メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

トルコ

トルコ共和国は地域の平和の要

上記の駄文でお伝えしたように、かつては反イスラム的と思われていた共産主義者のドウ・ペリンチェク氏も今はイスラムを否定していない。それと共に、オスマン帝国の歴史も肯定的に語るようになったのではないかと思う。 ペリンチェク氏に限らず、多くの左派…

第三次世界大戦の可能性?

ウクライナ戦線で苦境に立たされたロシアが部分的動員令を宣言したという。もっとも、ウクライナの方は、もとより男子の海外渡航まで禁じる総動員の態勢で臨んでいた。 トルコの軍事評論家らによれば、ウクライナが攻勢に転じたのは、米国が射程距離の長いミ…

共産主義者ドウ・ペリンチェク氏のイスラム?

トルコの上海協力機構への加盟を巡る議論、断固反米の姿勢で知られる祖国党のドウ・ペリンチェク氏は、加盟と共にNATOからの脱退を強く主張している。 祖国党は2015年までの「労働者党」であり、ペリンチェク氏は共産主義による革命を標榜していた。…

上海協力機構首脳会議の会場で腕を組んで歩いたエルドアン大統領とプーチン大統領

ウズベキスタンのサマルカンドで開催された上海協力機構の首脳会議に、NATOの加盟国であるトルコが「対話パートナー」として参加したのは、もっと大きく報じられても良いニュースだったのではないかと思う。 もちろん、トルコでは各ニュース専門局の討論…

日本でもトライリンガルが珍しくなくなる日?

この「工事現場の議論」という駄文に記した現場作業員のトルコ人青年は、トルコ語・アラビア語・クルド語のトライリンガルだった。 果たしてどのくらいのレベルでアラビア語やクルド語を話すことができたのか私には解らないが、彼の出生地であるマルディン県…

多民族帝国の崩壊と国民国家の成立は何をもたらしたのか?

6月末に姫路のジュンク堂で購入したのは中公新書の「スターリン」だけじゃなかった。 そのもう一冊「さまよえるハプスブルク」もこの長期休暇を利用して読もうと思っていたが、結局、後半の部分はざっと読み流しただけで一応読了ということにした。 カバー…

トルコとシリアの関係修復の可能性?

先週、記者との質疑応答の中でチャヴシュオール外相が、昨年、国際会議に出席した際、シリアの外相と立ち話をしたと明らかにしながら、「シリアの反政府勢力と体制を和解させなければ、恒久的な平和は実現できない」と述べたため、『エルドアンとアサドの会…

スターリンとエルドアン

11日から勤務先は盆休みに入っている。福岡の配送センターも三宮の警備員の職場も年中無休で盆や正月に長期休暇などなかったから何だか奇妙な感じがする。 当初はこの休暇を利用して、東京に行って来る予定だったが、母の容態もあり、いつでも鹿児島へ行け…

様々な陰謀論:コロナ~安倍元首相暗殺事件~ギュレン教団

先日、母が入所している鹿児島の施設を訪れた際、PCR検査を受けたと記したけれど、あれは「抗原検査」と言われるものだったらしい。PCR検査であれば直ぐに結果を得られるはずがないそうである。 この抗原検査の精度はかなり怪しいという。だから、私が…

トルコで宗派間の対立は解消されるのか?

トルコでは、イスラムの異端とされるアレヴィー派の人々が断食を行うムハレム月に入ってから、アレヴィー派の礼拝所であるジェムエヴィが立て続けに襲撃されるという事件があった。 犯人らは直ぐに逮捕されたそうだが、背景等は未だ明らかになっていないらし…

アーシューラー「シーア派の熱狂とキリスト教」

《2020年8月28日付け記事を修正省略して再録》 昨日(2022年8月8日)は、イスラム暦によるムハレム月の10日目「アーシューラー」の日だった。 西暦680年のこの日に、イマーム・フサインが「カルバラーの戦い」で殺害されたため、シーア派…

コロナの陰謀論/中国は有りもしないコロナ危機を口実に上海を封鎖した?

コロナの発生自体に陰謀があったというのは良くある「陰謀論」に過ぎないと思うが、それを機会にして、米国を中心とする勢力が危機感を必要以上に煽っていたのは確かじゃないだろうか? その勢力は、今年に入ってからも諦めずにフランス等で規制を強化させよ…

ウクライナの穀物を安全に輸出するための協定

先週(7月22日)、イスタンブールで「ウクライナの穀物を安全に輸出するための協定」が調印された。昨日(7月27日)は、この協定の履行を監督するコーディネーションセンターがオープンしたという。 センターはイスタンブールにある国防大学のキャンパ…

トルコ軍のキプロス侵攻(1974年)

《2020年3月8日付け記事を省略修正して再録》 昨日(7月20日)は、1974年にトルコ軍がキプロスへの侵攻を開始した日だったそうである。 「トルコのナショナリズムが最も高揚する日の一つ」と言っても良いのではないかと思う。 以下のYouTubeの…

統一教会の問題/ギュレン教団尊師の死亡説

安倍元首相の暗殺事件は「気が変になった男の犯行」という見方が有力で、今のところ「政治的なテロ」を疑わせる要素は見当たらないそうである。 気が変になった男の筋違いな逆恨みで暗殺されてしまった安倍氏は実に無念だっただろう。 しかし、犯人の逆恨み…

