メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ベトナム料理最高!/アフリカの料理も美味そうだ。

今日の昼は、姫路の駅前地下街にあるベトナム料理のスタンドでバインミーとブンボーという麺料理を食べた。休日は朝食を食べないことにしているので、これぐらいなら満腹にもならない。

ブンボーもフォーと同じように米粉から作った麺だけれど、製法が少し違うらしい。これもなかなか美味かった。

この店は、地下街の一画にある小さなスタンドだが、他にも生春巻きなど色々なメニューがある。また時々寄ってみることにしよう。

ベトナムの菓子や酒類を販売しているコーナーには、笹の葉に巻かれた大きな粽も売られていたけれど、独り暮らしの私には大き過ぎたので、その隣にあった箱入りの菓子を購入して来た。

粽は春節に合わせて特別に用意していたという。調理を担当しているベトナム人女性が、「春節」と言って説明してくれた。

旧正月春節ベトナム語は「テト」だろう。そのぐらいなら私でも分かるが、それは「テト攻勢」という歴史的な出来事に由来している。他にも、ベトナムの地名と言えば、直ぐに「ディエンビエンフー」などが出てきてしまう。

それはベトナムの人たちにとっても「栄光の歴史」に違いないだろうから、嫌がられることはないと思うけれど、長い歴史と豊かな文化のある国を「ベトナム戦争」だけで語るのは、申し訳ないことであるかもしれない。「豊かな文化」も私が知っているのは美味しい料理ぐらいである。

しかし、ベトナムを始めとする東南アジア各国の豊かな食文化は、もっともっと広く知られるべきじゃないかと思う。

トルコの料理が世界三大料理に数えられて、トルコの人たちがそれを誇りにしているのは、ヨーロッパの食文化が余りにも貧弱だからであるような気がする。

トルコの人たちは、自分たちの料理に比肩し得るのはイタリア料理ぐらいだと思っているかもしれない。トルコでは、ベトナムやタイの料理、そして、世界に冠たる中華料理さえ未だそれほど良く知られていないのである。

我々日本人も、欧米の文化ばかり見ていて、直ぐ近くの東南アジアにある壮大な食文化の存在に気が付くのが遅すぎたくらいだろう。

東南アジアは、気候が温暖で多種多様な食材が手に入るから、食文化が豊かになるのも当然に違いない。何故、これに気が付かなかったのか・・・。

最近、SNSでアフリカ各国の料理が紹介されているのを見ると、これもなかなか美味しそうである。

考えてみたら、アフリカ各国も、その気候からして食材が豊富なのは当たり前である。ちょっと癖のある結構変わった調味料などもあるらしい。

1992年頃だったか、トルコのイズミルで、トルコ語教室で知り合ったケニアの人たちから昼食に招待され、『どんな変わった料理が食べれるのか?』と期待して出かけたら、普通にインド風なカレーでがっかりした思い出がある。

おそらく、ケニアの独特な料理を出したら驚かれると思って、オーソドックスなカレーにしたのだろうけれど、当時の私は『ケニアには余り固有な食文化がないのかな?』などと考えてしまった。