グルジアには入国したことになっていないから、どうも妙である。いったい、トルコを出国して何処へ行って来たのだろう?
グルジアで、バツーミの空港から国境までは、多分、20分ぐらいだった。車窓に広がるグルジアの景色を、食い入るように見ていたけれど、街角や人々の様子はトルコと全く変わらなかった。所々、グルジア文字の看板が出てきて、そこがグルジアであると解るぐらい。しかし、中には「カラデニズ(黒海)・レストラン」というトルコ語の看板もあった。
山の斜面に、ポツンポツンと離れて家々が建っている様子なども、トルコの黒海地方と同じだったので、車窓から写真に撮り、後で良く見たら、家々の間にモスクも写っていた。ムスリムの住民も少なくないようである。
もちろん、グルジア正教会の教会もあったが・・・。

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