メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ホパの魚屋さん

ホパは、2009年に何度か寄ったことがあったけれど、宿泊したのは今回が初めてである。11月30日はホパ泊まりだった。
夜は一人で、さして広くない中心街を歩き回り、食堂も兼ねている魚屋さんで、イワシのフライを食べた。
この店は、40歳ぐらいの男2人と、同年代の女性2人が切り盛りしていた。女性たちは、如何にも魚屋の女将さん風、この地方では珍しい感じがした。イスタンブールエーゲ海地方なら普通に見られるけれど、この地方で女性たちは、銀行の窓口とかスーパーのレジといった仕事しかしていないように思えたからである。
イワシのフライを注文してから気がついたが、2人の女性はどうもトルコ人じゃないらしい。男の一人は、女性たちにトルコ語ではない言葉で話し掛けていた。
訊くと、女性たちはグルジア人で、彼はラズ語で話したそうだ。「私はラズ語なら解りますが、グルジア語は解りません。彼女たちもトルコ語は少ししか話せないけれど、ラズ語はかなり解るんですよ」。
翌日もこの店を訪れて、もっと色んな話を聞きたいと思ったが、土曜日にはトラブゾンへ移動してしまったので叶わなかった。
トルコとグルジアの交流は、ますます緊密さを増しているようである。今回は会わなかったけれど、10月、撮影スタッフの中にはグルジア人の男が2人いた。
いずれも、30代後半ぐらい。とても流暢にトルコ語を話す。グルジア領内にいるムスリムトルコ人なのかと思ったら、正教徒だと言う。どうやってトルコ語を覚えたのだろう?
*写真はホパの街並み。

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