メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ベシクタシュのアルメニア教会

クリスマスミサを見学したベシクタシュアルメニア教会“Surp Asdvadzadzin(聖マリアという意味のようです)”は、1838年の創建。ドルマバフチェ宮殿を手掛けたオスマン帝国の著名な建築家ガラベット・バルヤンの作品と言われています。
この教会を紹介していたヒュリエト紙の記事によれば、オスマン帝国では、1839年のギュルハネ勅令によりタンジマートの改革が始まるまで、モスク以外の建造物にドームを用いることは禁止されていたそうです。
モスクにドームが造られるようになったのは、オスマン帝国コンスタンティノープルを征服して、アヤ・ソフィアをモスクに改造した後、新たに建設されたモスクが、アヤ・ソフィアのドーム構造を踏襲した為ではなかったでしょうか? それなのに、モスク以外での使用を禁じていたなんて・・・。
しかし、この1838年に創建されたモスクには、外見からは解らないようにして、大きなドーム天井がつけられています。昨日のミサで聖歌が美しく響いていたのは、このドームによる音響効果もあったかもしれません。

f:id:makoton1960:20191009163759j:plain

f:id:makoton1960:20191009163820j:plain

f:id:makoton1960:20191009163839j:plain