(3月12日)
トルコのチャヴシュオウル外相が、オランダへの入国を拒否されたのは、日本でも報じられたようだ。
しかし、トルコでは、それよりも、家族社会政策担当相のファトマ・ベテュル・サヤン・カヤ氏(女性)が、ドイツから陸路でロッテルダムに入りながら、自国の領事館への立ち入りを拒まれた事件と、その後の騒乱が大きな話題となっている。
カヤ家族社会政策担当相の車列は、トルコ領事館の手前で、オランダの警察当局によって止められ、領事館員が外へ出て、自国の大臣と面会することも許されなかったらしい。
警察当局は、車の中で待機したまま、なかなか諦めないカヤ氏に苛立ち、車ごとレッカーで移動させようとしたものの、カヤ氏は別の車に乗り換えて、尚もその場に留まろうとしたという。
結局、カヤ氏は、オランダの警察官らにより、ドイツの国境まで移動させられて、国外退去となったが、その際に、カヤ氏の警護官らが拘束されたそうである。
立ちはだかる大きな警察官に、カヤ氏が、「自国の領事館に入る権利がある」と訴える場面も報道されていたけれど、36歳とは思えないほど若く可憐な雰囲気を漂わせるカヤ氏に、国際社会から同情の声が寄せられるのではないかと期待したい。
もしも、当事者がカヤ氏ではなく、警察官と同じくらい大きな男の大臣だったら、あそこまで強い印象は与えられなかっただろう。ひょっとすると、その辺りも計算されていたのかもしれない。
トルコ領事館の前には、多くのトルコ人市民らが、事態に抗議するために集まり、警察当局は、放水車の他、馬や犬まで動員して、このトルコ人市民らを退けようとした。
警察犬にかみつかれて、路上に転がってのたうち回るトルコ人男性の姿は、あまりにも悲惨だった。
*警察官に抗議するカヤ氏
Fatma Betül Sayan Kaya'dan Hollanda Polisine Tokat Gibi Cevap!