メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

2012-01-01から1年間の記事一覧

イスタンブールの夏と“アラブの春”

イスタンブールは、今週に入って急に涼しくなった。先週、観光客でごった返すスルタンアフメットを汗かきながら歩いていたのが嘘のようだ。今年の夏はもう終わってしまったのか・・・。しかし、あの暑い最中に、スルタンアフメットの広場を埋め尽くしていた…

イスタンブールで安い夜の旅

我が家のあるイエニドアンは、イスタンブールと言ってもアジア側の東端に近く、アジア側の拠点となっているカドゥキョイから市バスに乗っても1時間以上かかる。この市バスの最終は12時15分で、これを逃すとなかなか面倒なことになってしまう。一昨日、…

韓国の女性は可愛くても恐ろしい

1987年の初秋、韓国のソウルに語学留学して未だ3ヵ月目ぐらいの頃だと思う。週末にインチョンに出かけて晩飯もそこですませ、ソウルへ戻る地下鉄の駅へ向かおうとした時である。繁華街の一角に人だかりが出来ていたので覗いたら、7~8人の男たちが入…

君子危うきに近寄らず

イスタンブールのアジア側にも地下鉄が開通しました。カドゥキョイ~カルタルまで約30分の路線で、今日から始まったラマダン明けの祝祭中は無料運行になるそうです。私は今日、ギョズテペに用事があって出掛けたので、その帰り、試しにギョズテペ~カドゥ…

カルタルの海岸通り

昨日の昼2時頃、カルタルの海岸通りでトゥズラへ行くバスを待っていた。この路線は本数が少ないから、タイミングが悪いとかなり長い時間待たなければならない。停留所には私一人しかいなかった。15分ぐらいして、『行ったばかりだったかな?』と思ってい…

本場?グルジア料理の店

バスターミナルの一角には、グルジア料理の店もあります。ターミナルの存在を教えてくれた友人も勧めていたので、早速、入ってみたけれど、メニューはグルジア語で記されていて何が何だかさっぱり解らないし、料理を運んでいるおばさんも殆どトルコ語が解っ…

グルジア行きバスのターミナル

イスタンブールとグルジア、アゼルバイジャンを往来するバスのターミナル。アクサライの近くにあります。つい先日、友人が教えてくれるまで、私はこのターミナルの存在を知りませんでした。グルジアやアゼルバイジャンへ行くバスは、高速道路などで良く見か…

日本人は気楽で幸せだ・続

自分で言うのはなんだけれど、私も割りと正直なほうじゃないかと思う。でも、私の場合は、本当に厳しい現実に直面することもなく、甘ったれた人生を送って来たから、勇気を出して“正義の嘘”をつく必要もなかっただけに違いない。 嘘ついてまで守らなければな…

日本人は気楽で幸せだ

3年ぐらい前に黒海地方のトラブゾンで地元の青年たちから、こんな話を聞かされた。「トルコに、“(私は)トルコ人であると言える者は幸せだ”という標語がありますね。あれは“トルコ人である者は幸せだ”じゃないところが素晴らしいのです」彼らの中には、ギ…

日本の少子化~小津安二郎の「彼岸花」

20代前半の頃じゃなかったかと思うけれど、戦前に青春を過ごしたような年配の文化人が、「今の若い者は恋愛もできないのか・・・」などと雑誌に書いているのを読んで、「ご冗談でしょう?」と言いたくなった。 小津安二郎の映画なんか観ていれば、その世代…

平和に纏わる嘘

“本音と建前”と言うけれど、自分の“本音”が何であるのか完全に解っている人なんて何処にもいないと思います。だから、何処までが建前で何処から本音なのか、線を引くのも難しい。 ムスリムやクリスチャンが何処まで本音で宗教を信じているのか問うても余り意…

正札なしの商売

これから恋愛しようという女性に、「ソープランドに良く行きます」なんて言うのは、本当に困ったものですが、この友人や私ばかりじゃなくて日本にはこういう男がかなり多いように思います。 しかし、いくら正直に行こうとしたって、恋心を感じている女性に、…

犠牲祭・・・

2002年に、親イスラムのAKP政権が発足して以来、トルコでは様々な宗教行事が盛んになって来たと言われていますが、犠牲祭に関しては、年々規制も厳しくなり、逆の方向を辿っているような気がします。 91年、イズミルで初めて犠牲祭を迎えた時は、モダン…

結婚式 1

先週の金曜から昨日の月曜日まで、三泊四日で黒海地方のユンエに出かけていました。友人の長男の結婚式があったからです。 この駄文でも記したように、友人とは、98年に名古屋で知り合いました。当時、友人は日本へ出稼ぎに来ていたけれど、奥さんの実家は…

小説“チャルクシュ”

文学が解るわけじゃないし、日本の小説も余り読んでいないけれど、せっかくトルコ語を学んでいるのだから、トルコの小説をもっと読まなければと思いながら、怠けてばかりいました。それでも、読もうとする意欲は多少あったから、文学に親しんでいそうなトル…

鯖サンド禁止!

昨日、カドゥキョイへ出た折、久しぶりに鯖サンドが食べたいと思って、船着場の前にあるビュッフェに寄ったら、「鯖サンド? カドゥキョイでは禁止されたからやっていないよ。えっ? もう二ヶ月ぐらい経つんじゃないかなあ。知らなかったの?」と言われてび…

黄金餅

江戸というのは随分と酷い都市だったらしい。地方の農村から、家督を継げない次男坊やら三男坊が江戸に押し寄せてくるけれど、ろくに仕事もないため、皆貧乏長屋暮らし。もちろん結婚なんて出来ない。少し稼げる奴は金で女を買えるから、女郎屋が花盛り。金…

トルコ万歳!

アンカラに来ています。昨日は、イスタンブールのアタテュルク空港で、夜の9時にアンカラへ向かって飛び立つはずだった飛行機が、大雪の為に3時間も遅れて困ったけれど、その前にアタテュルク空港へ辿り着くまでが大騒ぎでした。まず始めの計画では、アジ…

ベシクタシュのアルメニア教会

クリスマスミサを見学したベシクタシュのアルメニア教会“Surp Asdvadzadzin(聖マリアという意味のようです)”は、1838年の創建。ドルマバフチェ宮殿を手掛けたオスマン帝国の著名な建築家ガラベット・バルヤンの作品と言われています。この教会を紹介し…

アルメニア教会のクリスマス

昨日、ベシクタシュにあるアルメニア教会で、クリスマスのミサを見学してきました。アルメニア正教では、クリスマスを1月6日に祝いますが、私はこれをユリウス暦を使っているために、暦が12日間ずれているからだと思っていました。ロシア正教会等はユリ…