メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

昼下がりの情事

昨日の昼、レヴェントのオフィス街にあるレストランでサンドイッチを食べていたところ、ギャルソンが来て「すみません。7人のお客様が来たので、窓側の席に移ってもらえませんか」などと言う。

『まあ、こっちは軽食メニューだから文句も言えないか』と舌打ちしながら席を移動したら、テーブルを二つに分け、そこへ向かい側のテーブルで食べていたサラリーマン2人を誘導した。彼らも軽食メニューだから渋々応じたのだろう。

それから、彼らがいたテーブルと他のテーブルをくっつけて、たちまち7人席を準備していた。

『どういう連中が来るのか?』と思っていると、現れたのはOLばかりの7人連れだった。歳の頃は、23歳ぐらいから35歳ぐらいまでと様々である。席を移動させられて業腹だったので、食べながらチラチラと何だか粗を探すように彼女らの様子を観察した。

よく喋るのは、もっとも年上じゃないかと思われる女性。お局様か? 

数年前、当時話題になった「Aldatmakt(不倫)」という小説を読んで以来、どうもOLたちの姿が、その小説に出てくるOLのイメージとだぶってしまって困る。作者のアフメット・アルタン氏は、実に鋭くOLたちの様子を観察して描き切っていたと思う。

小説「不倫」の中にも、OLたちが連れ立って昼を食べに行ったりする場面が何度か出てきた。社内食堂では、出世コースから外れたOLばかりが下世話な噂話で盛り上がっていたり・・・。しかし、出世街道をひた走っていたヒロインのアイダンも、たまには彼女たちの動向を探るために席を同じくしたりする。

小説「不倫」で、ヒロインのアイダンは有能な銀行員であり、夫のこれまた有能な脳外科医であるハールク、そして幼い娘のセリンと共に幸せな家庭を築いていたのに、思いがけない偶然が重なった末、同じマンションに住むジェムという独身貴族の青年と淫らな関係に陥ってしまう。

以前、アイダンとジェムが初めて昼下がりの情事を楽しむ場面を拙いながら以下のように訳してみたことがあった。現実のOLの姿から、これを思い出して有らぬ妄想を繰り広げたら、本当に困ったことになってしまう。

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・・・我に返って、また新たに感じ始めたら、ジェムは乳房を両手でつかみ、先っぽを舐めていた。クロイチゴのようにつんつんと立った濃い褐色の乳首を歯の間に入れ、歯で軽く押しながら舌の先端でも触れていた。

ジェムはもう一度顔を乳房に押し付けた後、腹に口付けし、小さい花のようなお臍に舌を這わせ、両腿に腕を絡ませて広げながら、ずっと下の方に身を引いた。 

アイダンが、ジェムの息遣いを鼠径部に感じてのけぞると、ジェムは腿を押さえつけ顔を埋めてこれに応えた。 

アイダンは夫との交わりで身につけたかつての癖で、ジェムの顔を掴んで上に引き上げようとしたが、ジェムは予期せぬ態度で「良いじゃないか、やらせてくれ」と言い、アイダンの手を取って退けた。アイダンは、最初、ジェムがその行為を楽しんでいるとは信じられなかったけれど、その内に、彼がそれを本当に楽しんでいると感じ、おそらく初めて、男がその行為にうんざりするのではないかという疑念を全く懐くことなく、快感に身を任せた。ジェムの舌は、何処へ行きたいのか知り尽くした旅の達人のように神秘の褶曲部を徘徊した後、その僅かな凹凸の間に隠された小丘に辿り着いた。

アイダンは、先ず瞬間的に、人間が我身をこのような快感へ、男がうんざりするのではないかという疑念を感じることなく、共通の快感を分かち合っていると信じながら任せられるのは何と素晴らしいことかと考えたものの、その後、全ての思考はおろか感覚までも消えうせてしまい、鼠径部から脳に向かって駆け上がって来る火のついた蟻たちに身を任せたのである。・・・・

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