「トルコの最も長い夜(クーデター事件)」

《2016年7月17日付け記事の再々録》 *(2016年7月16日:12時15分)昨晩、クーデターを企てた軍の一派は、アンカラで国会や参謀本部等、政府の主要機関に攻撃を加えたという。その過程で、フルスィ・アカル参謀総長が人質に取られたと言わ…

「人は何のために新聞を買うのか?」

《2013年2月4日付け記事を修正して再録》 *(7月14日は「しんぶん配達の日」だそうです) 最近は、トルコの新聞も殆どインターネットで読むようになってしまったが、昨日(2013年2月3日)、出先で新聞読んで時間を潰そうと思い、街角にある…

「犠牲祭の意義」

《2012年10月27日付け記事の再々録》 2011年の秋、トルコで有数の肉加工品会社を訪れたことがある。 トルコ風の牛肉ソーセージ(?)スジュクや牛肉ハムのパストゥルマが有名な老舗で、オスマン帝国の末期に、中部アナトリアのカイセリの特産品…

生ビールの飲み方:ドイツ・日本・トルコ

「暑い夏の日こそビールだ!」とばかり、昨日は大阪の谷町にあるドイツ・ビールの専門店に出かけて見た。昨年の末頃だったか、この店の存在を知って以来、「ビールの季節」の到来を待ちかねていたのである。 しかし、まずはドイツ直輸入の生ビールで乾杯して…

トルコ人とは、いったい何者なのか?

《2013年3月16日付け記事の再録》 先日(2013年3月)、タハ・アクヨル氏のコラム(2013年3月2日付けのヒュリエト紙)に興味深い話が紹介されていた。1932年、アタテュルクは、アナトリアで6万4千に及ぶ頭蓋骨を計測調査するよう指示…

ロシア軍はオデッサまで進撃するのか?

上記の駄文に、当初、トルコがスゥェーデンとフィンランド両国の「加盟を承認」などと誤って記述し、その後「加盟を支持」と訂正したけれど、そもそもトルコが支持したことによって両国の加盟が承認されるわけではないそうだ。 NATOへの加盟は、全加盟国の支…

NATOはトルコに対する最も大きな脅威? 何故、トルコはNATOに加盟したのか?

スウェーデンとフィンランドのNATO加盟を拒否していたトルコは、両国が「テロ対策」等々に関する要求を受け入れたとして、両国の加盟を支持したという。 これに対するトルコの世論の反応が気になるけれど、今日のトルコ各紙のコラムには、まだこの問題に…

プーチン氏の人物像は?

ウクライナの情勢、トルコではアイドゥンルック紙のような親ロシア派のメディアに限らず「ロシア軍の優勢」を伝える報道は当初より散見されていたけれど、この数日、日本でも「ロシア軍が東部を完全に制圧しつつある」というニュースが見られるようになった…

「ジエリスタンの日本人テロリスト?!」

《2015年12月13日付け記事の再々録》 北イラク料理屋などもあるアクサライ(イスタンブール)の界隈には、ケバブの類をメインにした庶民的な店が軒を並べている。レバー(肝臓)串焼きの「ジエリスタン」はその中でもひと際目立っていた。ジエルがレ…

トルコの人たちも驚いた日本のファミレスの安さと美味さ!

《2021年8月3日付け記事の再録》 16~7年前、東京で開催された物産フェアに参加するトルコ企業の代表者らと共に、当時住んでいたイスタンブールから東京へ行った。 参加者の中には初めて日本を訪れる人もいたが、既に自社製品を日本で展開していて…

ウクライナの戦争はいつまで続くのか?

一昨日、運転免許の更新を済ませた帰りに寄った明石城は、暑さの所為か人影も疎らで長閑な静けさに包まれていた。しばらくの間、明石の街並みやその向こうに見える海をぼんやり眺めていると、なんだかとても平和な気分に満たされた。 もちろん、世界の何処で…

トルコの魅力とその厳しい現実

《2019年9月4日付け記事の再録》 イスタンブールの正式な名称は、20世紀の初頭に至るまで「コンスタンティニイェ」だった。当時は、市の人口の半数近くをギリシャ正教徒やユダヤ人のような非イスラム教徒が占めていて、コスモポリス的な雰囲気が漂っ…

トルコは東ローマ帝国の末裔?

《2021年3月13日付け記事を省略して再録》 イスタンブールに居た2016年の10月、当時、ISが支配していたイラク北部モースルの奪回作戦に関する討論番組を観ていたところ、ある識者は、「古来より中東を大きく二つの地域に分けるならば、それは…

お茶目な独裁者! ベネズエラのマドゥロ大統領

ロシアのラブロフ外相がトルコのアンカラを訪問し、ウクライナの穀物を安全に輸出させる方法についてチャヴシュオール外相と協議したことは日本のマスメディアでも大きく報じられていた。 しかし、ほぼ時を同じくして、ベネズエラのマドゥロ大統領もアンカラ…

プーチン大統領のエルドアン大統領に対する評価

《2020年12月20日付け記事を修正して再録》 トルコの報道によれば、ロシアのプーチン大統領は、17日(2020年12月)、恒例の年末記者会見で、「エルドアン大統領とは意見の対立もあるが、彼は言を守る男だ。トルコの国益に適うと思ったことは…