メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

韓国の光復節

忘れかけていた韓国語を、また勉強しなおそうと思って、昨年来、無料でインターネットから視聴できるKBSの“9時ニュース”を時々観ていたけれど、この4ヵ月ほどの間、これが大分疎かになっていた。
昨日、久しぶりに視聴したら、聴き取りが、また少し衰えてしまったように感じた。やっぱり言語は、毎日少しずつやらなければ駄目らしい。
昨日のKBSニュースは、もちろん“光復節(8月15日)”から始まった。考えて見ると、光復節のニュースをまじまじと観たのは、昨日が初めてだったかもしれない。
87年と88年の“8月15日”は、ソウルで迎えたはずだが、87年当時は韓国語が未だ良く解っていなかったし、88年になると、今度は大方どういう報道をするのか解ってきた為、わざわざ観る気にもならなかったのではないかと思う。
だから、例年と比較する術もないが、お決まりの反日以外に、今年は“統一”が主要なテーマだったところが際立っていたような気がする。
昨年の12月10日のこの欄に、「朴大統領の度を越した“反日”は、南北統一を見据えた理論武装の一環じゃないか」などと、ほんの思いつきを書いたけれど、あれも満更間違いではなかったようだ。もっとも、“反日”は北朝鮮に対してというより、中国に擦り寄る為の理屈らしいが・・・。
朴大統領世代の人たちが、『我々の目が黒い内に統一を・・』と焦るのは当然だろう。北朝鮮に改革開放の兆しが見えないまま歳月を重ねれば、文化の差も広がり、分断が固定化されてしまうかもしれない。
しかし、中国に擦り寄って統一を達成するというのは、危険な賭けにならないだろうか? 1月6日の就任一周年の記者会見で朴大統領は、「統一は“テバク(大舶)”だ」と語っていた。私はこの“テバク(大舶)”の意味が良く解らなかったけれど、どうやら“大当たり”といった意味があるらしい。「一か八か」という賭け事めいた雰囲気もありそうだ。
「一か八か」で政治をやられたら、国民は堪ったものじゃないと思うが、韓国の人たちは常に“ハイリスク・ハイリターン”を好むようである。