メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

日本で働く就学生(ネパールの人たち・他)

「いじめゼロプロジェクト」

福岡市は、「いじめゼロプロジェクト」とやらに取り組んでいるらしい。市内の方々の小学校などに、「いじめゼロ」を謳ったスローガンが掲げられている。日本の社会で、“いじめ”をなくすことが可能であるとは、とても考えられないが、配送センターで働くネパ…

ネパール料理“ナングロ・ガル”

昨日は、市民体育館プールで泳いだ帰りに、吉塚駅近くの「ナングロ・ガル」というネパール料理屋で夕飯を食べた。ネパール人就学生らに訊くと、この店の評判が非常に良い。それで、機会があれば寄ってみようと思っていた。店に入って、案内された席について…

大陸と島国の違い?

昨年の11月、送迎の運転手を始めるまで、私はネパールについて何も知らなかったに等しい。『インドの一部のようなもので、やはりインド・アーリア系の人たちが暮らしている』ぐらいに思っていた。そのため、まずはその風貌の多様さに驚かされた。もちろん…

日本人のモラル

送迎の集合場所の一つになっている吉塚駅前のロータリーには、他社の送迎車も何台か待機していたりする。某宅配便などは、年末の繁忙期に、2~3台が連なって来て、おそらく100人以上の就学生を乗せて行ったのではないかと思う。私たちの某急便の配送セ…

心優しいネパールの人たち

朝昼晩の送迎は、大概、まずは竹下駅の前で待っている就学生たちを乗せるところから始まる。その後は、博多駅に近い次の集合場所に向かうことが多い。竹下から博多までは、新幹線の高架に沿った道を走る。この道はネパール人の就学生が教えてくれた。信号が…

人材派遣業

夜の10時半頃、午後のシフトで働いていた就学生たちを吉塚駅前に送り届けると、そこに午前のシフトで働いていた就学生の面々が姿を見せていたりする。彼らは、別の食品会社の送迎バスに乗り込み、お弁当を作る工場で朝まで働くそうだ。午前のシフトを終え…

ナイジェリア人就学生の正体

配送センターで働く就学生は、その殆どがネパールやスリランカ等、アジアの国々から来ているけれど、例外として、アフリカのナイジェリア出身の就学生が一人いる。他の就学生とは色々な面で雰囲気が異なるので、当初より、私はこのナイジェリア人就学生に注…

就学生たちの国々

私が配送センターへ送迎している就学生の7~8割はネパールの人たちではないかと思う。次に多いのがスリランカとブータンで、これにベトナムとパキスタンが続く。今、記憶にある限り、後はバングラデシュとナイジェリアの就学生が一人ずつ来ているだけであ…

福岡、そしてネパールとの縁

福岡にやって来たのは、諸々の事情によるもので、自ら希望した結果ではなかった。そもそも、ふところ具合が良ければ、イスタンブールを離れることもなかっただろう。ネパールとの縁も不思議なもので、それまでネパールという国を意識したことさえなかった。…

就学生たちの命運

いつだったか、以前、朝日新聞に「漫歩余語」というコラムを連載していたフォトジャーナリストの于前さんが、1989年に中国から日本へ留学して、日本語や写真の技術を習得して行った過程を綴ったエッセイを読んだ。詳細まで覚えていないが、いくつものア…

就学生の今昔

15~20年前、秋葉原の電気街などで、中国人やインド人の店員さんの応対の素晴らしさに舌を巻いた。彼らは、主に外国人客の応対に努めていたけれど、日本語も完璧で、商品の説明も非常に分かり易く的確だった。あの頃は、相当に優秀な中国の人たちが日本…

時代はダイバーシティ!

11月から仕事の内容が大きく変わった。新しい業務は、工場や運送会社の配送センターへ、外国人就学生を派遣する送迎車の運転手である。ネパール人やベトナム人の就学生を、駅前等の集合場所から配送センターまで送迎するのが、この12日間の主な仕事だっ…