メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

偽りても賢を学ばんを賢といふべし

偏見はなるべくなくしたいけれど、私のように特に宗教を信じていない人間が、宗教について何か考えても、なかなか公平な見方には至らない。とはいえ、宗教を信じている人たちも、こちらをそれほど公平な視線では見ていないと思う。だから、多少偏見が残るの…

クリミア・メモリアル教会

ヨーロッパ側、ベイオウルのテュネル近くにあるクリミア・メモリアル教会。クリミア戦争を記念して、イギリスの人たちにより、1868年に創建されたという。会衆の減少により、一時期、閉鎖されていた時期もあるそうだが、現在は英国国教会により、日曜日…

沖縄の思い出とラーレリの裁縫工房

昨日、ヨーロッパ側へ渡った帰り、ウスキュダルでバスを待っていると、隣に立っている背の高い男から話しかけられた。30代半ばだろうか? 以前、船員として働いていた頃、何度も日本へ行ったことがあるらしい。黒海地方ギレスンの出身という。笑みをたやさ…

マイノリティの最も真実的な試験

現在、アクシャム紙にコラムを書いているエティエン・マフチュプヤン氏の日曜日の記事「マイノリティの最も真実的な試験」が非常に興味深かったので、後半の部分を以下に拙訳でお伝えします。この記事は、3週間前の「マイノリティの最も真実的な問い」とい…

サンテスプリ(聖霊)教会/バチカン市国領事館

2ヶ月ほど前、オスマンベイからタクシムまで、いつものように表通りではなく、裏道をあちこち曲がりながら歩いていたら、何やら立派な塔が見えてきた。塔の上には十字架が立っている。何処かと思ったら、そこはノートル・ダム・ド・シオン・フランス高校の…

スーパーマーケット“エルジエス2”

先月、ご近所のハジュ(巡礼者)ことムスタファさんが経営するスーパーマーケット“エルジエス2”が、隣の大きなビルに引越して新装開店した。このビルのテナントには、写真屋さんや家電修理屋さんも入っている。 なんで“エルジエス2”と「2」が付くのかと言…

スザンナさんのヌナ(名付け親)

昨日、ビュユック島へ行って来た。「エヴァおばさんに会いに行こう」とスザンナさんに呼ばれたからだ。エヴァさんには、もう4年ぐらい会っていなかったかもしれない。スザンナさんの名付け親だそうである。彼女はこのおばさんを「ヌナ」と呼んでいる。ギリ…

ヒマワリ

ヒマワリと言えば、ソフィア・ローレン主演の映画「ひまわり」に出て来た“ロシアのヒマワリ畑”が頭に浮かぶけれど、実際、ヒマワリの生産量はロシアが世界で最も多いらしい。ウィキペディアを見ると、ロシアでヒマワリ生産の増えた理由が、以下のように説明…

韓国の光復節

忘れかけていた韓国語を、また勉強しなおそうと思って、昨年来、無料でインターネットから視聴できるKBSの“9時ニュース”を時々観ていたけれど、この4ヵ月ほどの間、これが大分疎かになっていた。昨日、久しぶりに視聴したら、聴き取りが、また少し衰え…

バル・カイマクは悪魔の誘惑

母にトルコの絶品朝食メニューを是非味わってもらいたいという口実で、先週土曜日の朝は“バル・カイマク(蜂蜜&濃厚クリーム)”だった。私はこれを“悪魔の誘惑”と呼んでいる。そのぐらい美味い、もの凄く美味い。でも、毎朝こんなものを食べていたら、必ず…

お隣さん

母が日本へ帰る前日の晩(8日)、隣のアパートに住んでいる写真屋のメフメットさんに呼ばれて、お茶を御馳走になった。 これはメフメットさんがプロ用のカメラを使って撮った写真。 こちらは高校生の娘さんが、私のデジカメで撮った写真。写りが大分違うの…

ルーメリヒサル~オルタキョイ

昨日、母が日本へ帰った。トルコはこれが5度目になるけれど、アルツハイマーのため、何を見聞しても直ぐに忘れてしまう。それで、とにかく景色が美しい所をテクテク歩くように努めた。お陰で、私も随分日に焼けた。母は元気で、うちからほど遠くないタシュ…

ボズジャ島の賑わい

8月のボズジャ島は、人と車が多く、とても賑やかで驚いた。バイラムの休暇と重なった所為もあるだろう。特に、船着場へ出る石畳の狭い道は、フェリーボートが発着する時間になると、フェリーから降りて来た車と、フェリーに乗る順番を待つ車が行き交い、も…

ボズジャ島“嵐の珍道中”

ボズジャ島の3日間の旅も終わり、昨日、イスタンブールへ帰って来た。今回の旅は、旅に出る2日前から“嵐を呼ぶ女”の登場で、波乱含みの幕開けとなった。“嵐を呼ぶ女”とは、故マリアさんの娘のスザンナさんで、私は彼女に“驚異の天然記念物女”という綽名を…