メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ネパールやベトナムの人たちが活躍する日本の社会

ネパール人やベトナム人の就学生の多くは、2年制の日本語学校を卒業すると各種の専門学校へ行く。福岡でネパール人の女性たちは、観光業の専門学校へ行く例が多かった。

この専門学校も2年制で、卒業すると、日本の各地の観光ホテル等へ就職することが可能になる。ネパールの人たちは英語がかなり話せるので、インバウンドが復活した今は、何処でも重宝されているらしい。

先日、テレビのニュース番組で、そういったネパール人女性の活躍が紹介されていた。しかし、インタビューに答えていた彼女の日本語はそれほど巧くないように感じられた。

福岡で知り合ったネパール人やスリランカ人の就学生らの日本語は、もっと巧かったのではないかと思う。彼女たちはもっと活躍しているかもしれない。

まあ、テレビのインタビューともなれば、緊張してなかなか実力が発揮できなかったこともあるだろうけれど・・・。

一方、優秀な男子の就学生たちは、自動車整備士の専門学校を目指したりしていた。こちらは4年制だが、ここを卒業すると、100%が整備士として就職できるという。

現在、私がトラックで商品を運び込んでいる配送先には、多分、そういった過程を経て来たネパール人やスリランカ人の整備士の姿も見られる。

既に、そこでも数年の経験を積んできたスリランカ人整備士の日本語などは驚くべきレベルである。彼が店内にアナウンスしているのを聴いたら、誰もが「ネイティブの日本語話者」であると思ってしまうだろう。

私は福岡で知り合ったネパール人就学生を思い出しながら、『あんな強力なライバルがいるんじゃ、ディパクさんも大変だなあ』と溜息が出そうになる。

福岡のネパール人就学生の中には、日本人男性と結婚して、既に2児の子育てに励んでいる女性もいる。

フェイスブックを通してその様子を見ることができるけれど、出産の祝いなどにはネパールの習俗をそのまま用いたりしているようだ。日本人のパートナーもネパールの衣装を着て、それに協力している。

子供たちも日本語とネパール語バイリンガルになってくれたら素晴らしい。

おそらく、日本の各地でこういった多様化が進んでいるのではないだろうか。私たちは、日本の将来をそれほど心配しなくても良いかもしれない。

merhaba-ajansi.hatenablog.com